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初めてのnote/以前勤めていたヤバい病院
創立半世紀以上を誇る「都会にある田舎の病院」などと揶揄されることもある我が元職場は
狂ったような土地代の都内某所にある細長く
小汚ねぇ病院で
何十年も前から通っている老人が入院・外来ともに患者の9割以上を占めていた
つまり、その子供や孫世代からは「かかりたくないな」と思われているような医療機関だった
参考までに、某口コミサイトの平均評価は☆2だ
メンテナンス代をケチっているためやや緩慢な動作の自動ドアから正面入り口に入ると
そこには初代院長の銅像がある
これは個人的な見解だが、院長の銅像がある病院はもれなくヤバい。
特に予約もなくなんとなく来院した病院の入り口に院長の銅像があったら
他の医療機関へ行くことを強くおススメする。
ちなみに、病院名に院長の名前が入っている病院もヤバいところが多い。
私の元職場はこちらも該当するのでツーアウトだ。
元職場・A医院の入り口及び1階受付はこれまた電気代をケチっているためほんのりと薄暗く、待ち合いに並んだソファや本来白いはずの壁はうっすらと汚れてくすんだ色をしている。
こちらも清掃スタッフを雇う金をケチっているからで
A医院の清掃員は、スタッフの捨てたメモの切れ端まで広げて目を通しニヤニヤするのが趣味の還暦を超えた男性2名しかおらず
しかもその2人は空調機器の清掃などはまったくやらなかったので
たまに気が向いたとき医療スタッフがエアコンを掃除するととんでもないことになっていたものだった
患者さんの体にも確実に良くない影響があったと思う。
こう言っては失礼だが、そんな入り口から清潔感に欠ける病院を熱心に受診してくれるのは視力の衰えてきた高齢者しかおらず、それでなくても昨今は病院やクリニックなんていくらでもあるのだ
若者たちはしっかりとネットで評判を調べ、口コミにも目を通したうえで
「まぁ行ってみてもいいかな」くらいの気持ちにならないとまず受診しようとは思わないだろう。
事実、A医院に受診または入院する患者の中で1割いるかいないかくらいの若者は交通事故に遭ったり突然の体調不良で自分の意思に反してやむを得ず救急搬送されてきた方たちばかりだった。
ここまで何度もA医院が様々な費用をケチっているのをお伝えしてきたのでだいたい察しがつくと思うが
我が元職場は金がなかった
マジで大赤字だった
過去に一度、ボーナスが半額で支給されたときにはナースやヘルパーが大量に辞職し
ただでさえ人手不足の職場が大混乱した事件があったのだが
そのとき理事長が放った
「今回のボーナスだって私のポケットマネーで補填しているんですからねっ!」
はA医院の歴史に残る大名言である
この発言を聞いたスタッフがさらに何名か辞職し、その時の院内環境は過去最悪だったと言われている。
余談だが、この大名言を聞いた私の兄は
「すげぇな。お前んとこの理事長、趣味で病院やってんじゃん」
と顔を引き攣らせながら呟いていた
金も人も足りていない職場はいつも誰かがピリピリしていて
その場にいない誰かの悪口を言い合うことで日々のストレスを発散し
その悪口をたまたま耳にした別の誰かが不快になりまた陰口の連鎖が始まるという負のループここに極まれりといった惨状で
ケチられた電気代とは無関係に常にどんよりと暗く濁った空気が蔓延しており、なんといっても問題なのはスタッフ間のコミュニケーションの取れていなさだった。
報連相とか聞いたことないっすかと自分より
10も20も年上の人間に尋ねたくなったことは一度や二度ではなく、誰かがミスをするとそれを
「あいつは悪意があってあんなことをしたんだ」と決めつけそんな思い込みがスタッフ同士の伝言ゲームの果てに更に悪い形で、おそらくは大量の尾鰭をつけた状態であたかも事実であるかのように上の人間に伝わり、それが人事考査の参考にされていたし
求人では「未経験者歓迎」なんて謳っていたが実際は未経験者を育てるだけの余裕などなく
なんなら仕事のやり方も個々人の裁量に委ねられていたため
新人はみんな「仕事教えてくれる人によって言ってることがぜんぜん違う」という事態にブチ当たった
仕事をしっかり教えてもらえなかった未経験者が業務をきっちり行えるワケがないと思うのだが
新人がミスをすると先輩たちはヒステリックにキレ散らかし、あろうことか
その新人をものすごく見下してバカにしていた。
仕事のできない人間を見つけては
「仕事のできない人間にはなにをしてもいい」と判断し
集団でその人をいじめるような人間が役職について、自分のお気に入りのスタッフだけ甘やかす
そんな、会社としてあってはならない事態が常態化しているのだから
そりゃマトモな感性の人間は入職したところですぐ辞めるだろという話である。
そんなワケで、一時期職場のナースやヘルパーは20代か50代しかいなかった。
つまりは何も知らずにうっかり就職してしまった新卒や若手のスタッフか
若いころからA医院に入りびたりその社会性に欠ける人間性とA医院の気質が奇跡的なマッチを果たした、ほとんど妖怪のようなお局しかいない地獄絵図と化していたのである。
新しく入ったスタッフは、その大多数が顔と名前を一致させる前に爆速で退職していった(最短で半日)
ちなみに衛生管理もずさんなもので、院長が手術を行なった患者は高確率で術後に感染を引き起こしていた
その打率、脅威の8割。
もはや手術と感染はセットみたいな感じになっていた
そんな意識の低い病院がコロナ禍でどうなったかと言うと、そりゃもうとんでもないことになっていた
まず大半のスタッフが手洗いをきちんと行えていないことが発覚し
栄養科の調理スタッフが病院食を作る流しで頭を洗っていたことが発覚し
スタッフのほとんどが「消毒用アルコール」と「次亜塩素酸ナトリウム」のどちらをどんな時に使用するべきなのか理解していないことが発覚し
素手で行なってはいけない業務(患者さんの入れ歯を入れるとか)を素手で行なっていることが発覚し
‥と書いているとキリがないくらい様々なことが明るみに出て、院内研修で衛生というものについてスタッフ全員が学習し直すことになった。
これは個人的にはすごく良い機会だったと思うと同時に、今までそんなに雑な意識で免疫の低下した高齢患者と接してたのかよ‥と震え上がった。
あとよくナースは寝たきりの患者さんの爪切りを失敗して流血させていた
これは「頻繁に切るのが面倒だから」という理由で可能な限り短く切ろうしたした結果なのだが
そんなナースには、自分が深爪したときのことをよく思い出してほしかった
すごく、痛いでしょうと
ものを言えない患者さんに自分勝手な理由で危険な行為をして出血させた上に
「ごめーんww」
と謝って済ませようとする神経がちょっと理解できなかった
他にも「ちょっとした冗談のつもり」で患者さんの鼻の穴に指を突っ込んで鼻血を出させた
ナースもいた
その患者さんは認知症だったので適当なことを言って誤魔化したようだったが
書くまでもなく、これは暴力だと思う
他にも色々書きたいエピソードがあるのですが、思い出していたら気分が悪くなってきたので今回はこれくらいにしたいと思います
また次の記事も読んでいただけたら嬉しいです
それでは皆様、くれぐれも病院選びには慎重になって下さい
想像を絶する医療機関というものが、この世には存在するのです