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マスクを付けている顔以外を見たことがない子供の話

こんにちは。透です。

先日、友達とアニメの話をしていた際に、「サッカーボールは友達」と言っている名作を懐かしく思い出しました。


今回の記事は、わたしたちの「常識」が周りの環境によって影響を受けていながらも、それに順応していくことをテーマとし、外で「マスク」を付けていない顔を見たことがない子供の話を書いていきたいと思います。



あの少年は、なぜサッカーボールを友達と言ったのか

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「ボールはともだち、こわくないよ」

この名言はキャプテン翼の大空翼くんが、シュートを怖がる森崎くんに言った言葉です。


この名言は、本当にサッカーボールを友達と思っている翼くんだからこそ出てきたものだと思います。

もちろん、ボールがぶつかったら痛いと思うし、思い通りに蹴れない時もあると思います。
そのボールが友達だと感じている翼くんにとって、「生まれた頃からボールが身近なもので、愛着が湧き、ボールの無い生活は考えられない、友達以上の存在」だったのでは無いでしょうか。

「キャプテン翼」の翼くんにはボールが友達に、「ピアノの森」の一ノ瀬くんはピアニストに、「ドラゴンボール」の悟空くんは尻尾で魚を釣る少年に…。


人は生まれ育った環境に、少なからず影響を受けると思っています。それがその人の常識になるのだと思います。


さて、前置きが長くなりましたが本編に入りたいと思います。わたしたちの周りにある「常識」とはどんなものがあるでしょうか。



わたしたちの常識が変わる時

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これまでも、世の中の変化で私たちの常識(当たり前)が変わっていました。

遥か昔は物々交換で商売が成り立っていたところから、今ではお金を使うのが当たり前に。帯刀していた時代から今では銃刀法があったり。文通から家電、ポケベル、ガラケー、スマホと、今では殆どの人がスマホを持っていると思います。

このように「当たり前」が変わってきた中、最近は「マスク」を付けるのが「当たり前」になってきていますよね。
外出の時には家の鍵と同じレベルで、マスクを持っているか確認します。マスクを付けていないと入れないお店があるくらい、わたしたちの生活にはマスクが必須になっています。
また、柄付きのマスクやキャラクターがプリントされたマスク、シンプルでカッコいいマスクなど、マスクがファッションの一つと考えられてきでもいます。


そんな中、先日こんな話を聞きました。

「私の子供にとって、マスクをしていることが当たり前になっている。」



マスクをつけている顔以外を見たことがない子供の話

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「久しぶり。」

わたしは2児の母となる友達と久しぶりに会い、会話を弾ませました。


「大きくなったね。いま何歳になるんだっけ?」

「上の子が3歳で、下の子が1歳だよ。」

「そっか〜。赤ちゃんはマスクで肌荒れとか大丈夫なの?」


何気ない会話からマスクの話になり、この時友達が話してくれたことが、わたしにとっては衝撃でした。

「肌荒れはなんとか…。そういえば、この前お出かけしている時にマスクをしていない人が歩いていたんだけど、この子が「なんであの人はマスクをしてないの?」って聞いてきたんだよね。
その時、この子達にとってマスクをしている方が当たり前であり、普通なことなんだって思って、少しビックリしたんだよね。」


笑った時にできる笑窪を

大きく口を開けながら笑う顔を

楽しい時にはに噛む顔を

怒った時にへの字になる口を

悲しい時にも心配させないように作る笑顔を


人には色んな表情があり、マスクで隠れる部分が大きく占めています。その部分を目にする機会が、今の子供達は少なくなっているのだと気付きました。
わたしはビックリするとともに、少し寂しくなりました。わたしにとって「笑顔」はとても大切なものであり、何度も大切な人の笑顔に救われてきたし、笑顔でいることで大切な人の気持ちが和らげばと思ってきました。

そう…、思いながら子供達を見たとき、わたしの考えが間違っていたことに気付かされました。

子供達はわたしがマスクをしていても、わたしの好意を受け取って「笑顔」になっていたのです。わたしは「寂しい」と思ってしまった自分が恥ずかしくなりました。子供達はマスクを付けていようが外していようが、ちゃんと気持ちを受け取っていました。

子供達は、どこで相手の感情を受け取っているのでしょうか。

わたしは心理学の専門家ではありませんし、表情分析の専門家でも有りません。あくまで、わたしがこれまでの人生で、何百人、何千人、何万人もの人と会ってきた経験から考えました。

わたしは、子供達は「目」と「声色」と「空気」で感情を受け取っているのだと思いました。

「そんなのわかってるよ。」という方も多いと思います。しかし、とても大事で深いことだと、わたしは考えています。そして、顔の半分の情報を遮断された中で育つ子供達は、わたしたち以上に人の気持ちに敏感になるのではないでしょうか。


「目は口ほどに物を言う」という言葉がある通り、人の目から受け取ることのできる情報は膨大です。

また、それ一つでその人の気持ちがわかるといっても過言ではない「声色」は、音楽記事も書いているわたしにとって大事な要素です。

そして、人が醸し出す「空気」から受け取る情報は、人生の人間関係に大きく影響してくると思っています。


つづく…

ここまで書き綴ってきました。

いくつになっても「人」から学ぶことは多いなと感じています。

次回は、今回書ききれなかった「目」と「声色」と「空気」について書いていきたいと思います。

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