【機界戦隊ゼンカイジャー最終回 感想】芯のあるセリフと五色田介人について
機界戦隊ゼンカイジャーついに最終回。寂しすぎるので書き綴って消化することにしました。
ゼンカイジャーはいつも明るくて、どんな辛いことがあっても楽しいことがあった時でも、無でも有でも見られるようなそんな作品でした。
ネタもストーリーも面白いんだけど、その中に芯の通った台詞が時々グサッと刺さるのが個人的には一番気に入っているところ。キャラクター描写がしっかりしていて、それぞれの気持ちが最大限に活きていて、それが視聴者にも伝わってくる。そんな作品。
最終回までのネタバレありで振り返ってみます。
キャラクターの魅力が詰まった台詞たち
みんなのセリフが良すぎる…!
いろんなセリフあるけど一部抜粋する。
例えば、ジュランが介人のお父さんを奪還した時の台詞
とかは、ジュランしか言えない台詞だし、みんなが愛を持っていたからこそ、言える言葉だと思う。
人気キャラクターの敵幹部だったステイシーに、郁恵さん演じるヤツデ(主人公の祖母)が言うセリフ。
これは、ヤツデの暖かさが一番に伝わってくるセリフで、敵だけれどしっかりと人としてステイシーを見てくれてる。そんな祖母がいたからこそ主人公の五色田介人が真っ直ぐな子に育ったのかなぁとか想像できる。
あとは街の市民のターさんでさえも
と言う優しい言葉をかけてくれるくらいです。
こんな感じに、キャラクター芯の通った台詞が多すぎる。選びきれない…。
そのセリフが一番活かされていたのが五色田介人だと思う。最初から最後まで介人だった。だからこそ、ゼンカイジャーは介人の話だったと私は言いたい
五色田介人という人
彼は本当に本当に優しくて序盤からずっと光でいてくれた。
ジュランと介人の出会いのシーン。ジュランが子供を守った時に、ジュランはキカイノイドだから怖がられるかなとか心配しているのに、
何も考えずに素直にお礼を言う。しかもそれにつられて子供も言っちゃう。その時に、この戦隊は1年間見たいって思った。介人の優しさがあのシーンに詰まってる。
後はマジーヌが占いが上手くいかなくて落ち込んでいる時
結果とかじゃなくて、動いてみたらいいじゃん。そんな台詞、介人しか言えないよ。
序盤から取り出したらキリがないくらい良いセリフのオンパレード。
その台詞からも介人自身が魅力的なのが分かる。
そんな中、介人の心は、自分の家族を助けたいけど、世界も守りたい、キカイノイド達も大切で、ゾックスたちも気にかけたい、ステイシーの気持ちを汲んでどうにか戦ったり声をかけたり。ただふざけている人じゃなくて、本当に周りを見て考えているそんなキャラクター。だからこそ活きる行動や明るい言動があったかくてしょうがない。
特に印象的なのは、
序盤では5話のスシワルドのカイ。ジュランと介人の会話は大好き。
この後、一人でやらずにちゃんと巻き込めよってジュランが言ってくれるから、介人は全部大切にできたんだろうな。
他にも、ゾックスが勝手にハカイザー奪還しようとするのに対して、
ゾックスとは利害の関係でよく衝突するけどその度に介人の方が一枚上手な感じ。44カイのSDカイとか特に。
介人自体は、父ちゃん奪還の時(40カイ)に、決して独りよがりになるんじゃなくて、みんなのための最悪な決断も考えるところも魅力的だった。
後は、ステイシーと介人。二人はかなり対比されてた。中盤に介人を倒すってことはヤツデを悲しませることになるってステイシーに聞けば?とジュランに言われた時も
ステイシーの気持ちをずっと考えているのが伝わってくる。ここからのハカイザーや神様の話を経てステイシーに声をかけるところ(46カイ)から仲間になるところまでは言うまでもなくもなく最高だった。
公式の備忘録に「家族の代わりに、子どものままで大人になってしまった五色田介人」と言われているが、これは周りの環境を理解していたからこそなんだろうなと思う。
こんな感じで、介人自体のスタンスは序盤から変わらずに周りに、多方面を気にかけ影響を与えているキャラクターだなとひしひしと伝わってくる。
それが強固に出たのが最終回だと思う。
最終カイについて
介人らしさ全開!
語りたいことがありすぎる。
まずは台詞から。
本当に周りをよく見てて思いやりがあって、ちょっとおバカ。だからこそジュランを始めとするキカイノイド達もゴールドツイカー一家も協力してくれて、最終的には神まで味方につけて、家族も、ステイシーも世界も全部手に入れられたんだよな。本当主人公でよかった。ただのおもしれー奴じゃない。
次に、神との最終決戦!
じゃんけんにしちゃうのは驚いた!5人の意味のパーで勝つのは勿論感動したけど、勝つことに違和感を持たないのが凄い。
普通、いやいやそう簡単に勝てないでしょって思うけど、介人はやってくれる感じがした。勝ったことは、神が手助けしたのか、運が味方したのか、ゼンカイ脳に漬けられた視聴者には判別できなくなっていたのか、明確にはわからないけど、どれもこれまでの介人の行動があったからだと思う。
そして介人の旅立ち。
これまで家族や周りを気にしていたけれど、それが全部解決したからこそ、自分のやりたいことに「失敗も挽回、何回もトライ」ってやっと外に出られるんだね。介人がこの1年間でキカイノイドやゾックスたちと出会って色んな世界と戦ってきたからこそ、旅という選択につながったのかもしれない。
これまでは、なんか具体性の無かった「世界初」。ボッコワウスとの最終決戦で、全ての戦隊が闘ってきた歴史を踏まえて「世界初じゃない」と介人は否定する。それを認識してから進むこれからの世界を巡る旅は、介人が本当に「世界初」に動き出したようで清々しい気持ちになった。
駒木根葵汰さん
最終カイでは駒木根さんの神と介人の二役も流石だったけど、本当に駒木根さんが介人で良かったと思うことも幾つか。
まず、介人役の駒木根さんがラジオ(仮面ラジレンジャー)で「介人は単純に見えて複雑」と言う発言があったが、役者が意識してくれていたからこそ、より介人が魅力的になったと思う。細かなところまで介人だった。
例えばスピンオフの作品でゼンカイレッドに対して手を差し伸べるシーンでの、膝をついて一緒に立ちあがろうとしたって話には感動した。結局、その形にはならなかったみたいだけど、介人は優しいからそうすると思ったって言ってて、そのスタンスでいてくれるの嬉しい。
他にも、Gロッソでのみんなを心配する表情や気遣いは完全に介人だった。
ちなみに、最後のジャンケンも33カイの学園回でのアドリブからきてるらしい。(東映HP備忘録より)本当に、介人やゼンカイジャーの体現じゃん!
最後に
ここまで介人を中心にゼンカイジャーを語ってきたが、キカイノイド達の最後の言葉に介人が詰まってる。
キカイノイド達だけじゃない。私たち視聴者も介人が好きだ!!!だから、これからも介人は介人がいいなぁ。
と思っていたらドンブラザーズの五色田介人?!?!どうゆうこと?と困惑中ですが、今後とりあえず今度ともよろしこ!
こんなで素敵な作品を作ってくださったスタッフの方やキャストの方には感謝しかありません。細かな造形とか色々、愛が画面越しで伝わってくるのも嬉しかった。本当にお疲れ様でした!
ゼンカイロスなので、Gロッソのチケットを取ってしまった。介人などの素面キャストは勿論、キカイノイドも声優さんの声で聞けます。3/21(月)までの土日祝日やっているのでロスの方は是非一緒に。
ファイナルライブツアーは、脚本家香村純子さんが描く最終カイ後のエピソード楽しみ!
Vシネクスト「機界戦隊ゼンカイジャーVSキラメイジャーVSセンパイジャー」
東映備忘録とテレビ朝日HP
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?