レモンとバラの公式(4)~TOEICや英検の単語は本当に難しい?その真実とは~
前回、仮に「難しい単語」の定義を
「日本語の意味が難しい単語」
といたしました。
では、また
「interesting=面白い」
「ply=定期運航する」
を例に考えましょう。
確かに「定期運航」という単語は、日常生活で「面白い」ほど使わないと思います。
では、本当に「難しい」のでしょうか?
僕はそうは思いません。
「船か飛行機を、決まった間隔で走らせるんだろうな」
と分かりませんか。
英検1級の受験に際し、単語集を何冊か読みました。
どの本も英単語が左に、日本語での意味が右に並んでいますね。
この右側の日本語の意味を分からなかったことは、いまだかつて一度もありません。
極端な専門用語などを、TOEICや英検に出すと仮定しましょう。
「colitis」という言葉は「大腸炎」という意味です。
お医者さんや看護師さんならしっているのかもしれませんが、普通の学習者は知りません。
こんな単語が出るとなると、医者は得点できて、それ以外の人は間違えるという状況が発生します。
つまり、その業界の関係者だけは答えられて、他業種の人や一般学生が分からない、という事態になります。
これでは試験の公平性が損なわれます。
だから、常識の範囲内に収まるような英単語しか出ないのですよ。絶対に。
TOEICや英検の単語は
「我々が見たことのある、26のアルファベットのみで構成されている」
「日本語の意味は、一般的な国民なら知っているものだけである」
ということに落ち着くのです。
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TOEICや英検の単語は、日本国民にとってなじみのあるものでのみ構成されている
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