自分の「聞きたい」より相手の「答えたい」から始める相談援助
私は社会福祉士なので、相談援助を得意としています。
相談援助では、自分が相手から何を聞きたいかを考えがちですが、実はこれは大きな落とし穴です。
私たちの仕事は、生活のなかのたわいもないことを聞きたい仕事です。
ちゃんと食事を食べているか?
ちゃんとトイレに行っているか?
ちゃんと夜寝ているか?
例えば、そんなことを見ず知らずの人に急に聞かれたら戸惑いませんか?
私たちは初対面の人にいきなりその人の生活のことを聞き始めるわけですが、普通に考えて見ず知らずの人に自分の生活のことなんて言いたくないんです。
もちろんぺちゃくちゃしゃべってくれる人もいますけど、「自分は介護なんて必要ない」と思っているような人であればなかなかしゃべってくれないわけです。
そんなときの一つのテクニックがこちら👇
自分の「聞きたい」より相手の「答えたい」を重視するわけです。
もう一度言いますが、基本自分の生活のことを見ず知らずの人には話したくないと思っておいたほうがいいです。
まずは相手の「答えたい」を探りましょう!
家を訪問したなら、さりげなく家のなかを見渡して、その人が大切にしていそうなことを探るんです。
古時計があったり、きれいな絵が飾ってあったり、孫の写真が飾ってあったりすると思います。
その人は大切にしていることがきっと見えてきます。
そこから相手の「答えたい」質問を投げかけていけばきっとしゃべってくれます。
家でない場合は、相手を探る情報はほとんどないので会話から探るしかないでしょう。
仕事の話や趣味の話、昔の話などは、きっと相手が「答えたい」質問です。
そんな質問をたくさん投げかけて相手が気持ちよくなってきたところで、「聞きたい」質問を投げかけると、ためらうことなく話し始めてくれます。
「答えたい」モードになってくれてるというわけです。
何から聞くかって大事なんです!
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