推しの誕生日、どう祝う?ミズノから学ぶ強火すぎる顧客体験
このnoteをヒトコトで言うと?
ミズノ御社ありがとう&継続した顧客体験って大事だな、のお話です。
11月29日は、ユーリオンアイスの主人公・勝生勇利選手の誕生日だったので、東京・お茶の水にあるミズノのフラッグシップショップ『MIZUNO TOKYO』へ行ってきました。
─えっ?なんで推しの誕生日にミズノ行くの??
─えっ!ミズノで勇利くんハピバお祝いディスプレイをやってるからだよ!
2020年11月29日ミズノ強火担の皆様ありがとう
▲店内入ってすぐ。
▲2階フロア。メッセージボードも設置され、ここがメインのコーナーになってました。メッセージを書く用のペンは、つど消毒されていましたし、SDを守るほか、感染防止対策がしっかりととられた店内です。
▲7階分・全フロアでお祝いしてました。
どうしてミズノがアニメのキャラクターの誕生日を祝うのか?
では、背景を説明します。
ミズノは、公益財団法人日本スケート連盟とオフィシャルサプライヤー契約を結び、フィギュアスケート・スピードスケート・ショートトラックの各日本代表選手が国際大会で着る、オフィシャルウエアを担当しています。また2019年からは、宇野昌磨選手が同社のブランドアンバサダーに就任。ミズノは、日本のスケートファミリーを支える企業のひとつです。
スケートを「する人」「見る人」「支える人」すべてを、スケートファミリーと呼びます。
「JSF VISION 2019 創立100周年に向けて」より。リンク先PDF。
ユーリオンアイスの主人公・勝生勇利は、日本代表選手としてリアリティ高く描かれています。実際にアニメの中でも、衣装協力で参加したミズノのウエアを着ていました。
その関係から、2018年にコラボウエアの発売が実現。その完成度とミズノの熱意に、多くのファンがTwitterアイコンに「Thank You mizuno」の文字を載せたほどでした。
コラボウエアの詳しい話はこちらで。担当した記事です!
以降、毎年11月29日前後になると、「勝生選手の誕生日お祝い」として、大阪と東京の店舗を特別にディスプレイしてくれるミズノ。2020年はコラボから3年も経っているし、何よりコロナ渦でもあり、お祝いはないものと思っていたファンも多かったと思います。
そんな中で変わりなく行われたお祝いに、ファンはめちゃめちゃ喜び、多くの方が店舗へ足を運びました。私も、ささやかですがウエアやネックウォーマーを新調しました。去年からランニングを始め、ウエアも靴も全部ミズノです。
「フィギュアスケートまるごと応援」に込められたビジョン
とはいえ、正直なところ、ユーリオンアイスは現在放送中のアニメではありませんし、ショップには、ファン以外の一般のお客さんもいらっしゃいます。そういった環境で、アニメーションの架空のキャラクターをプッシュすることに、どんな理由があるのでしょうか。
それは、ハッシュタグ「フィギュアスケートまるごと応援」に現れていると考えます。
ミズノの経営方針は、「より良いスポーツ品とスポーツの振興を通じて社会に貢献する。」こと。
スポーツが提供する価値は多種多様で、人々がより豊かで快適な生活をおくるためにスポーツは重要な役割を担っています。
ミズノは、より良いスポーツ品を提供することで、スポーツシーンを支えていくことはもちろん、スポーツの価値を活用した商品やサービスを開発し、日常生活にもその価値を積極的に広めていきます。
私たちは、スポーツの力で世界中の人々を幸せにすることに貢献していきます。(ミズノコーポレートサイトより)
つまり、スポーツの価値が届けられること、すべてが関わる対象なのです。
アニメでは、勝生勇利がストイックにスケートへ人生を費やす日々が描かれます。そして、日本だけでなく世界中の人たちが、フィギュアスケートというスポーツに関心を持ち、夢中になりました。
フィギュアスケートに関することは、まるごと応援する。アニメーションだとか、実在する選手かどうかは関係ないのでしょう。ミズノが、スポーツの持つ力や価値を大切にしている企業だからこそできる活動なのだと感じました。
物語のメッセージと企業のビジョンが重なっている。
コンテンツコラボをする上で、ファン(消費者)とのエンゲージメントをより深める、大切な要素です。
そして、やはり推しを心から応援してくれる誰かがいるって、ファンにとって1番嬉しいことだと思いますし、勝生勇利がそこにいるってことを第三者から可視化されるって心に来るんですよ…。
ユーリファンを対象に、ミズノのNPS(※)をやって欲しさがすごい。絶対GOE+がつくに違いないです。
NPS・・・ネットプロモータースコアの略。「このブランドやサービスを他の人へオススメする可能性はありますか?」的な質問に対し、11段階(0から10)で答える、顧客ロイヤリティを測る調査です。
(NPSとは?)