みんな違って、みんな一緒

長男は3〜4歳くらいまで、妻の「肘」を触って寝ていた。
長男にとって「お母さんの肘」が安心ポイントだった。
隙あらば肘。

次男は4〜5歳くらいまで、妻の「足の裏」を触って寝ていた。
次男にとって「お母さんの足の裏」が安心ポイントだった。
隙あらば足の裏。
どんな寝相しとんねん。


長女は現在、私や妻の「耳」を触って寝ている。
長女にとっては「耳」が安心ポイント。
「耳しゅきなのー」と言っている。
長男の耳もお気に入り。
でも、次男の耳は一切触らない。
何が違うのか。

熱いものを食べたり飲んだりする時にフーフーと冷ますけど、ウチの子達はみんな、しばらくの間

「ふぅ！ふぅ！ふぅ！ふぅ！」

と、しっかり「ふぅ」を発音していた。
次男は長男のそれを聞いてないし、長女は次男のそれを聞いてない。
なのに皆

「ふぅ！ふぅ！」

と、言って冷ましている。
ウチの子独特なのか？
ひょっとして、私や妻も、小さい頃はやってたんだろうか？

それとも、子供は全員通る道なんだろうか？

歩きタバコしながら悪臭をばら撒いてるおっさんも

原付でフカしながら信号待ちしてるニイちゃんも

犬のウンコ持って帰らないオバハンも

小さい時に

「ふぅ！ふぅ！」

ってやってたんだろうか？
そう思ったら、なんか笑えてくる。


ムカつくあいつも
失礼なあの人も
ヤンチャな彼も
素敵なあの子も

そして、あなたも。

「ふぅ！ふぅ！」