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おでかけパスの話④ここはどこなのの巻

前回!痛恨のダブり記事!

さて、観光ガイド的なのはこのへんにして、だんだんムイムイマニア向けの小規模な奇妙体験ができる場所の紹介に移っていきましょうか。

※ちなみに、「まだ自分では行ってないけど、たぶんここミツボシ☆☆☆評価だと思うよ!」というプレイスが一箇所あります。水郷・佐原です。
ぜひ行ってみて、君だけの旅レポートを作り上げて欲しい。ムイムイも知らない小江戸体験がここにある(遊覧船もあるよ!)


四方津 ☆★★(魔境)

山梨への玄関口、八王子をさらに抜けた先。

休日おでかけパスの到達限界点、大月駅です。


このまま中央本線を進み石和温泉や甲府へ…あるいは、富士急行線に乗り換えて富士急ハイランドなんて!行きたいですね。

でもこのきっぷでは別料金。

気を取り直して…かちわり氷入りロゼワイン。

おざらと煮貝の炊き込みご飯。

大月は駅の目の前に土地の名物が食べられるお店があっていいですね。


さて、ここでルート分岐。
きっぷを買い直し、2駅分ほど電車賃を払って中央本線をさらに進むと、

笹子駅。中央自動車道の笹子トンネルで名前を知られていますね。

またこのパターン!

山梨文化の精髄、ハッピードリンクショップです。

ちょっと…いや、だいぶあるくと(具体的には駅から片道1.2km)、濃厚な味のあるドライブインレストランがあったりします。2020年時点では営業してたよ!ランチタイム過ぎてたから入れなかったけど。辛い…

素晴らしく気持ちいい場所ですね。

しかし…ここは休日おでかけパスの範囲内。
というわけで、今回の企画意図からは少し外れてしまいます。
というわけで…

我々がいくのはこちら。
大月から東京方面に戻ること4駅くらい。ここに何があるのかというと…

何もありません。駅前からちょっと行ったところにニュータウンがある事以外、本当になにもない駅です。

ニュータウンの場所が問題だ。

地図に出てたコモアブリッジがこれか。歩行者はここを経由して、ニュータウン「コモアしおつ」へと出入りします。
…「乗り場」って?

ギャアアアアア!異常に長い上りエスカレーター…の上に踊り場があり、そこから異常に長いエスカレーターがあり…ギャアアアアア!!!!!

…ここで転んだら、一巻の終わりなんだろうな。蒲田行進曲ロングバージョンだ…普通に乗っているだけで、胃が後ろに引っ張られていくような嫌な緊張感があります。

下見るんじゃなかった!下見るんじゃなかった!!
絶対こんなところ降りない!!来るんじゃなかった!ヤダー!!!!
(※エレベーターもあります。帰りはそれで行きましょう)

登りきった先は天空のニュータウン、コモアしおつ…けっこう道が広いのですが、静かです。異様に静かです…奇妙な気分になる…
※なんで静かかというと、このニュータウンは先程の地図で見た通り、甲州街道のメインエリアから外れているため、このニュータウン内を走っている車はニュータウン住人かここに用がある人だけなのです。この街を通り過ぎていく車というものがいないのね。
ちなみにこのスーパー、甲府名物「吉田のうどん」が現地民価格で買えてうれしいです。さっき600円でお土産物屋で買っちゃったよ!こっちだと150円じゃんッ!!

センターコムis何?本当にラピュタみたいな世界観の小路なのか。
すごく静かで、美しくて、どこか寂しくて、サ・ガ2秘宝伝説でいうとビーナスの世界。そういう街です。ビーナスの世界に来たら真っ先に宿屋のジュークボックスでBGMを「涙を拭いて」に変えるのが正しいゲーム作法です。

正直、この街を歩いていると、自分が不審者というカテゴリに入った気分がすごく強くなります。だって住宅しかないし用がない人が来る場所じゃないもん。なぜか住宅街のなかに台湾ショップがありました。おやつくらいは買える、ということか!

これをもう一回降りるんだぞ!?

さて、これがメインディッシュ。超なげえ斜行エレベーターです。
見たことのない異様なエレベーター表示。観光地とかダムみたい。
まあ、観光しに来たんだけど。

ざっくりしすぎ。

さて、斜行エレベーターはゆったりしたペースで走るため、到着まで少し時間がかかります。その間退屈しないですむよう、サウナのようにテレビが設置されています。普段テレビを見る習慣もない人も、たまにはテレビでもごらんになってはいかがでしょうか。

なんでかって言うと、テレビのほう見てないと…でっかい窓で下が丸見えなんだよォ!!!エスカレーターと違って踊り場がいらないぶん完全に一直線に下まで見えちゃってさらに怖いよォ!足から力が抜ける…!!

おいしいね。豆乳花。寿命が縮んだよ。

タピオカとタピオカでタピオカがだぶってしまったね。たのしいね。
皆さんもぜひ体験してみてください。僕は怖いからもういいです。


時間が余ったら相模湖駅にでも寄っていくといいよ。

ちょっと駅から距離があるけど、ギリ歩ける範囲くらい。気持ち良い場所。


味わい濃厚。

上総亀山(夜) #$%@(ウギャアキン肉マーン!)

ここまでの話を踏まえて、実際に、やっていきたいと思います。

羽田空港と成田空港をはしごすることで「旅立ちの気分だけを満喫」という企画も考えたのですが、空港で食べるカレー代が高くつきそうなのでこれは見送り。

「文学フリマ」というイベントがありまして、これが浜松町から空港まで出ている東京モノレールに乗る必要のある会場なので、このイベントの帰りにどこか紹介していない所にいければいいな、と…

荷物専用のエスカレーターなんてあるんだ。

中が見えるエスカレーターなんてあるんだ。エスカレーター体験だけでけっこうもとが取れた、といったら言い過ぎだろうか。そういえば、日本のどこかにはカーブしているエスカレーターがあるという。一度乗ってみたいですね。

数十年前の乗り物なのに、いまだに未来をまとってる。

よいイベントでした。

会場の建物もけっこう味があったんだよね。

しかし、今日はこのあとが控えているのだ。急がねば。

浜松町。もう14時近いじゃん。

東京駅地下、総武線ホーム。
道路の起点が日本橋なら、鉄道の起点がこの場所にある。

合体シーンに群れなす人々。
これに乗るわけではありません。かなり高い特急料金がかかるしね…

千葉駅へ。ここで内房線に乗り換えつつ、駅弁を買います。
なんか、首都圏すぎて電車内で駅弁食べるのがいつも背徳的かつ変態的に感じる千葉周辺。山手線で弁当食べ始めたらドラマチックすぎるでしょう。

いやまあ、そこまで都会ってわけでもないんだけどさ…
菜の花弁当、一度食べてみたかったんだ。同じマンヨーケンのトンカツ弁当があまりに愛おしすぎてすぐそっち食べちゃうから…
うん。甘い。全てが甘い。田舎ぶりのいい弁当だ。

ショコショコショコ。

ところで、天気、大丈夫…?

さて、ここは木更津駅です。
そうです。今回ご紹介するのは千葉県の中央に伸びていくローカル線「久留里線」。

中でも、途中で乗り換えが発生し、列車本数がガクンと少なくなるためなかなか見る機会のない終点「下総亀山」が目的地です。

いきなり不穏な気配を醸し出していますね。

さすが、100円稼ぐのに経費が15000円かかるJR東日本最強のウルトラスーパーミラクル赤字路線。設備にお金はかけられません。そして、そんな利用状況路線なので…乗り継ぎもあまり考慮されていません。

待ち時間やたら長いな…駅前でも散歩して写真取るか…
お?駅出口の階段に謎のメッセージ。どういう趣向かな?

いや、読めんて。

めっちゃ雨。暗いな…

しょ しょ 証城寺のモニュメント。

駅側から見るとこのようなビジュアルとなっております。

パトカー。

旅情はある。めしを食えるところはない。

うん、味わい、味わい。

駅ビルの中で雨をしのごうか。

はい。

2階行こうか。

はい。

なんだこれ。ゲーセンのなごり?

スターウォーズのビデオピンボールあるじゃん。
どうも所有者が不明になったため稼働させることも処分することも市場に戻すこともできなくなっちゃってるらしい。損失だなあ。

三階…アッハイ

いい時間つぶしにはなったかな。デイリーヤマザキで食料も調達できたし。

見てこれ。パッケージちょうおしゃれじゃない?

暗くなってきたな。そろそろ駅にいないとまずいか…

あ、ラーメン屋あったんだ。でももう入ってる時間なさそう。

穴の空いたびちょびちょの靴。曇った空。削れたタヌキ。列車の時間を確認しつつ、食べかすが散らないようにトイレの前のゴミ箱ゾーンでモソモソと立ってタマネギ串カツを食う。わりと悲惨な絵面だ。フリーきっぷの魅力を伝える企画じゃなかったのか?ついてきてくれていますか?私は好きでやっています。

そこに書いてあると「どこでもトイレ」か「どこなのトイレ」の略に見えちまうんだよな。

乗り継ぎはよくないけれど、列車の本数自体はけっこうあります。首都圏だしね。それだけに赤字も大きくなるとも言う。

さあ、行こう!未知の世界へ。

ワンマン、ディーゼル、押しボタン。田舎の汽車ポッポだね。

さて、発車直後ですが、もうほとんど車内の写真はありません。
11月の雨の夕方、一瞬で暗くなっちゃった…
車窓風景見えないと、本当になにしに来たんだかわかんないなあ。

雨の夜、久留里駅です。

ここで隣の列車に乗り換えます。発車までしばらく時間つぶし。


久留里駅の外は…

この時間はさすがに寂しいなあ。

駅徒歩圏だけでも3件も酒蔵があるし、久留里城もあるし、いいところですよ、久留里。…昼に来ればね。

うっとりするほどかわいいベンチもあるし。


さて、ここから問題の上総亀山行に乗り換えるのですが。


人の気配が少ない!中吊りが全然ない!!

ワンマン列車のなかの整理券発行機すら営業終了している。

※どうやら当日はなにやら極めてレアなイベント開催があったようで。中吊りはたぶんそのへんの絡みで外されていたものと思われます。(知らんで朝からこっちに来てたら貸し切り列車のせいで乗れなかった可能性もあったのか…)

しかし、暗いのだ。窓の外が、本当に暗い。

秋田の山奥を走るローカル線ですら、もう少し窓の外に明かりがあった。
並走する国道があるようなのだが、ほとんど街灯がないように感じられる。

これが駅のある場所の明るさか…?
夜の宗太郎駅のほうが、まだ人間味がある。
きさらぎ駅は、本当にあったんだ!って気分。

着きました。

秘境だねえ。

改札の外は…上総亀山の駅前です。

週末おでかけパスで行ける一番DOPEな駅、上総亀山の夜の姿とは!

暗いよォー…

ダム湖観光がメインの駅なのかな。
夜にはマジでなんもない。文明の香りが…

えっ!?営業してる居酒屋がある…だと!?
流石に入る勇気はありませんでした。

アウェイ感もあるけど…折り返す電車に乗りそびれたら、
この地に…1時間以上足止めの可能性も…(そもそも終電やばそう)

反対側はなんか明かりがあるな。光の差すほうへ…

幻想的だということ以外、なにも分からなかった。なにも見えなかった。


…帰ろうか。

結局また久留里駅で乗りつぎ、けっこう待たされることになるのだが。

上総亀山マジック!
久留里が、めちゃめちゃ都会に見える!!!

明かりがある!文明がある!店が、やっている!!!!

旅のおもひで…夜の上総亀山、いかがですか?手軽に苦しみを得よ。
俺はもういかないぞ!!!!!!(おわり)

追記1:
日中に行く木更津は海辺のムードがけっこうあって、散歩していて楽しい街ですよ。

お勧めアクティビディは「たぬき探し」です。

街全体がたぬきだらけなんだよね。


追記2:ほとんどの電車が折り返す久留里駅も、日中に来ると…

ミュージアム。

駅前の徒歩圏だけでも造り酒屋が三件もあるというお酒パラダイスだったりします。

水を飲めばすぐ納得。このへんの水、わかりやすくおいしいの。


若干しんどい上り坂を登り切る気力があるのなら…

久留里城。

※お城のなかはミニ歴史資料館になっています。

※この日は台風の影響で一部登山道が封鎖されていた。

いいでしょ。久留里はおすすめです!
…昼頃に現地にいられるような予定をたてようね!!

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