じゃがいもの話。
ジャガイモが好きだ。
ジャガイモを醤油と砂糖で甘辛く煮ようと考えた人は天才だし、ジャガイモを細切りにして油で揚げようと考えた人も天才だ。
蒸したジャガイモを火を止めた後に軽く鍋の中で転がしてみようと考えた人も天才。
そういう経緯があって、今回はジャガイモを作ってみようという考えに至った。何を言っているのかわからないと思うが、とりあえずジャガイモを作って食べようという話である。
使用するのは、カルビー発のホームセンターで売られていたポテトバッグ。
種芋(ぽろしり・以下子じゃがと表記)は別売りだが、二つ合わせて900円程度だった(地域差有り)。
ちなみにぽろしりは子じゃがの品種名らしい。
インカの目覚め的なやつだろうか。
まずは芽出し。
……芽出し? 初めて聞く言葉だ。
種芋であるぽろしりの袋の裏面に書いてあった。
ふむ。二週間くらい日当たりが良くて雨に降られない場所に置いておくことで、子じゃがに「そろそろ芽を出す季節ですよ」と分からせるための儀式らしい。
こんな感じで、芽出しを始めたのは2月25日(土)。
子じゃがから小さい芽が2~3ミリ程度出れば植え付けていく。
袋の裏の説明書には大体2週間程度芽出しの儀式を行えば植え付け工程に移れると書いてあったのだが……。
3月3日(金)
3月5日(日)
もう良いのでは。
2個のうち1個の子じゃがの表面が若干ぷよぷよしているのも気になる。
袋には「ぽろしりがシワシワにならないように気を付けよう!」って書いてあったのもあって不安がよぎる。
二週間待ってる場合ではないかもしれない。
というわけで、本日3月25日(日)に植え付けていく。
芽出しについては、気になって色々とネットやYouTubeで同じポテトバッグ栽培をしている人の情報を見てみるものの、皆やりたい放題である。
中には「ジャガイモの芽出しは生存率をより上げるためのものなので、別にいきなり植えても芽は出てくる」とか書いてあるブログもあったりして、何が正しいのか分からなくなってきた。
情報過多なのも如何なものか。
一応大多数が芽出しの儀式をしているので、先人に倣う。
公式でも書いてあったし。
そんなわけで、このちまっと出ている芽達を信じて植え付けの工程に移行した。使った道具はこちら。
ハサミとスコップと写真には写っていないが袋。
まずはポテトバッグの上部分をハサミで開けて、袋の裏表・下部分にある印の所を、ハサミで切って水はけ用の穴をあける。
そして中の土を、スコップを使って別袋に移し替える。
農家をやっている人のYouTubeを見ていると、殆どの人がポテトバッグの土が多すぎると言って、土を減らしていた。
半分くらいゴソッと減らす人もいたが、自分は初心者なので3分の1程度の土を別袋に入れて、子じゃがから芽が出て成長し始めた段階で、この土を返そうと思っている。
あとは土を掘り、袋の青い線の辺り、対角線上に子じゃが2こを植えて土をかぶせた。これは説明書通り。
ちなみに植え方にも種類があるらしく、普通に芽が出ている方を上にして生やす方法と、敢えて芽を下向きにして植える方法があったので、自分は両方やってみる事にした。
下向きにする事で強い芽だけが残り、芽引きの手間が減る・適度なストレスを与えてジャガイモを美味しくさせる事が出来るらしい。
植物に適度なストレスを与えると美味しくなるというのは、トマトの話が結構有名なのではないかと思う。
それに比べると人間はストレスがかかり過ぎているから美味しくないのだろうな。
最後に水をたっぷりやる。
とはいえ、初心者には水をたっぷり……のたっぷりがどのくらい必要なのかがわからない。なので頼ったのはYouTube。
水が土の底までしっかりと染みわたるようにするのが良いらしく、目安としては最初に袋の底に空けた穴から水がポタポタ落ちてくるくらいが、たっぷり水をやる……の水の量らしい。
ここは結構慎重に行った。
一度水やりをして、もう良いかなと思った頃合いで土の中に手をつっこんでみたが、表面とは違って中はまだまだ乾いているので再び水をやって……というのを3,4回繰り返すと、ようやく袋の底から水がポタポタと落ちてきた。
思った以上に水が要るようだ。YouTube見ておいて良かった。
あとはポテトバッグの口を5回くらい折って、暫く様子を見ようと思う。
袋裏の説明書には2,3回折ると書いてあったが、土も減らしているし、日の光を浴びせる事が大切だとおもうので、結構折った。
そうそう、ジャガイモは水はけのよい土の方が育ちやすいという事だったので、底に水が溜まって腐らないように、何故か家にあったブロック塀を2つ拝借して土台を作ってみた。
これをやっている人は結構いた。ウッドデッキなどなら水はけが良いのでそのままでも良いかもしれない。
何はともあれ、強く、たくましく、美味しく育ってほしいものである。
※このじゃがいも観察記は更新しなくなった時点で失敗したと思ってそっと忘れてほしい。続きました。↓
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