HOTEL MAZARIUM -盛岡バスセンターに生まれた新たなホテル
1960年に全国初のバスターミナルとして開業し、2016年、老朽化のため解体された盛岡バスセンター。県外出身の私にとってははじめまして、でしたが、盛岡に暮らす人々にとっては、バスに乗る以外の思い出も多い、なじみある場所だそう。そんな盛岡バスセンターがこの秋、2022年10月4日、新たにホテル、スパ、フードコート、子育て支援センターなどが入る複合施設として生まれ変わった。
その3階にあるのが、HOTEL MAZARIUM(ホテルマザリウム)。
福祉実験ユニット「ヘラルボニー」がアートプロデュースを手掛ける初の常設ホテルとしても話題になっている。
開業2日目にしてご縁があり、友人たちと宿泊してきました!
宿泊した部屋はどちらもヘラルボニーのアートルーム。8人のアーティストが手がけたアートが、クッションやベッドカバー、カーテン、アメニティなどになっている!楽しい!
ヘラルボニーのアートに囲まれる部屋
もう一室宿泊したのは、リーズナブルに宿泊できる、2段ベッドタイプの「バンクツイン」。こちらもアートルームです。
個人的にはこちらのバンクツインの長い机と、海外ゲストハウスを彷彿させる2段ベッドの感じがとても落ち着き、よく寝れたし作業がはかどりました。
シャンプー・コンディショナー・ボディーソープやルームウェア、タオルは今治タオルと基本的なアメニティは十分。個人的には、浴衣ではなくセパレートタイプのルームウェアが、ヒモで調整できるパンツとボタンで留める長めの上着が快適で嬉しいポイント。
ホテル全34客室のうち8部屋が、岩手県在住の8名の作家による作品で彩られている。宿泊料金の一部が地域の作家や福祉施設に還元される仕組みを導入しており、宿泊費から1泊500円/室のアート料をアーティストにお支払いしているそう。
宿泊した部屋の作家さんは岩手県花巻市の「るんびにい美術館」在籍。部屋に置かれたアートワークの作者紹介を読むと、より味わいが増してくる。
知的障害者支援事業から生まれた美術作品を収録した作品集『いのちの形が見えたなら』も、ぱらぱらめくるだけでも楽しい冊子。
地産地消モーニングが、目にも体にもやさしい
翌日の朝食がまた豪華、豪華、豪華。好きなドリンクをひとつ選び、あとはお任せの朝食セット。色とりどりの新鮮食材に思わず目が覚めます。アレルギーなどについてはチェックインや予約時にお伝えしましょう。
なんとこの豪華朝食、宿泊者じゃなくても食べられるそう!
ホテルのある3階には、NY在住のジャズピアニスト、穐吉敏子氏のJAZZミュージアム併設のカフェバーがあり、朝食はこちらでいただきました。
壁面には、ひとつひとつ市民の方などの手で加工された白樺が埋め込まれた「シラカバ・アート・ウォール」。近づいてみると制作に関わられた方々のお名前が入っていて、さらに白樺の裏にはそれぞれがメッセージを書いているという。タイムカプセルのようにそれぞれの物語を込めたこの場所を、訪れるたびに違う思いで眺めるのかなあ、と勝手に思いを馳せる。
ちょうどよく、ゆっくり眠れる 「KANAN SPA」
そして楽しみにしていたのが、サウナとお風呂「KANAN SPA」。
(KANAN SPA内の写真は特別にご提供いただきました)
シンプルながら、かゆいところに手が届く過不足のないサウナ&スパ。
夜の飲食後に軽めの2セットをキメたら、めちゃくちゃぐっすり寝られました。
KANAN SPAの利用は、宿泊者は無料。日帰り入浴もあります。
夕飯は、2階のフードホールにて、盛岡のクラフトビール「BAEREN(ベアレン)」直営のレストランや、「WineRestaurant TAKU」さんのセレクトワインと料理など、複数のお店で注文した料理をみんなでワイワイと囲み、女子トークが弾む(笑)。
これが「バスターミナル」って、夢みたいだ
私は東京から移住してきた新米の岩手県民であり、今回はホテルの宿泊をメインに車で遊びに来たものの。改めて考えれば、ここは県内の路線や県外からの高速バスなど、地元の方々から遠方からの旅人まで多くの方が交差するポイント。たとえば東京からの高速バスに揺られて到着した先に、この豪華モーニングとサウナ&スパがあるのか…!?と思うと、なんとも贅沢な気持ちになるし、一発で「盛岡好き!」ってなるかもしれないな…!と単純な私は思いましたとさ。
いつか泊まってみたいサウナツイン
今回はアートルームへの宿泊でしたが、ホテルマザリウムにはまだまだ気になる部屋が…。それは「サウナツイン」という部屋。
なんとロウリュが出来るプライベートサウナとテラスがついた特別室サウナがあるお部屋。さらに専用の屋外テラスで水風呂と外気浴をゆっくり楽しめるという!!
(写真は特別にご提供いただきました)
よさそうすぎるし、ホームページの価格をみると、今はオープン記念であるのか?ずいぶんとリーズナブル価格。大人の夢が詰まった贅沢な部屋、これはいつかのご褒美に絶対に泊まるんだ…と胸に誓いました。
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