借金生活6 完全麻痺。綺麗な女の人に声を掛けられる。
借金生活も半年ほど経ち、借金あるのが当たり前になってきます。
消費者金融のお金も、バイトの給料も誰のお金なのかわからなくなってきます。
そこからバイトして、借金返して学校行って、パチンコ行って
負けて、借りての繰り返しになってきます。
もうそうなると、自分で消費者金融に行って契約しようとしてしまいます。
無人契約機に一人で行き、バイト先と親に在籍確認を行なってもらい
っていう行程を行うのですが、借りれなくなります。
審査落ちを経験します。
他の消費者金融にも回りましたが、全然だめです。
昔はなんぼでも貸してくれていたんですが、さすがになんやかんやで250万円の消費者金融の借金になっていました。
要は借りすぎやったんやと思います。
もうどうしていいのか、わからなくなってきています。
この時の私は常にイライラしています。
ある日繁華街を歩いていると綺麗な女の人に声をかけられて
美術館のような場所に連れていかれました。
一緒にその中を、歩き中にあった椅子に一緒に座って話しをします。
「この中で気に入った絵ありましたか?」
「んーどんなんやろ、階段の前にあったやつとかかな?」
「お目が高い!」とおだてられます。
よくよく話を聞くとそこの職員さんでした。絵の販売をしているようです。
「こういう絵が家にある人ってやっぱりかっこいいんですよね」等の営業トークがはじまります。
「その絵はなんぼなん?」
「50万です」
「いやいや、そんなお金ないから」
「今ならローンを組めば月々で払うことも可能です。」
そこでピンときます。
俺はお金の借りすぎでそんな審査通るわけがない!!
そんな確信で、この絵を買うのを断る大義名分が出来たのです。
元々絵なんて興味ないし、だらだらと話すのもめんどくさいので
「俺そんな審査通らへんと思うので、やめときます。」
「審査はゆるくて通りやすいと思うんです。」
「どんな審査でも、俺は落ちるからもう帰る!だって250万借金あるから」
「え・・・・・・」とドン引きされて、無事に解放されました。
なんか帰るときめちゃくちゃ寂しかった。
普通に騙されることも出来ひんやん!
借金ない、惰性的に無駄に大学行って合わんからって簡単に退学する奴見てたら腹が立って仕方なかった!
恵まれた環境を、己のアホさ加減で棒に振るなよ!!!!って本気で思っていました。
つづく