色の表示方法
空を見上げた時、何色だと感じるでしょうか?
お気に入りのカップや帽子の色は?
色を表すとき、ある法則にのっとって表現することがあります
例えば「暗い青」と言ったら、晴天の青空の色を思い浮かべる人はいないと思います
自分が思い浮かべた「青」という色を、なるべく正確に相手に伝えたい
その方法が「表色系」や「色空間」などの色の表示方法になります
とてもたくさんあるので、一部しか紹介できませんが・・・
JISではこのように色の名前を決めていますよ
JIS Z 8102 : 2001 物体色の色名
・系統色名
先ほどの例で言えば、「暗い青」というのが系統色名です
「青」という基本色名に、「暗い」という状態を表す修飾語をつけて色を表す方法です
・慣用色名
例えば「暗い緑みの黄」と言われても、なかなかピンときませんね
そんな時、身近なものや古くから親しまれている名前で表す方法が慣用色名です
慣用色名で上の色を表すと「オリーブ」
グッとわかりやすくなりましたね
色を伝える意味は、その場面によってさまざまです
「キレイな色のラッピングペーパー見つけたの!」
「へぇ~!どんな色?」
灰みの青みを帯びた紫
・・・?
ってなりますね
ラベンダー
と言った方がドンピシャでわかります
しかし、ラベンダーと言っても、言った本人が見た『ラベンダー』と、聞いた人が想像した『ラベンダー』には、色に開きがある可能性があります
なので、だいたいの色の感じを伝えるだけならとてもわかりやすい慣用色名ですが、色を正確に伝えるには少し不向きな表現方法です
このように、色を作る仕事、再現する仕事、研究、印刷などなど・・・
その場面によって最適な表示方法があります
記事のはじめに書いたように、本当にたくさんの色の表示方法があるので、バラバラの表示方法で色を指定しようとすると、とても大変なことになります
さて、ここで問題です
私は今、一つの色を思い浮かべています
その色は何色でしょう?
その色を表すために、色々な表示方法を記載しました
私が思い浮かべた色に近い数値です
(全ての数値に完全な互換性があるわけではないです)
たくさんの表示方法があるということをご理解いただけたら嬉しいです
さて、私の思い浮かべた色は?
下にいくほど易しくなりますよ!
HSV色空間・・・ H0 S100 V100
HSL色空間・・・ H0 S100 L100
ここで気づいた方は凄いですね!
たぶん私が問題を出される立場ならわからないかも・・・
L*a*b*色空間・・・ L53 a80 b67
XYZ表色系・・・ X41 Y21 Z2
NCS・・・ C-Y90R
オストワルト表色系・・・ 8Pa
色彩検定1級の勉強をされているかたはおわかりかと思います
CMYK・・・C0 M100 Y100
RGB・・・R255 G0 B0
パソコン上や絵の具で色を作る方はわかりますよね?
マンセル表色系・・・ 4R4/14
PCCS表色系・・・ 2:R4.5-9s
どうですか?
色彩検定3級の勉強をされている方はわかると思います
これが最後のヒントです♪
慣用色名・・・カーマイン
系統色名・・・鮮やかな赤
どのヒントでわかりましたか?
そう、私が思い浮かべた色は・・・