ライターの原稿料。1文字○円をお値段以上にする方法。
ライティングの原稿料を表す方法の1つに、「1文字○円」があります。これって、ちょっとクセのある料金設計だなと思っています。
たとえば、60分のインタビューを、①5,000文字で要約、②1,000文字で要約の案件があるとします。この場合、1,000文字で要約するほうが難しいです。でも、1文字○円で考えると、5,000文字の方が高くなるんですよね。長文=大変、短文=簡単ではありません。
また、「1文字15円で1,000文字書いてください」の案件。一見「文字単価が高そうだな」と思っても、その1,000文字を書くために膨大な調べものが必要ってこともあります。時給換算すると「ものすごく安かったな」にもなりかねません。
じゃあどうするの?ですが、私の場合、依頼案件の作業を分解した上で、「1案件いくら」で考えることが多いです。
文字数とスケジュール、難易度や分解した作業に対する専門性など含めて見積もりを出すか、提示いただいた金額のなかで作業内容を調整しています。
また、クライアントによっては原稿料の設計がなんとなく…のこともあるので、「実はこんなふうな作業が発生するんですよ」と説明をすると、原稿料を見直してみますね!となる場合もあります。
そのうえで、原稿料の目先の高さ/低さのみに拘るともったいないのが、ライティング仕事の面白いところ。(もちろん、適切な原稿料に超したことはないのですが)
希望する原稿料でなくても、自分が挑戦してみたい分野や媒体のお仕事の場合は、実績や将来への投資案件として、取り組む判断もできます。1文字○円、1案件○円が、自分にとって何倍もの価値になっていきます。
ここで気をつけたいのは、「原稿料は安いけど、宣伝になりますよ」を相手に言わせないこと。
それを決めるのは、自分自身なんですよね。
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