地獄旅 8-5(完) 石巻～宇都宮そしてご自宅へ…

すこやかむいむい

2022年1月1日 05:43

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前回！

帰り日程に一日余裕を見込んでたので流れるままに回り道。

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地方の住宅街に朝が来た。観光が捗りますね。史上最大の地獄旅、最終日です。

BRT、こうしてみると、本当にただの路線バス。(旧鉄道施設を使ってるエリアは駅施設も謎の新交通システム感がもうちょいある)

ムイムイ移動中…この規模の放浪旅は初めてだったムイムイ、集中力も現実感も切れはじめています。2018年夏当時の目前に広がる景色は、復興関連のヤードかしら？

バスが通るときだけ上がる踏切。

かつての駅を、線路を、そして道を。どんどん南三陸を進みます。

震災遺構、三百余名(&いぬ二匹)の命を守ったブライダルパレス高野会館。

3Fより高い位置に津波到達ラインがあります。

※常磐線の全線復旧と復興道路の全線開通もあり、東日本の太平洋岸風景は常に変化していきます。ちょっとした定点観測的な記録の意味合いも含めて写真を並べてみたので、この項に関しては特に詳細なキャプションを入れてません。

…というわけで、柳津駅に到着したぞ。ここでこのBRT区間は終了。

ここからは気仙沼線に乗り継ぎます。

どんどん帰宅していこうね。

この界隈を走っている車両、一人がけシートが回転できる作りのものがあるのですが、４５度単位で角度が調整できるという味のあるシステムになっています。他でこんなの見たことないな。斜め４５度、景色見やすくて楽しそう(足、入るのか？)

深く霧が立ち込めています。

無がある。

こんな旅ばかりしてるなあ。幽玄の世界。

無風。霧が立ち込め、現実感を欠いたべた凪の水面です。

乗り継ぎ終点。

ここは　前谷地まえやち駅です。

気仙沼線(列車区間)・気仙沼線(BRT区間)・石巻線の乗換駅だぜ。

前谷地の名前は、アイヌ語のようです。

このへんにもけっこうアイヌ文化の痕跡残っているんだね。

家庭ごみの持ち込みにしても随分ムチャするな。思わず撮影。観光！

移動して、待ち時間、乗って、移動して、待ち時間、乗って…さすがに力尽きてきたぞ

ペインクリニック名物「怪我してるマスコットキャラ」かしら。

石巻の駅に到着。石ノ森章太郎ゆかりの駅で石ノ森萬画館があります。はいナースロボのリリさんかわいい。「わくわく７」のティセにつながっていく系譜のデザインですね。１９６０年代/白黒テレビ時代のヒーローもの、レインボー戦隊ロビン。

ウゲェーーーーッペットントン！！ETの影響でがんばれロボコン！の系統の番組が気持ち悪いクリーチャー主役になりました。目がファンシー系なのがどうにもオゾい…wikipediaの同作の内容から一部を紹介すると

脚本は浦沢義雄が全話担当

そういう内容なので大ヒットしました。見た目の狂気に内容の狂気が勝る。

ウワーッ！

仮面ライダー奥義…よくばりキャッツ！

グワーッ！

ウゲーッ！

体力的にも限界ですが、待ち時間の間駅前にぼんやりしているのも座りすぎで足がへんになりそうなので探検をします。

そんなに距離なさそう。009の像ぜんぶ見るくらいはできるかな。

大昔のアニメの曲で、リアルタイムで見ていたわけでもないんだけど聴くだけで妙に心にぐっと来る曲が銀河鉄道999(ゴダイゴもいいけどささきいさおのほうね)とサイボーグ009の「誰がために」です。なんであんなに良いんだろう。

しかしスタイリッシュなダークヒーローよね009達。石ノ森章太郎の絵柄やデザインとサイボーグという存在、軍服や制服の持つフェティッシュ性。長く残るキャラクターって男性キャラクターの色気が非常に重要なファクターなんじゃないかと感じる。

ロボット刑事好き。主題歌の曲調かっこいいよね。はじめてロボット刑事の曲を聴いたきっかけがビーマニポケット・アニソンミックスの石ノ森章太郎編だったのを思い出す。(13:20～)

といいつつ、石ノ森と特に関係ない味のある町並みをどんどん見ていきます。

めっちゃかわいいネコビトさんのイラスト。

将来はこういう感じでどっかの街で自宅にした建物のシャッターに好きに絵を描いて勝手に街の観光名所にして、自分のグッズをさも定番おみやげみたいな感じで売る怪人になりたい。

野生の石ノ森。

なんか金ラインでゴージャス感増し増し。サンタクロースなのでは？

ジェット・ハインリヒ・島村ジョーがどうしても目立っちゃうチームだけど

このグレート・ブリテンの絵やたらとかっこいいな…渋い…

ウワーッ！

「洗脳されている…」がミーム汚染されている…

ぼんやりしてるなー。

野球をモチーフに「９人」というチームという人数ありきでデザインされた009。

その特性と時代背景的に、特に脇にいけばいくほど全体のバランス感覚からタイプキャスティング的な役柄やデザインがなされているんで現代でこのまま行っていいのか？と年代に応じた容姿の変更が入る感じがあります。

原典に寄せないキャラデザを選択したリブートに関しては、もうちょっと周囲のメンバーを輝かせるいい方法があったのではないかと思わなくもないです。設定やキャラデザをリアルに寄せるのも原作に寄せるのも手法にすぎなくて、その上でコミックリリーフや壁の花といった役柄にとどまらない…いや、そうであるがゆえの悲劇性と残酷な喜劇性を表現できたら、きっと素晴らしい９人の戦鬼の物語が未来に生まれてくることでしょう。

さかり旅館。

この辺でこの位まで波が来た。けっこう海から距離あるんだけどな。

とにかく、仙台まで戻りましょう。

石巻に宿を取り、猫の島こと田代島、金華さばで有名な金華山、女川の港などに足を伸ばすルートもおすすめです。(といいつつ、金華山へ渡る船は非常に少ないのでちゃんと日程調べないとチャーター便の船でしか帰ってこれなくなると思う)

宮島。

華麗にスルー。宮島は仙台滞在時に半日分の半端な時間が発生した時に行く所…(地獄メソッド)

みんな大好き、仙台朝市の魚屋2Fにあるメロンブックス。この「仙台アメ横」と銘打たれたフロア、中野ブロードウェイ3.5Fって感じの空気感が味わいがあり散歩するのに良い。

市場やってねえー。

仙台駅、構造そのものはシンプルなんだけどこういった感じでプラットホームの上り側と下り側が別のホーム扱いになってたり形状違ったりするケースがあるので注意が必要です。一度ここから関東地方に帰ろうとして乗った電車が山形に向かって進んでいった経験があります。こんな山間いの風景が続く電車だっけ？と思ってたら目の前に宮城峡のニッカウィスキー醸造所の宣伝が現れて状況を理解するという。