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文字起こしに悩むライターへ。自動文字起こしエディタwriter.appを使って、作業時間が半分になった話(8/10追記)
取材やインタビューから原稿を作成するとき、「文字起こし」の作業が発生します。
文字起こしは、内容を理解するために大切な作業です。でも、時間かかりませんか?私はとにかく文字起こしが遅くて、忙しいときの悩みでした。
そこで、(ちょっと楽してる気がするな〜と思いつつも)文字起こしを自動化するウェブサービス「writer.app」を使ってみました。
なかなか良かったので、文字起こしに困っている方の参考になれば嬉しいです。
writer.appとは?
新潟県上越市にあるWeb制作会社ポップコーンが開発・運営するwriter.appは、GoogleのAIプログラム(Speech-to-Text API)を使って、文字起こしを自動化した、エディタWebアプリです。文字起こしをするだけでなく、そのテキストファイルの編集もできます。
無料のStarterプランと、月額500円のProプランがあります。(画像はサービスサイトより)
自動文字起こしは、Proプランの機能で、従量課金制となっており、1分あたり8円です。60分の音源だったら、480円ですね。
なお、Starterプランでは、自分で聞きながら文字起こしをするエディタとして使えますし、外部アプリを使うことで、自動文字起こしの機能が使えます。
すごく余談ですが、日本酒好きとして日本酒パラダイス新潟で生まれたウェブアプリ最高じゃんね、と思っています。
どうやって使うの?
では、Proプランの自動文字起こしの使い方を説明します。
音源ファイルをアップロードして、
自動文字起こしするを選んで、
見積額を確認して、スタート!
これだけです。
60分くらいの音源だったら、コーヒーを淹れているうちにテキストファイルができています。
文字起こしの精度は・・・?
気になるのは「自動文字起こしの精度」ですよね。
肌感覚で、60%くらいの精度です。これを、高いと見るか低いと見るかは人それぞれだと思うのですが、現状のテクノロジーですと「音源の音質がすべて」ではないでしょうか。いくつか音源ファイルを試しましたが、
・ゆっくりと話された声
・聞き取りやすい声
・音が高い声(どちらかといえば、女性の声)
上記の音源であれば、「けっこう聞き取れてるな」の印象があります。
また、レコーダー音源よりもZoomの音源を元にしたほうが、文字起こし精度が高い感じがする・・・!(あくまで感覚)
エディタで、文字起こしファイルを整えていく
続いて、文字起こしされたテキストファイルを整えていきます。
writer.appでは、音源の再生速度も調整できるし、操作のショートカットも設定されているため、作業はスムーズです。
ただ、ちょっと気になってることがあります。
それは、エディタが早いタイピングについて来られないことです。言葉が2回続いたり、動きが止まったり・・・が頻繁に起こるので、エディタ頼む〜〜と祈りながら使っています。(他のエディタでは発生しないトラブルなので、私のPCの問題ではないと思うんですけど・・・、どうなんでしょう)
8/10・追記
エディタの件、writer.appさんが改善してくださいました。いい感じにタイピングできています。SaaSの良さを実感です。ありがとうございます!
エディタが早いタイピングに付いてこない件ですが、記事の保存処理が影響しておりました…!現在はタイピングの停止後に保存処理が実行されるように改善していますので、ぜひお試しください🙇♀️
— writer.app - 文字起こしアプリ (@writerapp_PR) August 9, 2020
この度はwriterappのご紹介ありがとうございます!
文字起こし作業にかかっていた時間が、半分になった。
とはいえ、エディタのトラブルを差し引いても、文字起こしの作業はとても楽になりました。
たとえば、60分の音源の場合。
これまでは文字起こしに4時間くらいかかっていたのですが(かかり過ぎというのはさておいて)、writer.appを使うと、2時間弱で終わるようになりました。
さらに、心に余裕も生まれましたね。やっぱり、文字起こししてない音源がたまっているときって、プレッシャーがありますので・・・。
文字起こしって面白い
AIが文字起こしをしたファイルを修正していると、いろんな気づきがあります。
たとえば、「傘」を「ガチャ」と起こされていたのですが、私が聞いても「ガチャ」に聞こえるんですね。でも、私が文字起こしをしていたら、文脈から「傘」と書くだろうし、聞き取りにくい専門用語だって、知識と記憶を頼りに、正しい言葉を引っ張ってくることができます。人の脳って、思っている以上に複雑なことをしているんだなと改めて実感しました。
また、いま気になっている文字起こしツールは、TBSテレビが開発した文字起こしエディタ「もじこ」です。
どんなに技術が進歩しても音声認識率が100%ではない点に着目し開発した【もじこ】は、 音声認識AIの誤りを即座に人が修正することが可能。「AI」のチカラと「人」のチカラで「文字起こし」を完成させる画期的なエディタとなっている。
テレビ・ラジオ業界で負担となっていた「文字起こし」業務を、大幅に改善したそうです。また、音声認識AIを選べるところもポイントですね。
現在はTBSの系列局に導入されていますが、今夏にも外販されるとか。
スモールビジネス用の、ライトプランがあることを期待しています!
それでは、引き続きお仕事がんばりましょう〜。
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