地獄旅 X-4 長崎-大村 硝子の砂浜を求めて
前回の!地獄旅!!
チブサン古墳・タコ街道の巨大タコ像・謎のフェリー航路(ノルマ行動)・島原エレナ…すでにムイムイの体力は限界を迎えようとしていた。そして…旅行最終日!
目覚めの時が来た。
日差しの中で見る中華街はすこし小さく見えた。
かつて、ここに来たことがあるような、ないような…曖昧な記憶の町。
運河?水路にほとんど波がなくテロンとしています。
あっミズクラゲ。
知らなかったけど、春先ってミズクラゲがけっこう塩分濃度低いところまで漂ってくるものなのですね。
空にミズクラゲ。
いやます中華街ムード。
再び中華街へ…とはいっても、時間が時間だし、ここで食事をすることはないだろうな。
KMIN
夏 の 味 覚 王!!
市のマークってことのようですね。こんな小さいマンホールにも五芒星。
友誼商店。池袋とか関東エリアにあるのと同じ系列かな?
ちゃんぽん皿うどん角煮…長崎感が強い!
街が寂れてるのか、まだ開店前で静かなのかはわからないけれど、各地の中華街に感じるふしぎな感じをここでも感じます。
いま日本に来ている中国人の世界観、激変し進化する(少なくとも都市部は)中国の世界観に対して、中華街はどこかレトロで、幻想の中国の空気をまとっているようなふしぎな感じがするのです。
四神。
これ、ジブリショップの「どんぐり共和国」。中華街ナイズされている。
こういう路地にうれしさを感じる身になってしまった。中華街を離れます。
ここ長崎の地は媽祖信仰の地でもあり、これもちょっと関心があるため、
いってみます。
馬祖は道教の女神で、漁業・航海の守り手であります。すごく重要な神様みたい。
フェリーとかよく乗るから、海洋神には敬意をはらっていきたい。
いい文字来ましたね。期待のできる通り。
盗 犯 !!
こういう鉄骨造りの駐車場の2Fに普通に和風な平屋家屋が建ってるの、異様に珍しくない?
ハイドロ。
土神堂。やってなかった
この階段のある小路はどことなく台湾旅の記憶を思い出す。
いかにも中国然とした装飾より、こういうすこし無骨で埃の跡のある生活に中華の匂いを感じる。
このへんのシャッターは学生が絵を描いてるみたい。
味わいあるバード。かわいい
カステラ屋さんの良い文字。
ム!
ほんのり雑な中国観が染み入る。
そういえば中国雑貨屋「大中」が閉店したのも、もう2018年の出来事か。
よくあるエスニック雑貨店の中国バージョンって感じで、けっこう好きだったな。
こっちは一周回って中華デザインぽいかも。けっこうおしゃれ。
清く正しくかっこいい。
階段の先には…
あれ?こっちはやってそうだと思ったんだけどな。
時間のせいかも。施錠されてた。
ゆるゆると階段を歩きながら駅に戻ります。
めちゃめちゃかっけえ看板の保育所。
こういう写真が旅先で一番撮りたいやつ。
力強さ毛筆。
蛍光管入れとたためるゴミ収集所。知らない日常。この地に特有でもなんでもないかもしれないけれど、おそらくこの街では「あたりまえの風景」にすぎないどうでもいいものに異質さを見出した瞬間。こういうのがすごい好き。どのガイドブックにも乗っていない小さい異世界の露頭。
破壊。
つとむ。
…これは何?
どことなくディープな路地を進む。
出島型ナンバープレート!こんなんはじめてみた。
込み入った飲み屋街へ。
電線地獄。
浄化が始まる。
いろいろな種類の美しさがあって、たぶんこの風景はお金を産まない美しさなのだろう。
バランスといい書体といいかなり味のある仕事。
かわいい看板。シルクスクリーンかステンシルでの制作かしら。
ごちそう…食べたいなあ…
獣の気配。
市街地へ抜けました。
路面電車の駅と工事現場…
あ、これ、アート的掲示物か。誰かに落書きされたのかと。
ピースロボ。
全体的にブリーフ派のロボたち。
若干アヘっているダブルピースロボット。
ロボもおだてりゃ木に登る。
あっ!アイスとロボット!ロボフレンズだ!
土俵上に「ロボットvsいじめっこ」みたいな闇の迫力を感じる。
ウワーッなにこのクリーニング屋!?
ハイクオリティ21世紀クリーニング!!!!!!
顧客満足度100星雲、ずいぶん遠いな…
マグロなのでいつまでもじっとしていられない。
律儀ペイント。
マツヤ万年筆病院!
都市河川。都心部なのに緑が多くて素敵ですね。
と思ったら街のどまんなかなのに鉄砲水の警告があってコワイ!危い!!
どうもこの街、過去に激甚災害の発生記録があるらしいと知った。
水深2m…これは確かに恐ろしい。地形的な影響も大きそう。
平時であれば、なんとも美しい水域。
どう撮っても絵になるので何枚も似たような写真がある。
魚道かな。
幼稚園の壁に可愛らしいお絵描き…と思ったらガチの宗教画だこれ。
何枚シチュエーションわかりますか。
寺ゾーン。
へー、龍馬通り。
石碑の先を見てみたところ、目のくらむようなどこまでも続く恐ろしい上り坂。学生が登っていったけど、毎日この坂を歩いて学校に通うのか!?
旬のフルーツ
寺。
隠元豆の隠元さん。
拝観料を払って敷地内へ。
ようやく媽祖廟詣でができました…って、道教寺院詣での作法を知らないぞ、そういえば。ここはお寺だからお寺に準ずる感じでいいのかしら…?
仏教美術色のあるアマビエ。だんだん1妖怪から神格化の兆しを感じる。
眠り凶暴アニマル。
なかなか庭もいい感じだった。修学旅行気分になってきた。
おじぞうさまが みてござる
媽祖廟のある寺から降りていったあたりに、謎の看板。
すぐ横には、ヒョロ長い自販機。
ふむ…面白自販機。
何台か自販機あるみたいだけど、こっちの機械はなかみ空っぽだな。
もう死んでいるのか?
それにしても、なんか…ちょっとノリが変だな。
これは単なる悪ノリや観光地ノリとも少し気配が違う。
誰かの胎界が具現化している気配を感じる。
あっこっちにもっと自販機がたくさんある!
笑いのツボの不一致があり購入はしていない。
なんていうか、若干、呪われそうな迫力空間に感じる。迫力…
西津健三!?誰なの!?誰なのォ!?
>行政書士事務所
さようでござるか。
チクッ あっ イタ
ゾンビスナック推し。
自販機を自己表現にしているという点では東京秋葉原は肉の万世の近くにある謎の自販機コーナーと近いものがある。もっとも、あちらはどことなく闇のオーラが漂っているのだがこちらはどことなくほんわかしているような…
ウワーッ実践防衛打撃塾刃物襲撃物制圧練武立入禁止!!!!!!
こんなところで体力を一気に持っていかれると思わなかった。
旅は油断ならない。
私も会えてウレシイデス
近隣店舗の味な看板。
クル クル
パチ
壊れかけたものを頼りない「ほほえみさん」が繋ぎ止めてる。
明訓高校に忍び寄る不和の影…
「フス ロ ダ!」
すぐ向かいには、シャウトの直撃を食らった女の像。
乾杯をしよう 若さと過去に 苦難の時は 今終わりを告げる
とにかく路面電車だらけなので、上空が電線のあやとりなのだ。
やっと駅に帰ってきた。ビースティーボーイズみたいなんがおる。
デジタルサイネージのOSって組み込みandroidっぽいな。
ライセンス料のつごうかな。
オスロコロッケんまそうだなあ…夢の詰まった食品サンプルだな…
飛行機の時間は気がかり。さりとて、どこにいくあてもなし。
メルヘン村、遠そうなんだよな。
特急でいっそ佐世保に行くべきだったかな。惰性で乗り込む鈍行。
床にびっしり耳なし芳一状態でQRコード的なものが印刷されてて若干の狂気を覚える。
フリー切符か交通系電子マネーの移動が多いから、「切符を買って目的地を決めてからでないと乗れない列車」にバグめいた感情を抱いてしまうな。
股間に手をやるカッパ達。
カッパかわいいね。というわけで、なんとなくこの駅で降りる流れに。
コど
コこ
完全になんの予備情報も目的もない駅で長時間の待ちが発生。
(いつものこと)
駅前に満洲食堂というものがあり、ここで大村寿司なる郷土すしが得られる…って下調べの結果だったのだが、なんだか店の所在がわからない。どうも、やっていないっぽい。閉店しているのかもしれない。何もわからない。とりあえず、駅前にある「肉のハマサキ」という肉屋の惣菜がやけにうまそうなのでこれを朝飯に買い込む。
見るからに最高でしょ。
ついでに「スーパーグレービー」っていう謎の焼肉のタレがあったので購入。
見事なまでになんもない街だな…コンビニとかもない。
単なる知らん住宅街だ。
いい感じの神社を発見。
子どもたちが遠くで遊んでるのを死んだ目で見つつ、公園のベンチで揚げ物をもりもり食べ始める。揚げ物怪事案だ。手元にはお茶のペットボトル…
いや違う!これは…太陽の食堂車、スーパーグレービー君だ!!
(レビュー見たら狭義のグレービーソースと間違えて買った人がバッドレビュー付けてたとの由。味はとても良い)
さびさび火の用心。
さらば、知らん公園。
見るものなさすぎてどぶに情緒を見出してる。
楽しくて・・・
健全な・・・
街に人の・・・
つながり・・・
いやほんと、何を目指しているんだろうね。
大村湾。気持ちのいい場所だな。
今日は最後に一箇所、空港近くの水辺に寄りたいところがある。
なので、「普通の自然なこのへんの海」の風景を見ておきたくて、窓際でぼんやりしている。
気持ちのいい場所だな。
地図上で気になるものを見つけたので、途中で下車。
ここは…
川棚駅。
味のある表情のボード。線路脇の草があまりにもリアリズム。
いい駅前風景だな。さっきからよくわかんない所でばかり降りてる
レモンステーキ…食べたかったな。さて、ここでのお目当ては…
ウワーッ!四次元!
マジックショー見れるらしいです。
ていうか、完全予約制二ヶ月待ちとかの超有名店らしい。
ステーショナリーハウス。
地球のみんなーっ!
オラに抗うつ剤を分けてくれ!!
青
い
そ
めオブザイヤー。
暴れん坊天狗みたいな川棚橋の欄干飾り。
知らない標識。洗練されきっていない、手作り感のある味な書き文字とピクトグラム。
小路の看板が全面イラスト入で華やかだな。
細い看板の寝落ちしそうになってる人みたいなオジギビトがなかなか良い。
発色のよい風景。
(道に迷って何度も何度もここを歩くはめになった)
全面的にシルバーになったシルバー看板。
孔雀園がこのへんにあるらしく、ご当地ヒーローみたいなやつがコンドールマンみたいな意匠になっている。
交通ルールを守りましょう。
元気にあいさつ!
命を…えっ
急にメッセージ重くなった!?
君 君 生きt's So Good Now…
チョクバイジョ!大村寿司売ってるぞ!いいぞ。
公園目指して、右往左往…
休憩ノ、時間ダ…
これが…大村寿司だ!
きれいなおしずしだね。
道端の防火水槽の横に…
水槽建設記念碑!?
記念碑建てるほどのことだったのか!?
墓。ところどころ文字が金色?
ちょっとおしゃれなゴミ看板。退色もロマンチックに作用。
水辺に…
でけえ鳥。
となり駅まで歩いていこうかと思ったけど、思った以上に距離があるので諦めた。
ふたたび、駅へ…
主人公機っぽいようなジムっぽいようなやついた。
早岐駅。はいきって読むのね。
はいきえきのはいきポスト。
いいかげん、なんかメシらしいものとか名物らしいものを食いたいような。
皿うどん、食べようか。このままいったらまたカロリーメイトだしな。
このへんに店がありそうなんだけど…あれ?ここ?
ナビの表示がアテにならない。
えーと、看板の略地図見た感じ…
この奥、入っていい場所なの?ひとんちっぽいけど…
あったわ、お店…
ウメエ、ウメエ…
とくにすることもないから、とりあえず駅に戻ろう。
のこり時間で、どこいこうかなあ。
メルヘン村、行って写真撮りたかったなあ。
…駅に戻ったら、ちょうど目の前で次の電車が去っていったことを知る。
げえっ!追加でもう一時間の足止め!?
もうかなり散漫な旅になってきている。
まあ、最終日なんてそんなものだろう。
しょうがないから駅周辺を散歩するか…
…あ、転車台発見。
左のパズルを解くと、右の台座の上になんかアイテム出る小部屋?
遺跡だった。
中体連!知らない概念!
手が写実的。
とかやってたらもう1本列車乗り逃しかけた。
今回はのんびりした旅だな…というか、時間にルーズなのがもろ出ている旅になっているな…
もうここから動かないぞ。疲れたし。
ハウステンボス、このへんなんだ。
昔社員旅行で行ったのに完全に忘れている。
渋い鈍行。
かっこいい特急。
まあまあ時間の余裕のある状態で、最終目的地、大村駅に。
さっきの1時間のロスもあり、これ以上ふらふらしてもリスクが増すだけな気がしてきた。さっさと空港最寄り駅に来ちゃった(結論から言うと、思ったより時間がギリギリになったのでこの判断は正解だった)
この駅が、長崎空港の最寄り駅なのだ。
ヨレヨレと駅から這い出した。もうあんまり書くこともない。
疲れたのと、ここで時間をミスると今度は飛行機乗り逃しになって致命傷なので、途中までバスで移動することにします。
駅前ロータリー。
謎のサイバーじゃがいもみたいなモニュメント。
空港の手前の、橋の部分。ここを歩いて渡ります。
給水塔かな?と思ったけど、どうもレーダーぽいな。自衛隊施設かな。
ドラッグストアモリのあたりに、リサイクルボックスがあった。
海から遠いんだよな。このリサイクルボックス、誰が使うんだろう?
…とおもったけど、よく考えたら、みんな普通は車移動か。
ハンコ千本斬りの男。
旅が終わろうとしている…
結局、こういうなんの変哲もない、チェーン店だらけの郊外の国道をとぼとぼ歩くのが俺の旅らしさなのかもしれない。
ママさんはドライ。僕はといえば、瞳孔開いてる。
こんなところに歴史あり。
ウワーッ!うどん食堂!
スーパー銭湯か…寄っていきたいけど、いまお風呂入ったら、もう立ち上がることはできないだろう。
海辺の森園公園。
この歩道を進んだ先に…
最後の目的地がある。
それが、この「ガラスの砂浜」だ。
両論併記。
ちなみに自分は後者の動画のほうからこちらの砂浜の存在を知った。
こういうものは、実際に現物を見てみないとわからない。
というわけで、見に来たのである。
とりあえず少し砂を掘ってみる。
紹介してるサイトや動画でも、この写真でも分かるけど、波に揉まれて丸まったいわゆるビーチグラスって感じじゃなくて、本当に「砕いたガラス片」って感じ。ちょっと手を切りそうで怖い。
漂着物たち。
このへんは、泥とガラスつぶが入り混じってる感じね。
ここの本来の砂とこのガラス片は、かなりテクスチュアが違う印象を受ける。
直感的に思ったことは、「これは砂浜ではなくて、石浜ではないか?」ということだった。砂地・泥地とは住む生き物の構成が大きく変わりそうに感じる。
一粒一粒が大きく、またガラスだから、重くて表面つるつるしている感じ。どの程度石と同じ特性を持っているのだろう。
アサリが住める住めないだけの問題でいったら住めるのかもしれないけど、見えない大きさの生き物とかゴカイとかはどうなんだろう。
まあ、実験は「やってみないとわからない」ものなので、確かに定期的なリポートが見てみたい感じの場所ではある。
たぶん、ガラスならではの良さも美観以外にもあるんだろう。清潔な状態が保ちやすいとか…工業的な貝類養殖用の砂に向いてるとか、純粋な地盤改良材としてはいけてるとか、そういう別の効果もあるのかもしれんし。
この細い巻き貝はぜんぶヤドカリ。ヤドカリ祭り。
ガラスつぶだから、すこし水に使ってるあたりは本当に発色きれいだな。
よく見知った海。
イカの甲だ。たぶん。
…映えデートスポットだから、吸い殻とか落ちてるんだよなあ。
このへんは必然の帰結とはいえ…あのリサイクルボックス、この公園にこそ置くべきなんじゃないのか?って思ったんだけど、置いたらきっと、ゴミ箱がゴミで溢れかえっちゃうんだろうな。
手持ちの袋に拾っておいた。
物事を楽しむために一番大事なことは、コメンテーターであることをやめて、当事者としての立ち位置を作る…そして、実際にその場所に行って自分で見て自分で体験することだと思う。正しくない分析も、二番煎じも恐れない。我々は答えじゃなくて、問いを探すべきなのだ。
というわけで、別にそこまで環境意識があるわけじゃないんだけど、数本の吸い殻を拾ってゴミ袋に入れた。
つまり、ここはもう、「僕の中の海」でもある。そういうことだ。
さらばだ長崎よ。平和祈念像のポーズ。
ところで、
本気で橋から吹き飛ばされそうな風の強さでけっこう怖い。
思ったよりギリギリの時間になってしまった。
余裕持って移動してて正解だった。
海藻も海草も多い。
今回最大の心残りは、「この機会に気になってたところを一気に巡る旅」ってコンセプトになった結果、熊本でふらふらする時間があまり取れなかったことだ。こんどこのへんきたら八代~水俣をゆっくりローカル線で移動したいものだ…ムツゴロウ食べてないし。
着いた!
空港敷地についてから空港建物内にたどり着くまでがまた長かった。
どこを通れば空港の建物に到達できるのかよくわからない。
…歩いて長崎空港入りする人、あんまいないだろうしなあ。動線がない。
この看板を見れたのは収穫だったな。
ようやく駐車場内の通路にたどり着いた。
空港内を冷やかす時間もあまりなく。
手早くごみを処分し、カステラを調達し、いつものピーチに乗る。
九州に来る時はジェットスターでもいいような気もするんだけど。
今回はやたら大量に写真を撮った旅だったな…
夕方が終わっていく。
そして、成田へ…今度はどこにいこうかな…
ついに日本地図上の空白地がほとんどなくなってきたぞ…
(オワリ)