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地獄旅 2-4 さまよえる千葉県民

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※※殺風景※※  警告!今回の旅風景は【とても地味】※※醍醐味※※

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水木しげるロードに対して、こちらは青山剛昌さんゆかりの街のコナンストリートがある由良駅。…人の気配がない。

この時点で、まだ深夜バスを降り立ってから1日しか経ってない。2日めになってようやく、超密度でインストールされた未知の風景の洪水に押し流され日常の澱が耳からぼたぼた流れ落ちてゆきます。夕方を迎える山陰路。

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怖すぎる観光案内所。さすがにもう滅びてると思う。

電車の本数的に途中下車もままならない移動の時間。どっちにしろ、大半の駅は降りた所で徒歩で行ける範囲に何かがあるわけでもない。そもそも地方の夜は、特に観光客の行くような施設の夜はめちゃくちゃ早い。

カメラを構えて車窓をぼんやり眺め、SNSに旅の写真を投稿したり、歩き疲れにうたた寝したり。時に読書。時にゲーム。そしてまた風景を見て。

名物も美食も「たまたまそこにあったら楽しむ」もので、その隙間をみっちりと埋めている、このぼんやりした時間のために旅をしている気がする。

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ここは トットリの えきだぜ。おもったよりは とかいだな。

特急や新幹線が整備され、移動の主役は自動車になり、人口減を迎え…長距離普通電車がごく少なくなった現代では、2時間ほど移動しては終点駅で乗り継ぎ電車を待つという尺取虫的な移動を余儀なくされます。

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青春18きっぷ等のフリーパスきっぷの最大のメリットは、実は移動費が圧縮できる事ではありません。(四国九州などでは、そもそも普通電車が少なすぎて鉄道マニア以外は特急に乗り直さないと移動もままならないと思います)

交通系電子マネー非対応エリアでも「好きなだけ電車から『降りられる』こと」。そして「切符を事前に買わない=事前にルートや下車駅を確定させずに目の前の電車に乗れること」。段取りから、決断から脳を開放できる自由と不安の感覚が非常に良いのです。(ついでに言うと、巨大なターミナル駅で無制限の駅入場券として活用することで駅前散策が非常にショートカットしやすくなります)

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というわけで、終点で30分待つ間に駅前でも冷やかしましょう。なにこれ

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鳥取砂丘の砂を固めて作ったサンド。渋いタイアップ商品。

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実は狙い目なのはコナングッズ…というか、コナン名物「犯人」のグッズがけっこう出ているんよね。見てるだけで笑顔になれる。コレとか、高輝度反射材使ったリフレクターなんだけど、なにしろ犯人、全身真っ黒じゃないですか。反射材になってる面積がめちゃ少ないんよね…いいのコレ?って笑っちゃった。

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中吊りが自社広告だけなのでは。すっきりしてるね。

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こういう移動をしていると、駅メモちゃん・温泉むすめ・鉄道むすめとの遭遇率がやけに高くなる。

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福部駅。傷んだ舗装広間があるだけの駅前。あまりに感動的に寂しくて写真取っちゃった。

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次第に暗くなってきたわね…そろそろ宿が不安になってきた。

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ここは さびしい ほこらの ろうごく…乗り継ぎ駅、浜坂。

電車少ない…次の電車でもう終電か。まだ大分時間があるなあ。

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地方かつビジネスホテルや大型ホテルのない町は、予定外の人が急に泊まりにくる想定が全くありません。観光案内所も5時にゃ終わるし、深夜チェックインなんて不可能です。時間をつぶせる場所もない土地で野宿したくなかったら、このくらいの時間からどの街で宿を確保するか考え始めたほうがよいでしょう。(ミーミーはブッキングコムで検索するか東横インを公式サイトから探して予約することが多いです)

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だーれもいない。駅員も、客も、だーれもいない。車掌もいない。

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駅前を散策するも、奇妙な夢の中のような風景が広がっているばかり。米田茶店だけが営業していました。

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この後メシが確保できるか怪しい流れになりそうだったので食料を調達。

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その後、駅前に地元っ子で満員の飲み屋さんを発見。常連さんと相席でよければ…と、短い時間ながらおつまみを少し出してもらって一口ビールを飲ませて頂きました。せっかくなので乾杯しつつ少しだけ雑談。千葉県から来て、きのう島根で泊まって、いまここにいると説明したら、意味不明な存在すぎて面白がられました。そりゃそうだ。おれもなんだかよくわからん。

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あれ?切符買ってる写真がある。この時は青春18きっぷ使ってなかったんだっけ…と思ったけどよく考えたら5月ころの旅行だったわ。青春18きっぷは、春夏冬の学校が休みになるシーズンしか売っていないのです。

んで、問題のこの写真。券売機が…クラッシュして「インターホンで係員にご連絡ください」画面が…こんなの初めて見た…んで、当然ながら、インターホンを押しても、誰も出てきません。

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だって誰もいないもの、この街にもこの駅にも。駅員呼ばれる状況自体ほとんどありえない状況。どうしよう。ここで野宿になって詰むのか?

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乗る予定のワンマン汽車が着た際、運転手さんに相談したら手書きの乗車証明書を発行してくれました。これで降りる時に精算できるのね。よかった~

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ありがとう、さらば友よ、安らカニ。ここにはもう二度と来ることは…

いや、このへん各駅停車で通ったら確実にまた来るはめになるなこれ…

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もう景写真も暗くて撮れない時間。

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ぼんやりしましょう。

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カ ニ 迎

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豊岡駅。山陰本線で京都に向かっていくルートと京丹後鉄道で海沿いを進んでいくルートの分岐点です。

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フェンスの向こう側が京丹後鉄道かしら。本日最後の決断ポイント。

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謎の自販機大好キッズ。

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京丹後ルート、風景が見える時間でもないしあまりにハイリスクな行程となるため、今回は素直に福知山へと向かっておきます。本日最後の電車です。

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本日のセーブポイント、福知山駅。

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まあまあ都会の福知山駅。この街に本日のビバークポイントを設定したのは、カプセルホテル付きの健康ランドが駅から300mの距離にあるとの情報を移動中に手に入れたからです。頼もしい値段設定。

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どんなに疲れても、寝る前に真っ先に、充電をしましょう。

まだスマホを持ち運び使う必要があって充電できない状況なら、予備のリチウムバッテリーを1or2個フルチャージしておくだけでもいいです。生命線です。出先で電池切れすると安い電池売ってないから相当痛い出費になるぞ…(よくなる)

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その後やきそばは24時過ぎの深夜にスタッフがおいしく頂きました。

2日め終了!

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