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地獄旅 7-5 台北(再) さらば台湾の日々

前回のあらすじ:嵐のような一日が終わった。ぶっつけ本番と場当たりの積み重ねで向かった高雄行きを通じ、「地獄旅」というムイムイの旅のスタイルが見えてきました。初日はどうしていいか分からずあてもなく街をさまよっていましたが、最終日は一味違います。あてもなく街をさまよう事、それ自体が目的だとムイムイはもう分かっていました。しかし…

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最終日はじまたワーオ!

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おは田舎!最終日の今日もやっていくわよ。

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台湾でもう一つ、やりたいことがあるのです。それはアキバみたいなビルと名高い光華商場に行って、zenfoneの性能のいいのを買っちゃうこと!旅費と合わせるとかなりの出費ですが、国内価格を考えれば悪くない買い物…!(当時、技適の概念を考慮していなかったムイムイである)

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本格的に店が始まるのはもうちょっとあとなので歩いていきましょう。彫刻がストリート系…芸術が権威から自由だなーって感じる瞬間。いいわね。

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また北海道推しだ…

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ボロピンみたい。

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途中、でっかい公園を通ります。日本統治時代に作られた公園らしい。ガジュマルみたいな木が生えてて南国を感じる。

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あっ鄭問展の告知だ!これも行かないと。

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日本でもチェーン展開していた「ひげ張」を発見したんだけど、多分まだこれ営業開始してない時間ね。食べられるタイミングあるといいんだけど。

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gogoroのバッテリースタンド。電動スクーターのバッテリーを充電器にセットし、かわりに1個充電済みのバッテリーを持っていくのだ。先進的。

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安らぎを覚える感じの風景になってきた…

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でっかいMSiの壁面広告がいっぱい!なんかのショー会場みたいな町。テンションあがって…いや落ち着いてきた。なごむ。

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このそれなりの大学のキャンパスみたいなのが光華市場かな。

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市場内のフードコートで嘉義市の名物、鶏肉飯と肉鬆(甘いコンビーフのようなジャーキーのようなもの)のおにぎり、バナナ、杏仁茶の朝ごはん…なんかあまり印象に残っていない味。

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さて、日本の時点で場所を調べておいたくらいにはメインの目的地のはずなのに妙に写真が少ない…実は、一つ誤算があったのです。たしかにこの市場、台湾の秋葉原と呼ぶ人が多いのは分かる…ただ、その秋葉原が「ひと昔前の用もないのに店先冷やかしたり欲しいパーツをちゃんと伝えられないと即座に店員が怒り出した頃の秋葉原」のそれなのです。

写真、とる気が起きない…そして、店員にスマホを買いに来た旨を伝えて商品を選び売り買いの交渉をする元気が起きない…昨日の「俺はもはや旅の達人になった、どこにいってもやっていける」という高揚感はなんだったのでしょう。再び目覚めるアウェイ感。結局、調子を崩し始めてスマホを選ぶどころかどの店にも入ることなく即座に市場を後にしてしまったのでした。何しに来たの…こんなとこまで…

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国立故宮博物院。しかし国宝類は見ずに企画展に一直線。といってもそこまで熱烈な鄭問ファンというわけでもなくて、どちらかというと「深く美しきアジア」が好きなだけなのだけど…

当時、たしかモーニングとかアフタヌーンとかそのへんがバンドデシネやアジアンコミック等を日本に紹介しよう!というムーブメントを仕掛けていて、そういった作品群、作者群の一人だったような記憶はあります。読み手のこちらは、スト2の無許諾?コミック「街頭覇王」を読むため香港に行き、現地でシティハンターがめっちゃ人気で驚いたり…といった流れで、「アメコミ以外も世界のオリジナル漫画の世界があるんだな」と興味が沸いたことから鄭問の作品を手に取ることになったのがそもそもの起こりでございます。

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(余談:実際のところ「街頭覇王」は当初、許諾を受けて描かれていたのでしょうか?その存在が知られてからだいぶ経った頃に日本語版がリリースされ、その時には確実に公認商品として扱われていたと記憶していたのだけれど。ビデオゲームを題材とし、長編シリーズとして謎の設定がニョキニョキ生えまくった海外コミックとしては、この「街頭覇王」とアメリカのアーチーコミックから出てる「ソニックザヘッジホック」が特に目立った存在であるように感じていました。)

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かたや完璧な能力を持ち理想社会を作らんとする理想王、かたやあらゆる災厄を呼び込む疫病神、百兵衛。この二人が自己を全うせんが故に避けられない衝突を重ねて…概念系奇人変人能力者が相克するというめっちゃ変なバトルファンタジーなのだけど、その独特のユーモアと登場キャラクター達の魅力がちょっと良い感じのマンガなのです。人間性が失われている設定のはずなのに作者の愛が暴走しどんどん人間臭い魅力を振りまいてしまう「機械元帥」が好きなキャラ。

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まあ、美術展にいって作品の写真を撮りまくるわけにもいかないのでこれまた写真はないのだけれど…ガラスの薄板を何層も並べ、鄭問の原稿がどのような「つくり」になっているのかを解説した展示が非常に面白かった。これがなんと、「アナログ画材でレイヤーを使う」という予想外の技法。

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たしか記憶だと、主線にあたる部分をまず紙に描いた後、別の紙を重ねてそちらに薄墨の濃淡を塗っていって…と、線と塗りを分離可能な状態で原稿を作ってしまうのです。そして、主線は普通に取り込み、濃淡の絵にだけdpiに応じたハーフトーン効果を適応し合成したものを完成原稿とするという…あのスクリーントーンともCGともつかない独特の画面の作りの秘密を見れて、良い展示でした。

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深く美しきアジア、たしかアフタヌーン同様の巨大サイズの単行本が出ていたのだけれど、あれは当時の技術と原稿管理体制だと絵を縮小したとたんに画面がモアレだらけでどうにもなっちゃって、やむなくコミックスがああいう版型になってたのかもしれませんね。今更そんな事を思いました。

ちなみに展覧会カタログを買う際も、カタログと入場券をセットで買ったつもりがどうもそういう内容になっていなかったらしく…らちのあかないやり取りに窓口の人がナーバスになりはじめたりとひと悶着。心の力、もう尽き欠けてるよ…

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毎回、終盤になると突然慌ただしい展開になる地獄旅。

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特に今回は初めての海外。空港にいつごろ着けばいいのか、イミグレーションでどのくらい時間がとられるのか、空港までの移動にどのくらい時間がかかるのか…勝手が分からない事だらけで、終盤は神経質モードに拍車がかかっています。帰れなかったらどうしよう、帰れなかったらどうしよう…

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どこに何があるのか、どのくらい時間がかかるのか。気が気じゃない…はずがなぜかオタクビル「萬年商業大樓」にやってきました。

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空気感としては池袋・秋葉というよりも中野ブロードウェイ。しかしこのビルで、ついに運命の出会いが…

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ウワーッ!!台湾に来て初めて本格的なゲーセンをついに発見したぞ!

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始めにトークンを購入してコインシューターにはトークンを投入するスタイルですね。このやり方、1プレイ単価をトークン売るときに調節できるから物価上昇に対応しやすい良いやり方にも感じるんだけど日本には入ってきませんでしたね。

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国内で見たことないタイトルも多くて大興奮。ムイムイの大好きな「怒首領蜂II」や「闘幻狂」、アトミスウェーブ基板でリリースされた「新・三国戦紀 七星転生」などで知られるIGS製の大型筐体ゲームもありました。

このSPEED RIDER3はAMショーにも出展されてたみたいね。モーリーファンタジーとかのビデオ融合型キッズエレメカとか手広くやってる印象のあるIGS、これからも元気でやってほしい好きゲームメーカーのひとつです。

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さて、ビデオゲームコーナーですが…そこで待っていたのは恐ろしい光景でした。

ビデオゲー筐体の島が2つあるのですが、その空気が異様なのです…完全に二分化されている!

中華圏らしく、何台も並んだKOFに群がり思い思いに対戦を楽しむおしゃれな若者島と…数台しかない上海とボンバーマンワールドに行列し順番で遊び続けているどろーっとした初老の男達の島…ウワーッ日本と同じ状況!?池袋ミカドの地下と2Fの空気感が隣接島に同居してる…温度差…

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極度乾燥(しなさい)。日本には来てないブランドなんでしたっけか。冗談で一枚おみやげ買って帰ろうとしたらTシャツ1枚8000円くらいして「いらんわ!」ってなった。極度乾燥(しなさい)。

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ちなみに台北では、たまに町中でコスプレ系の恰好をした人を見かけました。どうも、日本でいうところのゴスロリみたいな感じで「そういう趣味の人だとそういう恰好をしている事もある」くらいの温度感があるのかもしれません。少数民族は民族衣装着てるようだし割と服装てんでんばらばら。

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ウワーッ!天原先生なんたる無茶を!突然でかいポスター貼ってあって吹いちゃった。

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もはや都市を離れることもかなわぬ中途半端な時間。九份の存在とか知ってたらもう少し違う時間の過ごし方もあったのでしょう…こうなったら、おやつでも食べるしかありません。

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胡椒餅!!!

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清く正しいジャンクフード。おやつかくあるべし。

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観光、観光…

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工事現場マンガのノリ、日本も台湾も変わらないな。

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オーバーオールはちょっと目新しいかも。

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と思ってたら不意打ちで最高な絵をぶつけられて笑っちゃった。

なにこのもみ手と表情!親しみやすくうさんくさい!!漫才か!?

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せっかくなので最後にもう一度地下街を通って駅を目指します。

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めずらしくちゃんと訳されてる。

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Aikatsu偶像學園!

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星光樂園!!!!

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さて…一路空港へと向かうムイムイですが…実は!まだ3時間以上空港で時間を潰さなくてはいけないタイミングなのです!ついに不安がコントロールしきれなくなり、絶対乗り遅れのない空港待機コースに舵を切るムイムイ。この神経症的な小心っぷりでよくも台湾まで一人で来たものです。まあ、早めに着いてデューティフリーショッパーズで最新スマホを購入し、セットアップに残り時間を費やすのも悪くないか、という最後の一勝負も考えてはいたのですが…桃園の電機系扱ってる免税店、ゲートの向こう側にあるみたい。搭乗手続き始まらなきゃ買い物もできない、という事か!

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…する事がありません。本当にすることがありません。苦痛です。座ります。一定時間うろうろします。座ります。一定時間うろうろします。本当にすることがありません。一定時間うろうろします。座ります。黒松沙士を飲みます。塩入れて炭酸利かせた、妙な爽やかさのあるルートビアウォーターって感じの味で実はけっこう嫌いじゃないです。冷たいものを飲んだら、空港を探検すればいい事に初めて気付きました。

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君らはまた今度な。

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不毛な立ったり座ったりの間に探検時間がだいぶ削られてしまった。どうやら空港の第一/第二ターミナルの間を移動できる新交通システムがあるらしい。スカイトレインだってさ。乗るか。

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タダだし、もうずっとこれに乗って往復して時間潰してようかな…と思ったけど、監視カメラがあるだろうし、完全に不審者なのでやめました。

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こっちのターミナルのほうがデカくてハデな感じに見えるな。

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フードコートも構成が違って面白いな、冷やかしてみるか…あれ?

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このロゴは…

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ウワーッ食べそびれてた「ヒゲ張魯肉飯」!!こんな所にあった!!

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最後の最後できっちりしめて、気合も回復してきました。

もうすこしここにいたいけど、一刻も早く帰りたい。心が二つある~

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待ちに待ちに待ちに待ったゲート内への移動です。まだだいぶ時間はありますが、とにかく変化が!状況に変化が発生する!

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最後の最後の大勝負。スマホの買えそうな場所をチェックするために館内マップを再確認します。お、図書館とかもあるんだ。

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凄いな、PCゲーム体験コーナーかな?よし、残り時間は少ないが最後の最後だ!ここで目いっぱい

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時間遅すぎて全部閉まっとる!!!!!!

解散!!!!!!!!!!!11!!1!!!1!!!!もうやだ

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