意外と知らない⁉お得な【貸株サービス】
はじめに
貸株サービスとは、投資家が、保有している株を証券会社に貸し出すことで、証券会社から貸株金利を受け取ることができるサービスです。特に高配当株投資をされている方は、国内株式を長期保有されていると思いますので相性が良いと思います。今回は楽天証券での設定方法を紹介します、他の証券会社をご使用の方でも同じように設定できると思いますので、是非試してみて下さい。
貸株サービスとは
貸株サービスとは、投資家が、保有している株式を証券会社に貸し出すことで、証券会社から貸株金利を受け取ることができるサービスです。証券会社は、投資家から借り入れた株式を他の投資家等に貸し出すなどの運用を行います。一般に、このような貸株の仕組みは、流動性や決済安定性の向上など、効率的な市場機能の発揮に重要な役割を果たしていると考えられています。貸株金利は、証券会社が株式を借り入れた投資家に対して支払うレンタル料ともいえ、銘柄や日によって変動します。
比較的、有名な銘柄の貸株金利は0.1%であることが多いです。仮に30万円投資していたら1年間で約300円です。1000万円だと約1万円です。銀行預金より少しマシくらいな金利ですが、設定するだけで貰えるので是非試してみて下さい。
メリット
・長期保有の株式を有効活用できる
・毎月、貸株金利を受け取ることが出来る
・貸株中の株式であっても、いつでも売却することが出来る
・設定すれば自動で権利確定日に貸株が解除され、株主優待、配当金ともに貰うことが出来る
デメリット
・単元未満株式では行えない
➡残念ですが単元未満株式では行えません。少しややこしいですが、単元未満株式でも100株、200株とキリが良い数字になると出来ます。しかし110株持っていて100株だけ貸株を行うことは出来ないです。
・貸株金利は雑所得扱いである
➡20万円を超える場合は、確定申告が必要となります。ただ貸株のみで20万円/年を超える方は、かなり少数派だと思いますので、たいていの方は気にされなくて良いと思います。
・継続保有特典が失われる可能性がある
➡〇年以上の保有で株主優待の内容が、グレードアップするような銘柄は注意です。このような銘柄は貸株しない方が良いと思います。
・証券会社が倒産したら貸株している株式は返ってこない
➡楽天証券、SBI証券など大手証券会社が倒産する可能性は現時点でかなり低いと思われますので気にしなくて良いと思います。
【楽天証券】貸株サービスの始め方
楽天証券を例に設定方法をご紹介します。まずは貸株サービスの申し込みをして下さい。以下、リンクを貼っておきます。
※楽天証券の口座を持っていることが前提となります。
申し込みが済みましたらお勧めの設定をご紹介します。トップページの「国内株式」をクリックします。
次に「貸株」をクリックします。
「貸株各種設定」をクリックします。
新規購入(入庫)銘柄の自動貸出設定の「設定変更」をクリックします。
「自動で貸出す」を選択し、「確認」をクリックします。取引暗証番号を入力し「設定」をクリックしたら、自動貸出しの設定は完了です。
これで貸株対象の国内株式を購入すると自動で貸株される設定となります。次に株主優待・配当金自動取得サービスの設定を行っていきます。
「株主優待・配当金自動取得サービス」の「設定変更」をクリックします。
「株主優待・予想有配優先」を選択し、「確認」をクリックします。取引暗証番号を入力し「設定」をクリックしたら、株主優待・配当金自動取得サービスの設定は完了です。
これで権利確定日のみ、株式の自動返却が行われます。
個別に貸株設定を解除する方法
〇年以上の保有で株主優待の内容が、グレードアップするような銘柄は、貸株設定を個別で解除する必要があります。
トップページから「国内株式」➡「貸株」➡「貸株一覧・貸出・返却」をクリックします。
保有している銘柄一覧が表示されますので、貸株を解除したい銘柄の貸出設定の「変更」をクリックします。
「未貸」にチェックを入れてから、取引暗証番号を入力し「設定」をクリックします。
これで貸株の設定は解除されます。
【SBI証券】は下記をご参照ください
ほとんどの証券会社は、貸株サービスを行っていると思います。もう一つ有名な証券会社であるSBI証券の貸株サービスのリンクを下記に貼っておきます。SBI証券をご利用の方はご参照ください。
まとめ
最近では、新NISAの影響もあり高配当株投資を行っている方は多いと思います。基本的に高配当の株式は、長期保有だと思いますので、この機会にメリット・デメリットを十分に理解したうえで貸株を行ってみてはいかがでしょうか。凄くお金が増えるわけではないですが、ちょっと得した気分になります。
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