評価恐怖症になっている方へのアドバイス
先日、仕事の完成度を極端に気にするスタッフに「どうアドバイスしようか」と考えながら記事やらブログをみていまして「評価恐怖症」という言葉を見つけました。(参照_東洋経済:https://toyokeizai.net/articles/-/122089)
<引用>仕事が遅くて終わらない人が陥る心理として、「評価されるのが怖い」というものがあります。自分の仕事がどう評価されるのかが怖くて、できるだけ自分の中の100点に近づけようとしてブラッシュアップを繰り返します。しかしブラッシュアップすればするほど、もっと遠くに100点があるような気がして、いつまでたってもこのままじゃ提出できないという気持ちになります。そして、こうして時間をかければかけるほど、上司からはクオリティを期待されているような気がして、恐怖に拍車がかかります。
過去の経験から「完成品」を提出しなければとなっている人は結構いる
趣味でも仕事でも、また学生時代に親や先生から指導をされたことが原因で日本社会では大なり小なり評価恐怖症になっている人は結構いる気がします。私もそういったスタッフを預かることもあり、どうアドバイスしたら一番伝わるだろうとは常日頃考えることが多いです。
1,時間で区切る方法
「30分考えて答えが出なかったら相談してみよう」というアドバイスが効果的だった場合もあります。なかなか相談する線引を評価恐怖症の方はしにくいものなので、時間を軸としてあげると相談しやすくなります。ただ、相談する時には自分なりの案もまとめておくのが大切。聞かれた方も、何を相談されているか分からないのならアドバイスも的外れになってしまうので。
2,FailFastカルチャーを浸透させる
「まずやってみる」そして当たりをつけてみるということです。そもそも何かを考えている時に必要な情報やファクトが無いのに、真面目に考え続けてしまう場合もあります。FailFastというと「失敗」とあるから日本人は身構えてしまいますが、「まずやってみよう」「プロトタイプをまず作ってみよう」など言い方を変えてあげれば心理的ハードルも下がるものです。
3,普段から上司が相談しやすい環境を作ってあげる
俗に言う心理的安全性にも近いですが、「困ったらいつでも相談してね」という言葉は親切そうで、不親切だと私は思っています。伝えた上司は「相談がこなければ困っていない」と勝手に思うからです。ですので、普段から「どう?何か困ったこと無い?」などとたまに席まで行って声がけしてあげるくらいでちょうど良いです。また、1on1での雰囲気作りも効果的ですね。スタッフ全員との信頼関係があれば、別のスタッフから「最近ちょっと◯◯さん大変そうです」など間接的にアラートがくることもありますね。
4,仕事をなるべく早めにアサインしてあげる
一発OKではなく、ある程度やり取りをしながら進めていくとなると時間的な余裕も必要になってきます。早めにアサインしてあげて「今週中に一旦プロトタイプを考えてみて」「方向性をまず目線合わせを来週しましょう」などという流れを作ってあげるとスタッフも嬉しいはず。その分、上司は先回りをして思考しておくことも必要ですが、それはもう上司の仕事だと割り切ったほうが良いですね。
ということで、もう一昔前のマイクロマネジメント一本のマネージャーは時代遅れだと思っている私としては、評価恐怖症の方は無くしていきたいと心から思っておりまして是非、ご参考にして世の中が少しでも働きやすくなることを願っております。