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気になる新刊2021.6(7/31最終更新)

スケザネが気になる新刊を月ごとにまとめるページです。
特に気になるものは、紹介文や自分のコメントを付しています。
本以外もまざってるのはご愛嬌。
※ジャンル分けはおおざっぱ。
※一部、前月末のものもあり。
※掲載時点では当月出版予定で、後に出版が延期されたものが残っていることもあります。

〇文学

波〔新訳版〕 単行本 – 2021/6/16
ヴァージニア ウルフ (著), 森山 恵 (翻訳)

遠い太陽の光が海辺の1日に降り注ぎ、生まれては消える波のうねりを情感豊かに描き出す。
男女6人の独白が物語るのは、幻想のように過ぎた半生の思い出。
くり返す描写と語りが重なるとき、意識が風景に打ち解けていく。
ウルフの傑作が、45年ぶりの新訳で甦る。

(スケザネ)ウルフの技巧が爛熟しきった傑作!!収斂の仕方はウルフらしく、「波」の意味が染み渡る。
訳者は、詩人で、ウェイリー版源氏物語の名訳でも知られる、森山恵さん!
読まない理由がありません。
「朝のリレー」「生きる」など国民的詩人の代表作を収録。珠玉を味わう決定版詩集!
「僕はやっぱり歩いてゆくだろう……すべての新しいことを知るために/そして/すべての僕の質問に自ら答えるために」(「ネロ」)。19歳でデビュー以来、70年にわたって言葉の可能性を追求し続けてきた国民的詩人。国語教科書の定番「朝のリレー」「春に」、東日本大震災で話題となった「生きる」等、豊饒かつ多彩な作品群から代表作を含め独自に編集。その軌跡をたどり、珠玉を味わう決定版詩集。

(スケザネ)解説は『いつかたこぶねになる日』の小津夜景さん!
『いつかたこぶねになる日』のように、作品をコアにしたエッセイ風解説。日常のなにげない一幕が、気がついたら詩へと変貌している鮮やかな書き出しは、詩が日常から遠く隔たっていないことを感じさせてくれる。
小津さんの解説・鑑賞は、その一歩が踏み出せたら作品へのまなざしが全然変わるのに!っていう、コロンブスの卵みたいな一歩に気づかせてくれるのが本当に上手。
これがどんな本かって?トールキン、ベケット、M.トウェイン、宮崎駿が世界の終わりに一緒に酒を呑みながら最後の焚き火を囲んで語ってる、そんな話さ。エストニア発壮大なファンタジー。


〇人文


〇芸術


〇社会科学・社会


〇自然科学


〇その他


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