最高の死に方
栗城さんが亡くなった
少し前の話だが登山家の栗城さんが亡くなったらしい。僕は正直栗城さんのことを知らなかったから、ニュースを聞いても特に感じるものはありませんでした。
だけど、ニュースを読むうちにこの人は「最高の死に方」をしたんだなと感じました。
死生観っていろんな意見があるけど、僕は死ぬときには人生に悔いなく「生きててよかった」って思えることが最高の死に方だと信じている。
その点では、栗城さんは自分の人生に悔いはなく、最後を山で終えることができたから「最高の死に方」のように見えた。
栗城さんの気持ちを読み取ることはできないが、無酸素撮影というよく言えば前人未到、悪く言えば無茶苦茶な登山に何度でも挑み続けて生涯を終えたことは、赤の他人から見ると最高だったのではないかと思う。
もちろん、自分の命を投げ打ったあの登山方法でなくなってしまったことは、単純に褒められたことではないと思う。
僕も残された人の気持ちを考えたら、あの死に方は褒めたくはないし自分でやるつもりもない。
ただ、自分の人生を目一杯謳歌して、華々しく散っていた栗城さんに対してずるいなという気持ちがこもる「憧憬」を僕は感じてしまいました。
僕にはできない最高の生き方をしていてとてもずるいです。
友達でも知り合いでも名前も知らない人からですが、
僕は栗城さんのご冥福をお祈りしています。