シングルマザーと結婚した僕、娘の授業参観で大泣きされて僕が、強制退場させられた話
僕は、シングルマザーと結婚して2人の子供が出来ました。
当時、下は、小学生、上は中学生で2人とも女の子です。
あの頃の僕は、子供たちと距離を縮めようとばかりしていたため悪戦苦闘していたのを覚えてます。
そんな中、下の子の授業参観がある事が、わかりました。
僕の心境は、「おっ!授業参観!僕が行っていいの?」と慣れていない僕は、こんな事を思っていました。
まぁ、初めてのことなので戸惑いますからねぇ・・・
当日、奥さんと2人行く予定だったのですが、奥さんが体調を崩して僕1人で行くことになりました。
何故か、不安な気持ちになり、恐る恐る学校へ向かって行ったのを覚えてます。
2時間目は、算数でした。
子供が元気に手を上げている所を見ると、凄い可愛く、愛おしくなりました。
子供が、みんなの前で解答できたら、後ろを振り返って僕に笑顔で手を振ってくれました。
この時「父親って、最高!嬉しい!」とこんな感情を抱いていました。
その時の僕は、ニヤニヤ顔だったのを後から娘に言われた事を覚えてます。
3時間目は、社会です。
ここからが、問題の場面です。
授業が始まると、僕は、娘が手も上げなくなり下を向いたままだったのに気づきました。
時間が経過するにつれて、子供が暗くなっていきました。
その時、先生が、娘を指したのです。
先生:「〇〇さん、ここを答えてください」
娘 :「・・・」
先生:「〇〇さん、どうしました?」
娘 :「うゎー、帰って、帰って帰ってー!」
先生:「どうしたの?具合が悪いの?」
娘 :「パパ、帰って、帰って!」
いきなり、僕は、何事かと思い呆気にとられました。
教室の空気は、凍りつきました。
先生が、廊下に出て「〇〇さん、ちょっとよろしいですか?」
廊下から先生が、僕を呼び出したのです。
他の親御さんも何事かと思い、注目の的です。
僕は、そのまま廊下に出ました。
先生:「〇〇さんが、何かあったみたいですので、一度、ご帰宅いただいても
よろしいですか?」
僕 :「えっ、何があったんですか?」
先生:「私もわかりません、本人に聞いてみますので、申し訳ありませんが、
今回は・・・」
僕 :「わかりました、よろしくお願いします」
このような、状況で帰ることになりました。
後から、娘に聞いたら友達から「お父さんものすごく若いね?昔ヤンキーだったの?怖くない!」と言われたそうです。
娘は、否定したようですが、「〇〇ちゃんのお父さんは怖い!」と言う、印象を持たれ耐えきれなくなって「帰れ!」と言ったそうです。
先生からも、言った友達とその親御さんには注意したと言ってくれました。
でも、見た目が若いと言うだけで、ヤンキーだと思われているとは思ってもみませんでした。
僕は、娘に言いました。
「何も悪いことはしていないのに、泣くこともないし授業を妨害される理由はないから堂々としていなさい!」
その時言える精一杯の言葉でした。
でも、心の中では、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
娘は、「パパは、悪くないよ、悪いのは見た目で判断したその子達だから!」と言ってくれました。
1時間前は、ものすごく笑顔だった娘が、その一言で暗くなってしまったんだから、言葉の重みをものすごく感じた一言でした。
その後、娘も普通に学校の授業を受けてお友達とも仲良くしたそうです。
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