茶通箱(炉)四ヶ伝 裏千家茶道

四ヶ伝で習う「茶通箱(さつうばこ)」の炉の点前の解説です。
この記事では

  • 茶通箱の点前の準備物

  • 使用する道具の解説

  • 各道具の清め方・扱い

  • +αの解説

  • 茶通箱を覚える重要ポイント5つ

  • 濃茶二服点の共通点

  • 点前順序

について書かれています。
このnoteでは点前の順序よりも、道具の解説、扱い、ルールなどの”解説”に重点を置いています(手順は最後に書いてあります)。
というのは「基本的なルールがわかると、その他の点前にも役に立つから」です。
交通ルールが解っていれば知らない道の運転でも問題なく走れるようなものです。

茶通箱は二種の濃茶を点てるという点前ですので、小習で習った

  • 重茶碗

  • 貴人清次濃茶

との共通点や、四ヶ伝以降に習う奥伝の

  • 大円之草

との共通点もありますので、とても勉強ポイントが多いお点前になっています。
点前の共通ルールがわかれば、点前に関する理解も深くなりますし、記憶勝負よりも断然覚えやすくなると思います。

また、「覚えるべきポイントはどこなのか?」という事をハッキリさせておくのもおススメですので、
「茶通箱ぜんぜん覚えられん!」という方は記事の購入を検討してみてください。
「点前すっかり忘れた・・・」という時の為にも使えると思います。
実は、亭主よりも客の方が気を抜くことができないお点前なのが茶通箱です。

※注意点※

この記事は裏千家の茶道をしていて、四ヶ伝の許状をお持ちの方を対象としています。

「点前手順はもちろん知りたいけど、手順だけじゃなくていろいろ解説が欲しい!」という方には役に立てると思います。
ですが
「点前手順で精いっぱい!いろいろ解説とか難しいことはやめて!」という方には情報量が多すぎる気がするのでおススメしません。

四ヶ伝どころか小習もさっぱりです!という方は、まずはご自分の先生のところで、ある程度小習をお稽古することをおススメします。

この記事はお稽古でわかりづらそうな点、先生に聞きづらいであろう点などを解説していますので、非常に長文です。

さっさとお点前の順番が知りたいと思う方は、ご自分のお稽古ノートを見返すなり、ネットに出ている手順を見た方が早いと思います。
「長文でもいいから手順以外のことも知りたい」という方だけ購入してください。

とはいえ、見出しをつけているので ”順序だけ” ”扱いだけ”を知りたい時にも使えるようになっています。

「解説はどんな感じで書かれているの?」という事を知りたい方は
荘り物の点前の解説の記事 や
濃茶点前の覚え方の記事 
をぜひ読んでみてください。
新しい発見がありそうだと思ったらぜひ、記事の購入をよろしくお願い致します。
このnoteは有料ページですのでさらに詳しく書いています。

茶通箱(炉)の点前の準備物

基本となる”小棚を使った茶通箱”の点前についての解説をメインにしていきます。
炉の茶通箱の点前で準備するものは

ここから先は

10,843字
この記事のみ ¥ 3,500

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?