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日本酒をより楽しむには?おすすめな飲み方を提案します① ≪注ぎ方≫

こんばんは。好き酒師 シンイチです。🍶

まずはじめに

「“好き酒師”って何でしょう?」と言う方は、

ぜひ先にこちらをご参照頂けたら幸いです。👇


 
「面白さ、楽しさ、美味しさ」

お酒で感じているこれらの事を、
☑️どうすれば人と分かち合えるのか?

いざ日本酒が好きになったけれど、
☑️人にお薦めするにはどうしたらいいのか?


好き酒師が動いて体感してきた中から、
ぜひお伝えしたい方法がたくさんあります。


「やりやすい=真似しやすい=人に伝えやすい」


ひとつひとつではありますが、
そんな簡単な事柄からひも解いていけたらと思います。


それでは今回のテーマである飲み方の提案、

≪注ぎ方≫についてご紹介いたします。



≪ 目次 ≫


◆注ぎ方に注目した事はありますか?◆

◆なぜ注ぎ方で味わいが変わるの?◆

◆注ぎ方を考えるきっかけの銘店◆

◆注ぎ方の違いを試してみよう◆ 
 
◆どんな違いがあるか?◆ 
 
◆好き酒師シンイチがよくやる注ぎ方の手順◆ 
 
◆まとめ◆

 
◆注ぎ方に注目した事はありますか?◆


皆さんは≪注ぎ方≫に注目したことはありませんか?

注目したことのある方の中には、
『ビール』がひとつ挙げられるのではないでしょうか。

なぜなら、泡の立ち方が“目に見える形で変わる”ために、意識されたのかもしれません。

最近だとサントリーが「 神泡 (かみあわ) 」と称して、注ぎ方および泡の作り方についてレクチャーをされていますよね。

神泡のホームページ




しかしながら、日本酒ではどうでしょうか? 


ご存じのとおり、透明な液体です。
発砲していない日本酒は当然、泡が立ちませんよね。

注ぐ前もあとも、見た目にはまったく変化がありません。


ですが、好き酒師が人と分かち合って導けた注ぎ方の答え


『味わいはびっくりするほどに、変わる』

でした。

イベント時には注ぎ方をどんどん提案している私



 
◆なぜ注ぎ方で味わいが変わるの?◆


さて、注ぎ方で味わいが変わるのはなぜでしょうか?


「空気に触れたから?」「酸化したから?」


人によっていろんな言葉が出てくるかもしれません。


しかし残念ながら、これは“目に見えない世界”のため、確実なことは言えません。


飲んでいる時に何がどのぐらい、どうなったか?なんて、数値化できませんよね。


しかし、
私の経験の上での仮説を述べますと

仮説 1⃣】

目では捉えられない水の結晶は
注がれ方によって“一時的”に形を変えている。

【仮説 2⃣】

そしてその水の粒子の変化は、我々が口に含んだ時に味わいとして大きく影響を与えてくれる。


人と一緒にやればやるほどに、
このような仮説にたどり着いています。


次に、私が注ぎ方に注目するきっかけ、出会いとなった銘店についてお話します。

看板が外に出ていない銘店。



◆注ぎ方を考えるきっかけの銘店 ◆


2016年4月にお伺いした四谷 鎮守の森
世の日本酒ファンに知らない者はいないほど、
名の知れた会員制バーです。

その店主の竹口さんから同じグラスで注ぎ方の違いを振る舞って頂きました。


以下に私のFBに当時投稿した内容を抜粋します。

/引用/

様々なお酒の提供方法でいただいた中で、
特に同じお酒(今回は鍋島)でも、
注がれ方で4種類にすべて味が違うことを共有できて幸せです。

①高い所からグラスへ注がれたもの
②普通に注ぐ高さのもの
③グラスに沿わせて注がれたもの
④ポアラー(注ぐための器具)を装着して注がれたもの

好みをあえて言えば③、④、①、②の順番。

③繊細なバランスが駆け抜ける、
④後の香りが高まる、
①当たりマイルド、
②後の荒々しさ、などの印象を皆さんで共有できました。


/引用終わり/


まさに感動と言えるほどに、味わいの変化があって

どれを口にしても面白かったことを思い出します。

《竹口さんの注ぎ方提案に触れて痺れました!》



◆注ぎ方の違いを試してみよう◆


ものは試しです。早速、ひとつ試してみましょう!


STEP.1 同じグラス・酒器を二つ用意しましょう。

(サイズが違うと掴める味わいも大きく変わりますのでご注意ください。)



STEP.2 比較に使う“飲みたい”お酒を1つ用意
(酒瓶、お酒の入った徳利やグラスなど。お酒があれば何でもOK!)

ナツノコトブキのエチケット(ラベル)にうっとり


STEP.3 一つはグラスを傾けて液体を沿わせて、ゆっくり入れます。→以後このお酒を①とします。



STEP.4 もう一つには普段注いでいるような高さで、ゆっくり入れます。→以後このお酒を②とします。



STEP.5 ①→②の順で少量ずつ飲み比べて、違いがあるか探してみる。


STEP.6 なぜ味わいが変わるのか?気になって確認したい人は、②→①と飲み順が逆でも同じ印象なのか飲み比べてみる。


今回「注ぎ方の違い」を比較したいのであれば、

「①と②の間に何も水や食べ物を挟まない事」をおすすめします。※


しかしどうしても間にお水を挟みたい場合は、

「お水→①→お水→②」の順番で飲んでみてください。※

※『比較するときは他の条件をなるべく統一したい』ため。この理由については後日書いてみたいです。



ぜひやってみたいと言う方は、

これから後に書くわたしの感想は
お読みいただいても一旦忘れて頂き、

「実際どうなのよ?」
疑うぐらいの気持ちで臨んでみてください。


💡人の感想を思い込むよりも、自分の体感したことをぜひ大切にしてください。



◆どんな違いを感じられるか?◆


意識してほしいことは、
一個前の味より二個目の味が
何が違うのか?どう違うのか?

ちなみに『味わいの掴み方』に関して、

以下のTwitter投稿で補足しておきます。↓


これから述べるのは、この条件下で比較したときの違いであり、あくまで私が感じている感想例です。

👉①のお酒は、②のお酒よりも

「穏やか」
「なめらか」
「落ち着いている」
「余韻が優しい」など。

👉代わって②のお酒は、①のお酒よりも 

「荒々しい」
「アルコール感が強い」
「舌がピリピリする」
「香りが立ちあがる」
「軽やかになる」など。


いざやってみると
お酒ごとの酒質と自分の好みによって、
様々な答えが見つかってくることでしょう。


ここで“覚えてほしいこと”は、

「このお酒は①の注ぎ方が好みだ」
「もう一つのお酒だと、②の注ぎ方が好きだな」と

☑️注ぎ方で味が変わることを体感すること

「今日のお酒は注ぎ方の違いでどんな味わいを感じられるかな?」と

☑️このお酒はどんな注ぎ方が自分好みなのか。


このような体験が頭の片隅にあれば、

お酒と接するときには
『期待と想像』を持ちながら
今日の好み ”を探し出せたりするわけです。


もし、味わいが大きく変わることを
注ぎ方ひとつでも体感できたのならば、

≪ 今日のお酒 × 注ぎ方 ≫ で
“ 自分好みの味わい ”を探して見つけてみてはいかがでしょうか?
🍶

六本木クラフトサケウィーク
香川県 川鶴酒造ブースで注ぐお手伝いをする中、
お客さんのグラスを2つ預かっては
同じお酒の注ぎ方違いを提案していました。


 
◆好き酒師シンイチがよくやる注ぎ方の手順◆

私が普段、自由にお酒が注げるときにはこんな感じの手順を踏みます。

1⃣まず酒器に沿わせた注ぎ方をしてみる。
自分の好みだったらそのまま楽しんじゃう。

2⃣どこか少し物足りないかな?と思えば、
次に普通の高さから注いでみる。


注ぎ方を変えては、味わえる感覚が

『どう違うか』と『どっちが好みか』

この二点をいつも意識して、試してみては楽しむ。


また、友達と宅飲みするときや主催するイベントのときには、こんな感じでやってみていますよ。

1⃣「同じお酒、同じ酒器で味わいを変えてみました~!」などと伝えながら、注ぎ方のところは意識させずに二種類の違いを用意する。

2⃣複数人で回し飲みをして、①と②を比べてもらう。

3⃣味わいの変化はあるかないか?感想を聞く。
4⃣何で感じ方が変わったのか?意見を述べ合ったりしてもらう。

5⃣注ぎ方のレクチャーをネタバレしてみる。


☝️わたしの体感では9割以上の方々に、
「違いがある!」
とビックリしては楽しんで貰っています。

やればやるほどに、いつも良い反応が貰えてしまうため、提案しているわたしの方が楽しんでしまえていたりも。笑



◆まとめ◆


☑️注ぎ方で感じられる味わいは大きく変わる。

☑️逆に言えば、その目の前のお酒は、
ある注がれ方がされた1つの味わいである。


☑️≪今日のお酒 × 注ぎ方≫で“自分好みの味わい”を見つけてみよう。

☑️注ぎ方違いの比較を人と一緒にやってみると、ビックリされてめちゃ盛り上がります。



次回は酒器の違いについて、お話させてください。🍶

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