地獄旅 4-2 中部天竜 いたわりの大地
前回!(地獄)
豊橋の町を目指し、辰野駅から飯田線に乗り込んだすこやかむいむい。飯田線はゆうきまさみの「究極超人あ~る」で名前を聞いたことがあります。
普段から面白いのに、旅行しだすと突然面白さが数倍に跳ね上がる奇妙なまんが。この地獄旅のルーツも、もしかしたら「究極超人あ~る」なのかも知れませんね。さて、この飯田線。残念ながら終点まで乗っていることはできず、中間地点あたりで乗り継ぎが発生するようです。次の乗り換えポイントまで…
…2時間55分!「ロード・オブ・ザ・リング二つの塔」一本分でまだ中間地点だぞ!行程全体では実にロードオブザリング四つの塔換算!光画部の面々、まんがとは言え、タフだな…人間離れしている。アンドロイドだけど。
このへん、ほとんど寝てたので写真全然ない。
さて、天竜峡駅。後半戦スタートですが…まだ脳は寝てたみたい。けっこう乗り換え待ちの時間があったような気もするんだけど…
やたら顔の濃い天竜峡温泉川下りの写真しかありませんでした。
崩落した路肩の脇を、滝のように雨水が流れてゆく道路。飯田線の風景は、尋常のものではありません。
駅前、何もないを通り越して、森。
厳しい山間を縫い、合計6時間もの時間をかけて天竜川沿いを延々と進んでいく飯田線。天竜川は昨日の雨を受けて増水しています。きのう、けっこうひどい天気だったんだな。いまはただ揺れるシートに身を任せ、車窓からの風景を…のんびり…できないぞ? なんだこれ!?妙にせわしないんだが…
…その理由が、これ。トンネル。飯田線、あまりに険しい山の中に電車を通すために100個以上のトンネルがある上に半分近くがこの天竜峡駅付近に集中しているのです。風景!暗いトンネル!風景!明るいトンネル!風景!トンネル!風景トンネル風景トンネル風景トンネル風景トンネル風景トンネル風景トンネル風景トンネル風景トンネル風景トンネル!って感じで異常なペースで景色が切り替わるのでぜんぜん落ち着かない。へんな感じ
視界がひらけてるときもちよいですね。
線路用トラック…?
平岡駅。「ここはなあ宿泊と食事と温泉入浴が出来るんだに」そうっすか。
温泉浸かってご飯を食べて、川遊びして、あとはぼんやり宿からローカル線を見るのも楽しげかも…過剰にのんびりできそう。いいっすね。
ウワーッ三県境!?
こんな魔境みたいな駅が、恋愛成就の駅…?
だいぶ疲れもとれてきた~。
ここは…
ちゅうぶてんりゅうの えきだぜ。
再度の乗り継ぎ駅すが、けっこう待ち時間が長くなりそうです。
体力も回復してきたし、時間まで駅の周辺を探索しましょう。それにしても、なんかこれ、珍妙な花だな。
うーん、雰囲気のいい町だなあ。
でも、これは、食料を手に入れるのは絶望的な状況かも…。
赤錆びた橋の向こうには…
いたわりゾーンが広がっていました。
記念撮影に興ずる「はなくそキャッツ」の二匹。
標識レベルで通行止めに変更されてる道。
この辺りで老人ホームらしき施設が祭りだかバザーだかのような事をやっていたのですが、気後れして食料を買えなかった記憶があります。知らない学校の運動会くらいのアウェイ気配が見て取れたので…地元民の平穏を乱してはいけません。
おっ
カワイイガール壁画と…
ウルトラカワイイフロッグ壁画!!!ウワーッ!!!!
この風格。完全にSSRカードをガチャで引いたときの一枚絵演出。
オヤ?ナニヤラ プレートノヨウナモノガ…
…えっ?君がこの空間の主役だったん!?
この橋を渡るもの…
全ての希望を捨てよ。
…いたわりゾーンはここまでだ!!
流れ流され風来坊 地獄の沙汰の旅次第
キモい程澄んでいる清流を前に、私は「いたわりゾーンってデリケートゾーンみたいな語感ね」などと考えていました。
「バールのようでバールではないもの」って報道で言われる奴。
さて、ふたたび駅です。
無駄に過酷だった飯田線の旅もあと僅か。目的地である豊川から豊橋にかけての区間はぐっと電車の本数も増えるようです。これなら、豊川に着いてしまえばどうとでもなることでしょう。
長篠の戦いの長篠かな?そろそろ目的地が近い…
こゃーん!到着!さっそくきつねのお出迎えと来たぜ。
ここが トヨカワの まち…