極彩色の不協和音に殴られた〜イプシ単独ライブレポ〜
こんにちは。オタクです。
3月3日に開催された from ARGONAVISのεpsilonφワンマンライブ「Orverlord」に現地参加&配信で記憶を保管したので、1曲ずつ感想を書いていきます。
座席は2階席でしたが、最前列でまんなかの方でした。
個人的にはこの席が過去参加したライブの中でも1番の良席で、演者さん・モニター・照明を一望することができました。
特に照明は、ステージ上のレーザー照明が2階席の少し下にあり、レーザー越しに演者さんが見えたのがとても良かったです。
ステージは手前とステージ中心に2つお立ち台があるつくりになっており、曲によっては遥が手前、紫夕くんが奥(中心)のお立ち台に立っていました。
直前のフウライのワンマンと比べると新曲は1曲しかなかったものの、1曲1曲のアレンジや特殊イントロが凄まじく、別ベクトルの満足感を得ることができました。
1、 Cynicaltic Faker
初手何が来るかなと思っていましたが、初期からずっとイプシをけん引し続けているシニカリックが選ばれました。
この曲がライブの1曲目ってすごいですよね……曲の火力インフレが起こってる……
梶原さんの顔がはじめてアップになったときに髪の毛の色が遥だったので、めちゃくちゃ嬉しくなりました。
2、 re:play
冒頭のドラムで玲司にスポットライトが。
現地でも配信でも思いましたが、北村さんが実際に演奏しているのを聞くと、玲司のドラムの音ドコドコ聞こえてきてめちゃくちゃテンション上がりました。この見た目でパワー型ドラマーという玲司のギャップが“実感”を持って刺さりました。
遥に「歌え!!」と言われて、この曲の「re:play」のところコールパートなんだ!?と驚きました。2番以降はキレイにコール揃ってました。
この曲の後に、メンバー紹介のMCがありました。
3、ユメノアト
今回は全体を通して、フィーチャーされているキャラが同じ曲が連続しやすい流れでした。
ライブだと前半に歌われてエンジンをかけるような使い方をされそうだと思っていたので、当たってちょっと嬉しかったです。
この曲は唯臣と玲司にフィーチャーしていますが、個人的には「唯臣から見た玲司」の曲だと思っています。
「成れの果ての迷走」後の間奏でシンセとドラムにスポットライトが当たっていて、セッション感がありました。
4、 End of Reason
特殊イントロに入った直後に唯臣にスポットライトが当たったので、曲調的にEnd of Reasonか……?と思ったらそうでした。タイトル表示された直後の悲鳴がすごかったです。
ユメノアトもこの曲のそうですが、唯臣曲はシンセサイザーが具合が悪くなりそうで本当に好きです。あとどの曲でも唯臣がシンセずっと無表情で弾いてるの怖すぎました。翔馬さん本当に圧倒的鞍馬唯臣でした。最後の退場のお手振りまでお上品でした。
モニター映像で改めて歌詞とカード絵を見ながら聞きましたが、やっぱり鞍馬唯臣のこと何もわからないな…と思いました。多分みんなそう思ってますよね???
この曲が終わると、梶原さんがステージ袖にはけて、榊原さんだけになりました。
5、 Play With You
なかなか久しぶりの披露だったのでイントロ聞いてビックリしました。
紫夕くんが本当に悪戯心たっぷりに楽しそうに歌っていて、今の紫夕くんがこれを歌ってると思うと初披露時とはまた違った良さがありました。
6、 Sake it LOVE!
「奏ぁ」という紫夕の声かけから始まり、奏がお立ち台へ。
Remixバージョンの特殊ロングイントロを経てSake it loveに。この曲はめんまさんの奏としての立ち振る舞いが本当に完璧で、指ハートやお立ち台からピョンと飛び降りるところにめちゃくちゃ奏を感じました。
紫夕くんの歌い方的には、前よりも必死さが出ているような気がしました。
7、 I'm picking glory
短い暗転を経て「I'm picking glory」へ。
個人的にこの2曲の流れが一番刺さりました。奏曲は1曲目と2曲目の湿度の差がすごい。
前回よりも榊原さんが荒っぽいかんじで歌っていた気がします。「Sake it LOVE!」もそうでしたが、「赤裸々ラァーぃ!」「もっと揺らめく視界を見せてよ」など、がなっている箇所が多かった気がします。
最後は前回同様、背中を向けて手で銃をつくり、こめかみを撃ち抜いて終わりました。
そして榊原さんが袖にはけ、オリジナルのイントロが流れるなか、梶原さんが姿を見せました。
8、 Egoistic才φ
ロングイントロから、待望の初披露。1番はスタンドマイクでした。
イントロや間奏で観客を煽った後、満足そうに笑った顔が本当に遥でした。
遥の歌唱力や表現力が存分に発揮されていました。
遥のギター担当、藤井さんが、「バンド内で一番難しい曲」と投稿していたのをふまえて聞いてみると、ギターだけではなくドラムもシンセもベースも動きが早くて難しそうでした……
9、 Heroic
前回はメロディーをしっかり歌っているかんじでしたが、今回は「このメロディー」など、台詞に変えていた部分があったり煽りが多かったりと、CD音源と変えている部分が多かったです。
「きっと俺は立っているから」で中心のお立ち台でスポットライトを浴びた遥の姿が感慨深かったです。
「Please somebody tell me the hero's way」はコールパートなので歌いましょう。
「届け」のロングトーンが圧巻でした。
梶原さんが袖にはけると、ここで奏の撮り下ろしモノローグが。
このモノローグを聞き、改めて奏が今に至るまでの過程を整理できました。断片的に明かされていた部分が順序立てて明言されたようなかんじ。
「籠の中の鳥のように、勝手に飛び立つなんて許さないから」
モノローグの途中から、会場に、
“あの曲”が来るのではないか?
という空気が漂いはじめます。
モノローグが終わり、出てきたのは榊原さんと梶原さん。そして、あの特徴的な電子音が会場中に鳴り響きました。
10、 オルトロス
1音目から大歓声。配信でも聞こえましたが、現地だと倍くらい上がっていました。
梶原さんの絶叫とともに鳴り響く不協和音。
この曲はライブでの完全初披露時からずっとイプシの切り札ですね。毎回過去最高火力を出してきますが、今回も期待以上の過去最高火力でした。
今回は映像明けということで、2人とも喉を整えた状態で歌えたと思うんですよね……本当に2人が同じレベルで戦っていて、殴り合い通り越して殺し合いでした。
「可哀想な奴だ」で遥が奏の方を見るのが一番好きなんですが、ここは曲の構造的に奏はいつもベースを見て弾いているんだと3回目でようやく気づきました。
終わった後に近くから「すごかった……」という声が聞こえてきましたが、本当に凄まじかったです。この曲を現地で浴びれたことは、自分がアルゴナビスというコンテンツを応援する限りずっと誇ると思います。
11、 光の悪魔
実は「オルトロス→光の悪魔」の曲順は、オルトロスの初披露時からずっと変わっていないんですよね。
個人的にオルトロス後の「光の悪魔」は、梶原さんに注目して見ていました。
というのも、オルトロスの初披露時に梶原さんは前曲で出し尽くしてしまっていて、この「光の悪魔」のときに素人目でもわかるくらい声がかすれていたんです。
それから2年の月日が経ち、過去最高火力のオルトロスを歌いきった梶原さんは、1滴も水を飲まずこの曲でCD音源以上の歌声を出していました。聞きながら年月の経過を感じてなんだか勝手に感慨深くなりました。
12、 レゾンデートル
榊原さんから、紫夕くんから目が話せなくなりました。イプシは「2人がとにかく全力で歌ってぶつかりあって魅せる」という曲が多いと思うのですが、この曲は、「紫夕くんが1人で表現したものを魅せる」曲だなと思いました。
現地で聞くとドラムが意外と強く響いてきて、「玲司……」と頭を抱えました。
配信で見返したら冒頭のイントロがシンセのみだったので、「唯臣さん……」となりました。
13、 Overload
「僕らからの、宣戦布告」
決意表明のMCを経て、紫夕くんがキービジュアルで持っていた大きな旗を背負いました。
「その手で掲げられるもんがあるなら、一緒に掲げてな?」
ということで、特典グッズの旗の使いどころでした。
「正道かつ覇道」
まさに、これからのεpsilonΦを象徴する言葉になるんじゃないかと思っています。
現地だとモニターの画面がラスサビで2分割されていて、画面分割が大好きなオタクは湧きました。
14、 オーバードライブ
アンコール1発目には、新曲「オーバードライブ」が披露されました。
曲調は「ロキ」をポップにしたようなかんじの楽曲で、イプシらしい……というより「奏らしい」曲だなと感じました。
サビの冒頭が「モーマンタイ(無問題)」だったので「ちゅ、多様性」が脳裏をよぎりました(奏に歌ってほしい)。
1番の「ていうかいい点とってもなんにも関係ないじゃんか!」という紫夕の叫びで察しましたが、こちらは二条兄弟、特に奏にスポットを当てている楽器だと思われます。
「オルトロス」を“遥視点の二条兄弟曲”
とするならば、
「オーバードライブ」は“奏視点の二条兄弟曲”
ですかね。
遥がかなり肩の力を抜いて楽しそうに歌ってるのが印象に残りました。
おそらく時系列的に現在公開済のストーリーの先を行く曲だと思うので、今後の更新が楽しみです。
「僕は悪くない ぼくはわるくない
翼広げた君が悪いのさ」
という奏っぽいの心情の歌詞を、紫夕くん
ではなく遥が歌っているのが気になりますね……
私は二条兄弟問題の本質を“遥からの憎悪(関心)に依存している奏”だと考えているため、また少し奏が前進できそうで何よりです。
最後の伸ばしで紫夕くんが勝っていたのがめちゃくちゃ「二条遥と二条奏」でした。
紫夕くんの最後のポーズが手で銃をつくって頬に当てるというもので、これ「I'm picking glory」の最後のポーズとまったく逆なんですよね。多分なんか意味あると思います。
MCを経て、アンコール2曲目へ。MCでは、遥のギター担当、藤井さんがステージに登場しました。
15、 Cynicaltic Faker
この曲もう1回やるって何?やっぱり曲の火力のインフレ激しすぎない???
始まった瞬間に榊原さんが玲司に絡みに行ってるのがツボでした。藤井さんと梶原さんが並んでお立ち台に立っていたのも良かったです。
総括
from ARGONAVISのライブは現地で浴びろ。
配信ももちろん良かったのですが、現地だとマイクに入りきらない声や音圧を感じられるな……と思いました。
そして個人的に、もう1つの推しバンドであるアルゴナのライブにも行きたくなりました。生で伊藤さんの歌声聞いて昇天したい……