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「値札」のせいで本当に欲しいものがわかりにくくなる件

📰本日の気になる記事
「高くても社会貢献できるなら買う」 エシカルを楽しむZ世代 https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00570/00005/?n_cid=nbpnxr_twbn #日経クロストレンド  より


たくさん買ってたくさん捨てた世代です


バブル世代の終わり滑り込んだ私は、「バーゲンで半額になっていたら2倍買う」という価値観をひきずっているので、エシカルもフェアトレードも、単語として耳に入ってきても、頭にも心にも残らないというのが正直なところでした。

ちょっと変わったのは、コロナ禍の2020年春。
ピープルツリーで広報担当をしている友人から、「フェアトレードの学校」なるセミナーのサポートをしてくれないかと頼まれたのです。

いやぁ
「知る」は「行動する」の助走なんですね!
セミナー実施はわずか月1回ですが、1円でも安いものを探すタチだった私が、少し財布に余裕があるなら、世の中に優しいものを選ぼうかな・・・と迷うようになりました。新しい選択肢が増えたという感じ。

その後、
シサム工房 https://sisam.shop-pro.jp/
LOVE&SENSE https://www.love-sense.jp/
といったお店にも出向くように。さらに取材で
レナクナッタ https://www.renacnatta.com/
さんを訪ねる機会にも恵まれました。今回の記事が目に留まったのは、そうした「地合い」があってのことだと思います。

お金で精算する=後腐れなく別れること、かも?

この手のお店にいくと、びっくりするくらい販売員さんとコミュニケーションをとります。商品にまつわるストーリーを聞いたり、長く愛用するためのコツを教わったり。人によっては

あぁ、めんどくさ。

と感じるかもしれません。それが「後腐れ」なんだと思います。
いや、腐ったらアカンのか?
後発酵? 後熟成? とにかく、いい匂いがするやつで。

もし、昔の私のように大量消費したとして、そのたびに「後腐れ」が伴ったら、ウザくてしかたなかったと想像します。
お金を払ったら、ほなサイナラ~👋
という感じがちょうどよかったのかもしれません。

そして、

会場内で陳列された衣料品に価格は表示されていない。個々の服に値札がついていると、来場者は持参した服と価格が近いものを探そうとするなど、元を取ろうとするという。価格がないことで来場者は好きな服・欲しい服が選べるようになるという。

日経クロストレンド 変わる消費 新しい買い方2022 第2回/全8回 「高くても社会貢献できるなら買う」 エシカルを楽しむZ世代より

というところ。なるほどなぁ。

もしかしたら、バーゲンて買い漁ってしまう理由の一部は
高い値札がついていたものを安く買えたという満足感
が欲しいからだった気がしてきました。

まるで
バイキングに行って、お腹いっぱいなのに食べ続けるみたいな愚行だけど、「数字」を見せられると交換ゲームに夢中になり、自分の欲望すらわからなくなってしまう。それが、人間ってやつでしょうか。

去年、兵庫県丹波市で暮らす友人に誘われて、梅の木の共同オーナーになりました。

一人あたり15キロ以上の収穫ができ、ひとりでは食べきれないので知人たちに譲ろうとしたところ
「現金で売るだけにするのは止めてね」
と、主催者から釘をさされました。

これをきっかけに、梅の木に関わるメンバーと何かをやりとりするときは、労働力を労働力で返したり、知識を食べ物で返したり といった、非金銭の交換をする機会が増えています。

自分がうれしかった、助かった、と感じたボリュームを
相手に返すだけのことなのに、
「何が適当だろう?」と悩み、いつのまにやら
「一度、お金に置き換える」というプロセスをしてしまうこともしばしばでした。しかも、できるだけ間を置かずに返すことで、負債感をチャラにしようと必死になっている自分に気がつきました。

お金による交換に、ここまで毒されているなんて。
それにひきかえ、Z世代の若者たちは
「純粋に服を選ぶという楽しみ」の体験価値をわかっているなんて。

この年になって、いやこの年になったからこそ、若い人のお金の使い方からは、学ぶことが多そうです。

#すきめし
#お金の使い方
#エシカル消費
#フェアトレード
#物々交換
#お金について考える




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すきめし Sukimeshi Hattori
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