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#君の瞳が問いかけている

三木孝浩監督の映画作品は、
今までのもので
『ソラニン』『僕らがいた 前編・後編』
『陽だまりの彼女』『ホットロード』
『アオハライド』『坂道のアポロン』
と、いくつか観てきたけれど、

『君の瞳に問いかけている』
は群を抜いて良かった。

始まりから終わりまで、
俳優さん達の入り方がすごく自然で、
映画に深く入り込めた。


吉高由里子は、陽。横浜流星は、陰。
その2人が出会い、溶けていくような恋愛。


吉高由里子は元々すごく好きな役者さんで、
作品はほとんど見ているけど、
やはり演技力が強い。


陽の中にも陽になるまでの過程があり、
《あかり》の芯の強さ、心の優しさ、
人を好きになる強さ、人を信じる強さ、
全てを"吉高由里子"が丸っと包み込んで
《あかり》としてあそこで生きていた。


《傷ついた人は優しくなれる》
そんなセリフを"吉高由里子"が体現していた。
 

そしてなんといっても、"横浜流星"
彼はすごい。本当にすごい。
陰を背負い、しかし垣間見える光を追いかけようと必死にもがく《ルイ》があそこにしっかりといた。


私は正直横浜流星の作品は今までそんなに見たことがなくて、
ちゃんと映画館で見たのは『キセキ-あの日のソビト-』ぐらい。
あの時は、ただ綺麗な顔の子だなぁ。ってゆう印象ぐらいで、正直そんなに気にならなかった。

しかし、今回の映画の彼は本当に素晴らしいの言葉に尽きる。


消えてしまいそうな透明感。
そんなものとは裏腹に、この映画のために10kg増量したとゆうあの肉体。
愛しい人を見るあの表情と声。
声はやはりこの映画では、すごく重要な役割だったと思うけれど、
すごく優しい聞き心地の良い声で、
あと私が感動したのは視線。目の光。
前髪にかかるあの目の演技がとてつもなく良かった。

《あかり》には見えていないあの目を、あそこまでグッと引き出せたのは三木監督の凄さだと思った。

《あかり》との最初の出会いから、どんどんどんどん彼の顔に光が現れるのをあのたった2時間であそこまで感じれるなんて。


そしてもう一つ、映画の長さ。
2時間以上ある少し長めの映画にも関わらず、
一度も時間が気にならなかった。全く。
私は、映画を見ている最中、
良くも悪くも(あとどのぐらいかな、)と
思うことがよくある。
しかしこの映画は時間が一度も気にならなく、
すごく心地いい余韻を残した終わりだった。

辛く重いシーンがあったにも関わらず、
その重さがあとを引かない。

また、
町田啓太、やべきょうすけ、奥野瑛太
彼らもすごい。
この3人は雰囲気をガラッと変えてくれていた。

いやー、良い映画だった。
嗚咽して泣くのを必死で我慢しながらの号泣でした。ちゃんちゃん🎞

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