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世の中に「失敗」や「間違い」はない。ソーシャルグッドプロデューサー、大畑慎治の「Suki」に迫る

おとなのSuki100 のゲストは大畑慎治さんです!

「おとなのSuki100」は、好きなことを仕事にして生きる大人たちを紹介するコンテンツです。彼らの情熱や挑戦のストーリーを通じて、若者に多様なキャリアの可能性を届けます。

ーお仕事は何ですか?

ソーシャルグッドプロデューサーです。
社会課題を解決するためにソーシャルグッドを世の中に作っていくお仕事をしています。

ーソーシャルグッドとはなんですか?

今まで解決できていなかった社会課題を新たに解決していくってことですかね。
例えば洗濯が大変問題は洗濯機の発明によって解決されているし、風邪は風邪薬の開発によって解決をしています。
でも、環境問題とか、希少疾患とかはまだ解決できてません。例えば、SDGsも169の壮大な課題リストになっていて、解決できていない社会課題がまだまだ山のようにあります。それをビジネスや産業、国、自治体、NGO、NPOなどのいろんな力を組み合わせたりしながら解決に向けてアプローチしていくお仕事です。

ーソーシャルグッドプロデューサーとは具体的にどんなお仕事ですか?

ソーシャルグッドプロデューサーとして行っているお仕事は主に4つです。
① 世の中に大きな影響力をもつ大手企業さんが、環境負荷を減らしたり、マイノリティの人を助けたり、世の中を良くしていくことにチャレンジをするお手伝い
② これまでに無かった新しいソーシャルグッドな商品・サービス・ビジネスにチャレンジをする社会起業家・ソーシャルベンチャーの支援
③ お金儲けではなく、社会課題を解決していく起業家やチャレンジャー自体を生み出していくための学校、YouTube配信、セミナー、講演など
④ 国際NGOやNPOとかパブリックセクターの活動の支援

全部、ソーシャルグッドな世の中に生み出すために行っています。

ーソーシャルグッドプロデューサーをしている理由は何ですか?

一見儲かりにくくて誰もやらへんからです。
儲かりやすいお仕事はみんなやってくれます。逆に、そうじゃないけど誰かやらなければいけないお仕事も沢山あって、ほっといたら置いたままになってしまいます。地球人みんなで地球を良くしていこうって考えた時に、ホントはみんな運命共同体なんです。誰かがやった方が良いから、その役割になろうと思いました。

あとこの仕事をしていると、これまで誰もできなかったような難しいチャレンジをしなきゃいけないことがいっぱいあります。だけど達成して、誰かの幸せを生んだり、社会がよくなっていくことが楽しいんです。大人になっても、みんなで切磋琢磨した文化祭や体育祭のようで、ずっと青春をしている感覚です。

ーソーシャルグッドプロデューサーになるにはどんな力が必要ですか?

① 「未来社会を構想」する力
② 社会課題を解決するための具体的な「ビジネス・・商品・サービスを創るつくる」力
③ 創ったソリューションを世の中に広げていく「クリエィティブ」の力

自分自身がこれらの能力を持っていることも大事だけど、そういう能力をもった人たちを集めて、チーム戦でやっていくことも大事です。
あとは、過去の事例や外の情報に頼るのではなく、自分自身で新しい「アイディア」や「解決策」を編み出していく能力も必要です。そのために現場のリアルに足を運んで実際に見て考えることが大事です。

ーどうやってこれらの能力を身に着けたらいいですか?

自分個人の意見をちゃんと言うことですかね。答えを探すとか、誰かに聞くのではなく、自分自身の個人としての意見を言う。自分自身がどう感じているのか、どう思っているのか。それこそがオリジナリティで、アイディアになる可能性があります。調べて出てくる情報やみんなが思いつくようなことはアイディアにはならへんから、自分の想いや考えはすごく大事です。人と違うことに臆せずに、自分の意見をもって伝えることが大事ですね。

ー若者に知っておいてほしいことは何ですか?

世の中に「失敗」や「間違い」はない。
間違いか正解かっていう視点自体がアイディアをつぶします。
やり切って形にしたら、”それっていいアイディアだった”ってことになるから、やり切ることが大事です。
だからこそ「世の中的にこれやったらいい」という意見ではなく、自分がやりたいことに向かって突き進めばいいと思っています。そしてその好きなことで、儲かるように工夫したらいいのです。
どうせ人生、ずーっと試行錯誤しなければいけないんだから、好きなことをして楽しく試行錯誤すればいいやんか、と思います。

もちろん人の役に立ったり価値を提供できるものでないと、お仕事として「すき」を貫くことは難しいです。
ちゃんと自分の「すき」なことで人の役に立つことをすることが大切です。
ビジネスって「ありがとう」の分だけお金をくれるもの。
だからこそ、ビジネスモデルとか難しいことではなく、「ありがとう」って言ってもらえる中身をまず作ることが一番大事です。

ー何か若者へのアドバイスはありますか?

やりたいことは時として人に理解されない。それは話が下手とか熱意が足りていないとかではない、価値観の違い。
日々環境、時代は変化しているから相談する人を選ぼう。

―最後に若者へのメッセージをお願いします

「恥かいて失敗しまくりましょう!」
自分自身が思っているほど周りの人は自分のことを見ていないです。失敗しても、その失敗をだれも知らないですし、そんなことみんなすぐ忘れてしまいます。
地球の中の一人の小さい失敗なんて誰も見ていないんです。
むしろ挑戦することで度胸や勇気が付いたり、そっちの方がみなさんにとって大事だと思います。

若者とか老人とか、年齢や性別に関係なく、世の中にはそれぞれに担える役割がある。若者だからこそ、気づけることとか、知ってることとか、たけていることもいっぱいあります。同じ世界に生まれた運命共同体として、協力し合って、みんなで「ここちよい社会」を創っていきましょう!

P.S.ここちくんのステッカーほしい人は連絡ください

※ここちくんとは大畑さんが世に生み出した丸っこいオレンジの生き物(キャラクター)を指します。


ーAbout 大畑慎治 (おおはた しんじ)

O ltd. CEO / MAD | Makaira Art&Design 代表
大手メーカーのイントレプレナーとして10年間、新研究、新商品、新ブランド、新規事業を立ち上げ後、ブランドコンサルの戦略プランナー、新規事業コンサルのグループディレクター、ソーシャルクリエイティブグループの執行役員を経て、2019年 O ltd. (合同会社O)を設立。2021年 MAD | Makaira Art&Designを立ち上げる。
2016年以降はソーシャルグッドにフォーカスをして、社会課題解決やソーシャルインパクトに従事。大手企業、ソーシャルベンチャー、社会起業家、国際NGO、NPO、パブリックセクターの経営変革、ソーシャルビジネス開発、新産業創出、新規マーケット創造、クリエイティブ施策、コレクティブ・インパクトなどを手がける。
2018年 Social Out Tokyo 立ち上げ、2019年 早稲田大学ビジネススクール ソーシャルイノベーション講師就任、2021年 MAD SDGs(YouTube)スタート、 2022年 ザ・ソーシャルグッドアカデミア立ち上げ、2024年 QUINTBRIDGEメンター就任(ソーシャルグッドな事業開発ゼミ)。
その他、DG TAKANOの戦略顧問、IDEAS FOR GOODの外部顧問、おてつたびのゆる顧問など。
大阪大学大学院 工学修士、宝塚造形芸術大学大学院 デザイン経営修士(MBA in Design)。
趣味はここちくんアーティスト。

大畑慎治のSNS:

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ここちくん(大畑慎治さんが生み出したキャラクター):

取材・記事作成
ーSuki100代表 有賀心咲
「大人のSuki100」の記念すべき1人目のゲストは大畑慎治さんです。私は大畑さんの言葉で、自分のやりたいことに素直に向き合うことができ、「Suki100」が生まれました!そんな大畑さんの言葉が画面の向こうのあなたにも届きますように!


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