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Nothing Compares to you, Sinead O'Connor

遅ればせながらシネイド・オコナーの訃報を最近知った。2023年7月26日、56歳。あまりにも早すぎる死だ。

不勉強ながら、私は彼女の生い立ちや経歴についてはほとんど知らず、ただ彼女の歌声が最高で大好きだった。

たまたまYouTubeで見た彼女の歌う姿に「すごい才能だ・・・」と息をのみ定期的に何度も聴くようになっていた。

曲は数えるほどにしか知らない。

好きな曲どころ↓
「Nothing Compares 2 U」
「No Man’s Woman」
「This is a Rebel Song」

でもそんな私でさえ、歌う彼女の姿を見て「何か背負っているものが尋常じゃないな・・」と感じていた。スキンヘッドにシンプルな衣装。

どの動画だったか、グラミー賞か何か豪華なステージなのに、スキンヘッドにジーパンとキャミだけで歌っている姿がめちゃくちゃパンクでインパクトがあった。


アルバムの声も素晴らしいが、ライブ映像はそれを上回る感動。何度も見た。今は無性に「This is a Rebel Song」を繰り返し聴いている。



Nothing Compares 2 Uはどのステージも最高。

彼女の詳しい経歴は知らなかったけれど、彼女の歌う姿を見ると全身全霊で魂を込めて歌っているのがわかる。何かに取り憑かれたように歌う彼女と圧倒される観客の息遣いがパソコン越しに伝わってくる。何度見ても良い。

今、改めて彼女の凄まじい生い立ちや経歴を知ると、まさに彼女はサバイブするために、命懸けで歌っていたのだなと思う。

(レッド・ホット・チリ・ペッパーズのフリー)
俺たちみたいなストリートキッズ全員にとっては、またははみ出し者全員にとっては、彼女が成功した時、俺たちの仲間の1人が成功したかのように思えた。もちろん自分と彼女を比べているわけでもないし、彼女は、本当に唯一無比の存在だったと思うけど。でも彼女が成功した時に、俺には、そんな風に思えたんだ。彼女は俺たちの仲間だって思えたから。俺にとって彼女はビリー・ホリデーだった。

出典:rockinon.com 以下記事
「悲報。シネイド・オコナーが亡くなる。享年56歳。ミュージシャンも次々に追悼。」

(モリッシー)
彼女は挑戦者だった。
そして一定の枠に入ることができなかった。彼女は、誰もが安全に沈黙を貫いている時に、言葉にする勇気がある人だった。彼女は、単純に彼女らしくあっただけで、嫌がらせを受けたのだ。だから彼女は瞳をとうとう閉じたんだ。自分のものと呼べる魂を追求するために。

出典:rockinon.com 以下記事
モリッシーが激怒のコメント発表。「メディアも、音楽業界も、シネイド・オコナーが生きていて、助けが必要だった時に、誰も助ける勇気がなかった」と。


米人気番組でローマ教皇の写真を破り捨てる抗議行動により、その後出演したボブ・ディラン30周年ライブでブーイングを浴びるシネイド↓


誰もが生きている時にはバッシングし、死んだ後になってから聖人だったと褒め称える。(カソリック教会の性的虐待問題を巡る現象は、今のわたしたちには人ごとのようには思えないところ)

彼女にとってはこの世界は全く優しくない場所で、まさにEverywhere is war。ずっと戦いだったのだろうと思うけれど。今はどうか安らかで Rest In Peace, Sinead.


PS:
フィオナ・アップルがPCでシネイドの映像見ながら歌ってる動画、これまんま日曜日にベッドでYouTube見まくってる私の姿なんだわ。。。。。わかる〜

共感しかない。

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