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地獄旅 3-6 備後落合等 -PATHWAY TO HELL-

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前回の地獄旅!

九州は宮崎から始まった地獄旅も3日め。本州到達したムイムイは妖怪の郷、広島は三次へと向かう。旅は果たされた。そしてよく判らない謎の電車にノリで乗り込むムイムイ…帰宅までに残された猶予時間、残り一日半。

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移動再開。ノリで行動選択とはいっても、山間いのローカル線はうっかりすると野宿コースになってしまうため、そこはきちんと事前に駅で乗換案内を確認済。木次線という電車経由で宍道湖のあたりに抜け、米子までは本日中に到達できる見込みです。米子は山陰でも指折りの宿の確保のしやすい街。どうにかなるでしょう…時刻表通りに電車が動くなら、ね。

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いい雰囲気のドライブイン。入りにくそうなアウェイ感だけど、こういう所を回るのも憧れるなあ。

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夏の日差しは数時間浴びているとかなり体に熱がこもります。このあたりは半分昼寝タイム。お酒も飲んじゃってたしね…

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かわいい出口看板を発見。ところで…この駅、たまたま見ていなかった逆側になかなかの怪しいスポットがあったようです。カープの神殿が。

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誰も駅に広告を出さないまま、骨組みだけの枠が緑に飲まれていきます。

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駅の建物…まだ使われているのでしょうか。

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鉄道の旅で、川を渡る瞬間は特に見ていて楽しい…んだけど、けっこうシャッターチャンス逃すんよ。なにしろそれなりの速度で常に移動してるから…こういう写真を撮りたいな、と思ったときは、周囲が延々と雑木林みたいな風景の見れないタイミングで時々スマホでマップを確認しています。川と線路が交差する地点、港や海に接近する地点が狙い目です。

風景から街の気配が失われてきて…

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備後落合に着きました。

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鉄道マニアのお兄さん達以外誰も乗ってない気がする。

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アー…寂しい…これは…寂(ジャク)い…ここはさびしい ほこらのろうごく…

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待ち時間はだいぶあります。ひとまず、山小屋みたいな雰囲気の待合室を探索してみましょうか。脱出系ポイントクリックADVゲームの空気感。

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秘境として、あるいは終着駅としての観光需要があるのか、駅そのものはよく片付いており掲示物も多く、駅周辺の景色とはだいぶ不釣り合いです。おでんうどん…おどん…うでん?

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主要観光地がドライブイン…うどん玉、コンビニおでんでよく注文してたな。満足感あっていいよね。(いまさら気づいたけどこんな山奥にレトロなゲームなんて置いてあったの?見に行けばよかった)

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つぎの17時41分に乗る予定だけど、これでもう終電なんだな…ってなんだコレ?一日4本しか電車ないじゃん…さらにそのうち1本は特別な観光トロッコ電車…?なにこれ…バスの時刻表みたいな地獄っぷり

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18きっぷの力で再入場もできるし、とりあえず駅から出てみましょう。…この環境、誰も切符を見る人もいない気もするけど。

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風化しちゃっててそもそも読めない地図。

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無骨な金網扉一つ。これが近くの道路や家のあるとこに続いてるのかな…いや、なんか警告貼ってあるな。川遊び禁止ね…ん??いや、違うぞ?「川遊びできます」???そういえば扉も開放されているな…

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一応道はあるみたいだけど…

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…河原に降りれた。なんだこれ?この駅唯一の娯楽…ってこと?

ちなみに岸辺になってる所では地元っ子っぽい子どもたちが数人でタモかなんか持って遊んでたので逆向いて写真とってます。こんな所にこんなに子供いるの??河童かなんかなのでは…非現実的光景だった。

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古い家屋に錆びた看板。


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お誂えむきな時間なんで、ひぐらしも鳴いています。果ては雛見沢か、弟切草か。伝奇ビジュアルノベルの世界がそのまま眼前に広がっています。(そのうち白川郷行ったときの話も書こうかな。

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暑い。道路に降りてきました。めっちゃ田舎。

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いやこれ絶対やってないでしょ…いつから置きっぱなしなのこの看板。どちらにしろ、電車が来るまで駅にいてもすることが本当にありません。歩きましょう。歩くのは好きです。

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山からさらさらと流れる清水。

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初夏の陽射しの中、鉄橋が伸びています。

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山あいに拓かれたささやかな水田。日本の原風景。

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澄んだ水をたたえた小川を渡った先に…

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Hな自販機コーナーがありました。

いや、コンビニもない山奥に誰がエロ本買いにくるんだよ!?

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うわ、あったわドライブインおちあい。

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いや、暗いなこれ。今日はもうおしまいなのかな。そもそも、もう店舗営業はやってないのかな。でも廃墟には見えないんだよな…


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誰も店内にいないし、声をかけても出てくる気配がない。店を出ようとしたら、ちょうど玄関先に戻ってこられたお店の方と鉢合わせしました。

うわ、ちゃんと営業してたわ…

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まだ三次で唐麺焼き食べてから間がないし、こう暑くてはガッツリ系も少し気分じゃないし。おでんうどんは夏はやってない。晩ごはんが食べれるかかなり怪しい日程だとは思うので、なにか体に入れてはおきたい…お、ざるうどんがあるじゃない。おうどんさん、おねがいします。

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手持ち無沙汰で落ち着かない。濃厚な人んち感。子供の頃、友達の家でご飯をお呼ばれしてしまったかのような…ついでにそこのオカンにドクダミ茶を飲まされた記憶が微かに蘇ります。

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夏の陽射し、虫の声と付けっぱなしのテレビの音。この状況で見る「五輪開幕」の新聞の見出し、まるで何かの映画の冒頭ワンシーンのよう。間違いなく、一生に一度の体験と断言できる瞬間です。

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いただきます。

ごちそうさま。

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駅まで戻る道すがら、乗る予定ではない列車と偶然すれ違いました。…なんか、やたら遅いな。軽自動車か原付きくらいの速度しか出てないんじゃないかしら。

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駅に戻ってきました。これは客車じゃなさそう。現代的な機関車かドクターイエローの町医者版みたいなやつかな?

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乗る予定の汽車はもう来ていました。車掌さんに聞いたら、もう中に乗ってても構わないとのこと。

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涼しい…生き返る…

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なんだか電車というよりはバスみたいな雰囲気のドアです。乗客は3人。一人はカメラを持った鉄道マニア。一人はカバンから録音機材を取り出し走行音の録音を初めた濃度の高い鉄道マニア。最後の一人は、スマホを見ながら(音出したら迷惑になりそうだな…でもスマホのバッテリーをカバンのどこに入れたか今のうち確認しときたいんだよな…)ともぞもぞしているどうぶつ人間です。

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地獄旅って銘打ってるけど、着いたところは高天原でした。でも通過。

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突如、山の中腹で汽車は極端にスロー運転を開始しました…メインが観光需要の列車なので、眼前にある橋を見せてくれてるのでしょう。あるいは、単純にエグすぎる坂でこの速度しか出ないのか…しかしこの橋、よく見ると尋常じゃない高さです。山頂と山頂に道を架け渡したかのような異様な迫力。

後日この記事を書くため調べたところ、どうやらこの地点は「おろちループ」と呼ばれる巨大なコイル状登坂道路が存在しており、この風景が絶景ポイントとしてイチオシされている、という事のようでした。一切予備知識なしで来たので「オオオッ!」っと迫力に驚きもしたのですけど、これだけなんの目的意識も予備知識もなくこの路線に乗る人、ミーミーの他にもいるんでしょうか?

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いいもの見れてとくしちゃったなー。

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例によって何の予備知識もない状態でのふしぎ体験が続きます。前進したり、後退したりを繰り返しながら強烈な急斜面を強引に乗り越えていくワンマンカー。汽車を逆方向に進ませるときって、運転台からガコッとハンドルそのものを取り外して反対側の運転台まで持っていて、はめこんで使うって方式なんだねえ。はじめてみました。

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というわけで地名がついに出雲になりはじめた。山陰と広島の位置関係をようやく肌感覚で理解しはじめました。この辺一体が妖怪のムードに包まれているってわけですね。

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恐らく、単線の路線で他の電車とすれ違うための待機場所という鉄道運行上の利用目的がメインの駅なのでしょう。こんなとこ、タヌキしか住んでないのでは。

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スイッチバックの切り返し地点より先に伸びる、誰も通ることのない線路は完全に森に同化していました。超怖い。車庫かなんかあるのかな。

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どうも各駅に神話関係の掲示があるって趣向みたい。

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ヒッピークシナダヒメ。

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すれ違いイベントも、ごくまれにしか発生しません。そりゃそうか。一日4本の電車だもんなあ…

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だいぶ暗くなってきました。

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気づけばもう、鉄道マニア氏たちもどこかで降車していたようです。辺りも見ての通りの真っ暗森。現実感をどこかに忘れてきた。

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あ、濁音入らないで「きすき」って読むんだ。木次パスチャライズ牛乳で街の存在は知ってたけど、こんなとこだったんだな。

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今回は宍道にダイレクトに行ける電車なので、そのまま終点まで乗り続けます。降りたが最後、野宿確定だし。

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やっと着いたよ…

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ここでフラフラ乗りこんだ電車が出雲市方面(逆方向)行きだと発車数分前に気づくハプニング。へたしたら明日中に家に着かない所だった。

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さすがに疲れました。米子に泊まるかは未定だけど、とにかく野宿を避けるため米子到達を確定させましょう。特急ワープ。

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着いた…米子だ…ここは短期間だが住んでたから馴染みがある。安心感。

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えらいケッタイなセンスの猫ベンチコーナーが出来てた。なにこれ。

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米子泊で境港に最後に寄って帰るのも考えたのですが、ここも本数と街の規模考えると半日消費が確定なので今回は見送りましょう。サンライズも停車するし深夜バス便も存在するし、米子はこれからもなにかと寄る機会があるでしょう。

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駅員さん手書きコミックかしら。えらい気合入ってる。

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というわけで、改めて。ここが、ヨナゴの えきだぜ。

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…見ての通り、駅舎がメンテ中なんでフォトジェニック感が皆無なんだ。

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それにしても、この駅前のモニュメントの雑然とした不統一感はいったいどういうことなのか。山陰の玄関口に位置し、京都文化の影響を比較的多めに受けていることでモダンな都市型感性の持ち主が多い街だったと認識していたのですが…商店街が寂れたのとこの駅前のとっちらかりぶりは、少しさびしいものを感じます。国道沿いや南の方は栄えてるんだろうけどね。

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しかし、さすがに電車の本数は今までの街に比べて劇的に増えています。でっかい車両基地があるのも効いてるんだろうね。

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予想通り晩飯を食いっぱぐれる展開になったので、駅前のコンビニで食料を調達しました。

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電車を待ってたら目の前を通過していったバケモノみたいな豪華列車。調べてみたら、一番安い席でも30万とかの数日間のパック旅行商品みたいな企画車両ぽい。狂気。

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結局、一度もちゃんと行ったことのない鳥取駅まで行くことに最終決定しました。24時過ぎになるので18きっぷが1枚余分に消費されます。鳥取も県庁所在地なので、宿がたくさんあるのは間違いないはず…ただ、満席の可能性もあります。どうなるでしょう。

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巨大な傘、白兎とワニ(鮫)。そういや砂丘もこの街なのか、行ったことないなあ。明日寄って行けそうだといいな。

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というわけで、本日最後の街、鳥取へと到着しました。

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かつて鳥取が日本最後のスタバなし県だった頃、「スタバはないけどすなばはある!」と出落ち的に存在感を放っていたすなば珈琲です。

…これは陸前高田の奇跡の一本松!お前、こんな所にまで来ていたかよ!

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傘モチーフがモダンで大胆。

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夏のわすれもの。

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変な砂モアイ。ところで…こうして駅前を散策しつつ…

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東横インを初め、通りすがりで見かけた宿に空室確認をしてたのですが…

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エマージェンシー!エマージェンシー!宿は決まらず、気持ちはあせり。そしてムイムイの手の中にはコンビニで軽食代わりに買ったこいつが…

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…あちこちホテルを回って、最後の一軒でようやく空室が見つかりました。

た、助かった…!これがチクワパワー!!

チクパワ!!!!

「ご旅行ですか?」と聞かれたので、「三日前に九州に飛行機で行ったあと、ふらふらと宮崎大分福岡と回って本州から山口広島鳥取まで予定もなく旅してました…」と正直に答えたら少しホテルのフロントさんにウケました。「学生みたいな旅ですね。僕もそういうのやりたいな、うらやましいなあ」…そう、学生みたいでしょ。そりゃあもうね、青春18きっぷだし。

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というわけで、明日はついに最後の朝です。頑張って、帰ろう。

Zzz……




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