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青春の色彩

“青い春”なんて書くから、
青春は明るく爽やかなイメージがある。

でも、実際は人それぞれ。

もう子どもじゃないし、
まだ大人じゃない。
宙ぶらりんな存在。
短い狭間の時を生きる者。

可愛くて醜い、といったような、
どう扱えばいいのか分からない…
そんなことを時々、
考え、思う時、この歌を歌っている。




『光の悪魔』 εpsilonΦ(イプシロンファイ)

すべてを飲み込める光の悪魔
目に見えるものなんか暴かれちゃうんだ
壊れていくんだ
お前が手にしてる幸せなんか
いまに怪物になって食べられちゃうぞ
縛られていく 棘めいた快楽

今日の主役は誰だい?
今日の餌食は誰だい?
おまっとおさん

めちゃくちゃに傷つけ合おうよ
掛け替えのないものをぜんぶ捨てて
なにもかもを食べさせて
ミクロ級の王者 世界は玩具

Play with me 馬鹿げた 
お前の自由なんかバラバラにして
Break with me 空を超えて
醜い泥だらけの悪魔になろうよ

壊せない過去と 変わらない未来を
ブリキでなぞってロケットにでもして
トラウマはあるかい?コンプレックスはないかい?
明日の8時までに敗北と欠落を出しとき
世界中がゴミで溢れかえって
気づくがええわ すべて歪んでる

今日の玩具は誰だい?
京の奇跡は誰だい?
おまっとおさん

めちゃくちゃに口づけ合おうよ
掛け違えてしまったものを全部拾って
traもumaも許しあって
こんな僕は敗者? 欲しかったのはeyeだ

Play with me 馬鹿げた 
世界の自由なんかバラバラにして
Break with me 空を超えて 
醜い僕だらけの

心を脱がして 記憶を溶かして
歪んだ孤独はお前のせいだ
世界は玩具 血だらけの王者
残酷じゃなきゃ満たせないの
今日の平安を


…ちょっとだけプレイしてすぐに止めた、
スマートフォン向けのリズムゲームの曲だ。

自分が止めた後、
リリースしてそう経たずにサービス終了して、
続編がゲーム形態を変えて作られているとか…?
そのへんはよく分からない。

確か物語は『全国から5つのバンドが集められ、競い、1位以外のバンドは強制的に解散』とかいう、何じゃそりゃ?という感じで、特に『εpsilonΦ(イプシロンファイ)』という、中学生と高校生から成るバンドが、唖然とするほど残酷で、憂鬱にさせられた。

レコード会社の社長の父と、茶道か華道かの家元の母を持つメインボーカルは、お金には困っていないが愛に飢えている、というにはあまりにも………という子で、いや、さすがに中学生がそこまでする?出来る?みたいなことをストーリー上、仕出かしていた。

他のメンバーも「メインボーカルの父に恨みがあるドラマー」「愛憎入り乱れるギター&ベースの双子」「生まれつき感情というものを理解出来ないキーボード」と、これでもかというほど設定がてんこ盛り。

ちょっと痛々し過ぎるのでは?
そう思いながら、
でも、だからこそ抱える闇なのかも?
と思ったり。

そう、極彩色の闇。

戦争のない国に生まれて、
両親がいて、
経済的に困窮していない。

だからこそ、抱えた鬱屈。
自分はまだ恵まれている、と思いながらも、
それを素直に受け入れられない、
受け入れたくない。

そしてきっと、
理解してもらえないし、
理解して欲しくない。

葛藤、懊悩、憎悪、憤怒、悲愴…
地獄の業火を身の内に隠して、
綺羅綺羅と、生きている。

これはあくまでも自分の見解。

結局のところ、
心惹かれて興味が尽きることはない。

青春とは、
そういうものなのだろう。


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