おなら
長男が、信号待ちをしているブンブンと忙しない原付を見て
「凄いおなら!」
と、言った。
隣にいたお姉さんが「本当だね!」と言い
上品そうなお婆さんがニッコリと笑って
それに気付いた原付の兄ちゃんが恥ずかしそうに手を止めた
なんて事はもちろん無く
近くでタバコ吸ってたオッサンが咽ただけだった。
「バイクのおなら」とは、長男がまだ幼稚園入る前に私が言っていたのだ。
「余計な事覚えさせんといてよ」と妻に言われたから辞めたのだが、まさか9歳になってから言うとは。
うっすら覚えていたのか、はたまた私と同じ感性なのか。
ちなみに、元々バイクや車のエンジン音は煩くて嫌いだったのですが、10年程前に電車の中でスマホから流れてくるエンジン音集を爆音で「ちょーかっけぇ!」って聞いてる少年達を見て
『あ…彼らにはミュージックなんだ…』
と知って以来、嫌悪感はかなり薄まりました。
私が好きな音楽聞いてるのと同じなんですからね。
それは仕方ないってもんです。
いやー、知るって大事ですね。
そんなに自分の好きな事を周りに知って欲しいんだな、と思うと、どれだけ見た目が厳つくても、仮にオッサンでも、可愛いですよね(笑)
でも、さすがに夜中は可愛くない。