地獄旅 5-3 佐渡②朱鷺は飛び立った
なんか知らんが、気づけば佐渡。僕おうち帰る。
ウオオオーーーッ味のきめ手食堂タカノ!!!!
おはようございます。朝は趣あるたたずまいの看板から。
朝の飲み屋街特有の晴れやかな寂しさ。
扇をシンボルとして置くデザイン、ムードあっていいなあ。お好み焼き屋さんに生まれかわったお店ぽかった…港近くで立地がけっこういいせいか、新しく始めたっぽい店や家もけっこう見るんよね。市街地の交通量もぼちぼちあるし、新潟へのアクセスも下手なローカル線よりよっぽど多いし、佐渡はよくある片田舎というよりは大規模都市新潟の郊外という印象を受けます。島民はフェリー代の補助等もあるだろうし、そこそこ暮らしやすいのかも。
達者ビーチ…!さて、佐渡と言えば金山です。調べたところ、両津港から佐渡ヶ島を横断した西側、佐和田エリアが佐渡の政治・経済・観光の中心になっている印象を受けます。両津港まで戻って帰ってもいいし、小木港から直江津経由で帰るルートもよさそう。ちなみに直江津の本土往復便は数が少なく、一日2本のジェットフォイルしか出ていないようです。
オートバックスだ、吉野家あるじゃん、おっケーズ電機…ロードサイドの風景、完全にそのへんの郊外。国道あるところこの風景あり、って感じのやつです。ところどころに渋い看板もありましたが…暮らすの楽そうだけど近所と完全一致~って感じだったので、カメラも構えずゆるりとしていました。
撮りそこね、その①。新潟エリア中心のローカルホームセンター。クマのキャラクターとロゴがドカン!と配された看板がやたらかわいい。
撮りそこね、その②。これは自分が知らないだけでけっこう店舗数ある肉料理系チェーンファミレスみたい。「カウボーイ家族」「ステーキの宮」くらいの規模感なのかしら。我孫子店…千葉にもあるんだ。
この店、家に帰ってからメニュー見てからちょっと感動したというちょっと変わった旅行体験。ここのメニュー…うまく言えないんですが、デニーズやすかいらーくが輝きを失う前の空気感、「豊かな食文化へのあこがれ」のメニューがそのまま封入されて残ってるんです!コブサラダ、オニオングラタンスープ、でかいエビフライつきミックスグリル、ジャンバラヤ、深夜だったらパスタもいいな、スイーツや和食もぬかりなく…
メニュー見て「あれもうまそう、これが食べたい」って目移りが止まらないファミレスなんて本当に久しぶり。機会があったらぜひ一度行ってみたいなあ。TOMA-ONIチーズバーガー、夢のハンバーガーだよ…ポテトがノーマルと細切りカリカリのシューストリングが選べるなんて、そんな天国みたいなファミレス、今ある?おすすめあったら教えてよ。
着いた。乗換えポイントに…
こっちもシャッター閉まってる店は多いけど、アーケード全体がきれいに整備されてる感じ。単に午前中早すぎるって側面はあるわな。
さて、このあたりでバス時刻表を確認しつつtwitterなど見ていたら、ご縁があり応援させていただいていたデザイナーの「Lily☺︎KG」様が数ヶ月前から準備されてた初個展の日程がこの週末だったと発覚。 ***おおっと***
SUZURI店ではドット絵を描き下ろしてもらった「すこやかむいむいグッズ」シリーズも販売されているのです。バイナウ!(本件に関しては、ミーミーの売上とはならない形式でございます。)
個展開催のクラウドファンディング出資までしておいて、肝心の個展に行かないのはいかにも片手落ち。というわけで予定が決定。帰るぞ!
幸い、地獄旅は本質的には転がり続ける移動旅。小木港に向かう次のバスまでは少し時間がありますので、バス停の位置を確認しながら数区間分徒歩で移動していきましょう。
暑そうに見えても(実際暑い)、雲ひとつない秋の空。
ト…トキ!7つの星を集めて有情破顔拳決める的な話かな…
トキ!トキ!トキ!どいつもこいつもトキ!アミバ気分が味わえる島。
テクノサド直売所さどえもんです。…なにそれ?
今回移動してて一番謎の掲示物。
ここらで乗るべか。バス。
時間帯もあって乗ってる人がいなかったんだけど、ベンチが電車みたいにストレートタイプのバス初めて見た。それにこの椅子、たためる奴っぽいな。他で一切見たことのない、すごい不思議な感じのバス。なにか大きな物の輸送にも使えるような仕様なのかな?必要に応じ、後ろ半分の席をまるごと封鎖できるトラロープかなんがの設備もあったし…
ロゴはレトロ感あるけど、のぼりを見てもわかるとおりバリバリ現役のお店たち。…マルマンはそうでもないか?
海に近づいたり、離れたりしながら進むバス。風景はあれこれ変わるのですが、どの風景も「遠景」の主張が少なく、景色が途中で断ち切られたようにストン…と海になってしまいます。やっぱり、島なんだな、ここ。
あっ大草鞋!辻切りとか道切りの類、結界だ!もうすでに生活に密着した存在ってよりは「文化として保全する」段階にはなっちゃってる気配だけどテンション上がるなー。
風景で目を引くのは、「ため池」の多さ。島という環境、農地用の淡水の確保は常に重要課題なのでしょう。
海水浴場っぽい。
気持ちのよい道が多く、フェリーの便数も多いことからバイクツーリング客もそこそこいます。ごはんも楽しいし風景もいいし、楽しい旅だろうねー。
海辺のバス停、高崎。雰囲気あるな。
いまバスが通っている道路は、国道350号という道路のようです。ここから先は佐渡の西端、半島状になっているエリアのため、一旦バスは内陸側に切れ込んでいきます。小木港は佐渡の南端エリアあたりなのです。
小木港まではまだ1kmくらいありますが、「小木温泉前」バス停で途中下車。ジェットフォイルの時間まで、まだだいぶあるしね。
海辺をひやかしつつ、少し歩いていくと…
あったよ!ローカルスーパー!!
なんじゃこりゃ、めちゃめちゃ弁当のメニューが豊富…仕事場の近所にできてほしいなあこれ。毎日お昼が楽しみになりそう。
…なんで佐渡牛乳売ってないかなー。
終着点が見えてきた…小木のフェリー港です。
建物周辺のモニュメント。
「左手は、添えるだけ…」
いつも格ゲーマーの煽りみてえだなって思うコカコーラの自販機のコピー。
ふむふむ。飯食ってないからどれもおいしそ。まだコロナの影響も大きい時期のことです。レストラン、営業してたらご飯食べていきたいけどな…ん?そういや確認してなかったけど、そもそもフェリー、営業してるの?
この張り紙を見た瞬間、一瞬血の気が引いた…全力で両津港へと戻る可能性出てきた…!?アカンかこれ…
あっ上がフェリー乗り場で下は本当に待合室なのね!先に言ってくださいよ!いやーお人が悪い!はははははは!!!!!!
いやあ、焦った焦った。どこのフェリー港にも漂う、独特の少し寂しい「官」の空気感。本来の意味の「海の駅」らしい風景ですね。
一見人気はないですが、これはフェリー港としての性質の違いによるものでしょう…どうも地元ゆかりの民の使用がメインぽいんですよね、こちらの港。時間が近くなるとそこそこ人が増えて来ました。
たらい舟がこの街の象徴っぽいわね。
やっぱりこっちにもいたトキ。おや?奥に見えるのは…
ゲェーッ!密猟者なりきり看板!!いいのかこれ
ザ・サドガシマンのセクシーな衣装も気になります。…ちなみに佐渡には「離島戦隊サドガシマン」というそこそこ知名度のあるご当地ヒーローが存在しており、この「ザ・サドガシマン」はその前身になった存在だとか、そのようなニュアンスのことを地元民からそれとなく聞きました。謎の歴史。
もーちょい安けりゃなあ。
さて、このフェリー港で初めて知ったのですが、このフェリー航路を含めた全体が「国道350号線」に指定されていたのです。海の国道!というわけで、何も知らないまま国道350号線、全踏破達成でございます。
時間あるからおみやげコーナー見ていこ。
最近少し意識的に買ってるご当地クリアファイル。銀葉藻ってやつは当地のローカル海藻で…って後で調べたらこれもアカモクの事みたい。アカモク、地域名多いな。「さんど」っていうのはこのへんで誰かが出してるミニコミ誌みたい。
学校の漫研っぽいムードがすごく良かったので一冊買いました。緩い。
奥付エピソード、全然ゆるくなかった。が、頑張ってね…!
売ってるなかで一番ダサい、いや、むしろ一周してかっこいいデザインのマグネットを買いました。華氏温度もわかるスグレ物。
なんで今さら佐渡牛乳見つかるのよーッ!200mlパックでよかった。2つ飲んでもお腹さんゴロゴロいわないちょうどいい量。
全景!かっけえポスト。
よかった、めし屋やってるみたい。
どれもうまそうだけどいか五目釜飯にしちゃおうかな。
いか柔らかいし、ごはんの中にもゴロゴロ具が入ってるし、こりゃあ「当たり」だぞ。今回、食べたイカ全部美味しくてうれしいなあ…
…まだ時間余ってる。もうすることない。今からここを離れるほどの時間でもない。不毛に耐える時間、脳内に流れるはギンガマンの主題歌。
車で10分!バスなら15分!!バスの料金220円!!!!
…やっと時間か。
お、これはよい展示。やっぱりマンホール観光する人けっこういるんだね。
さらば佐渡の天地よ…俺はいま、新たなる旅路へと向けて…
ってもう直江津着いたの!?はえーよ!!
油槽!
こっちのフェリーポートや食堂も味わいあったわね。
そしてバスは走り出す…
歩こう 歩こう 私はアルコア…
こっちは旅のときに乗る電車
新幹線で帰投するなら、こっちの駅ね。
それじゃ、今回の旅はこのへんで…
feat. Lily☺︎KG ( https://twitter.com/Lily_KGx110 )
feat. Mortimer-12 by Gabe Ely( https://twitter.com/ItsgabboGabe )