「ペーパーマリオ」「マリオ&ルイージRPG」と自分。
来月11月7日に出る『マリオ&ルイージRPG ブラザーシップ!』を購入するつもりなので、今のうちに自分の「ペーパーマリオ」「マリオ&ルイージRPG」歴について書いておこうと思います。
なんで「ペーパーマリオ」と「マリオ&ルイージRPG」がセットなのかというと、両方とも1996年のスーファミソフト『スーパーマリオRPG』を企画の源流としていて、それぞれ違う会社のゲームシリーズといえど兄弟作みたいな関係にあると考えてるからです。マリオとルイージだけに。兄弟。
シリーズの沿革に関してはWikipedia参照。どっちももう20年選手のシリーズですね。20年も生きてりゃ、当然それぞれ紆余曲折があったものですが……。
①2007年 スーパーペーパーマリオ (Wii)
まず最初に触れたシリーズ作品は、2007年発売のWiiソフト『スーパーペーパーマリオ』でした。子供の頃の話なので当時の記憶はおぼろげだけど、だいたい発売してすぐにやったと思います。
ていうかペーパーマリオシリーズはおろか、これがたぶん自分が初めて触れたマリオのソフトだと思うんですよね。2006年のDSの『New スーパーマリオブラザーズ』はやった事ないし。しっかり遊んだ『マリオカートWii』は2008年、『New スーパーマリオブラザーズ Wii』は2009年だし。
当時の印象としては、「次元ワザ」のアクションもそこそこ面白かったけど、ステージ2の地下労働をめちゃくちゃ面白く感じたのを覚えてます。発電機叩いてマネー稼ぎ、滑車回して更に効率よくマネー稼ぎとか、子供はそういう単純かつ新鮮味があって成果がわかりやすいのが好きなんですよね。まあ大人もか。
その後のマネーラの蜘蛛形態はトラウマ級のホラー。何って、追いかけられ続けるシチュエーションが怖い。そこからの崩壊するステージ6、地獄と天国を舞台にしたステージ7のストーリーの流れも好きでしたね。
そして今思うと、マネーラがコテコテのメイド服着てたり、カメレゴンがステレオタイプのアキバ系オタクだったりと、当時のオタク文化のパロディが凄まじい。一方で「愛」をテーマにしたストーリーがめちゃくちゃしっかりしてたり、なかなか懐の深い作品なんですよね。
子供にしては根気強く、ウラ100部屋ダンジョンまでやりましたよ。まー、かなりの単純作業なんだけど。カゲマリオまで戦ったのを覚えてる。
BGMもかなり良いですね。ハザマタウンの曲は落ち着くし、ズンババ戦やエルガンダー戦の曲はカッコいいし、ドドンタスのテーマなんかも耳に残る。ポケモンの『ダイヤモンド・パール』といい、このあたりの年代のジャズっぽいゲーム音楽、尖ってて良いですね。
総括。スーパーペーパーマリオは、それまでのペーパーマリオシリーズのRPG要素こそ薄いけど、ペーパーマリオらしさの詰まった傑作だったのではないかと。
②2009年 マリオ&ルイージRPG3!!! (DS)
そんなスーパーペーパーマリオの後、上記の『マリオカートWii』『New スーパーマリオブラザーズ Wii』などに続いてマリオシリーズの一作として興味持って買ったのが、2009年発売のDSソフト『マリオ&ルイージRPG3!!!』でした。
2009年といえばポケモンなら『ハートゴールド・ソウルシルバー』で、後から見れば既にDS末期に入りつつある時期。まあ当時としてはそんな事は気にせず、楽しく任天堂ゲームやってました。当時モンハンで流行ってたPSPも結局触れなかったので。
第一印象は「マリオでRPG?」でした。それがマリオルイージRPGシリーズの核なんですけどね。とはいえ当時はまだ、RPGというジャンルの事をしっかり定義に基づいて認識してたワケでもないですが。ポケモンの事、と言われればわかっただろうけど。
まあともかく実際にやってみると、マリオ&ルイージとクッパのストーリーを交互に進めるんだけど、それぞれ探索できるエリアが違うのが結構面白かったですね。使えるアクションが徐々に開放されていくのも良い。イエロースターのキャラも良かった。
巨大クッパのバトルも面白かったですね。ブリロックさんとかが出てくるあのへんの一連が一番好き。あと、ストーリー後半になってマリオとルイージがクッパの体内から出て、クッパが探索してたエリアにもマリオ達で行けるようになる要素も楽しかった。
クッパの体内から出た後のキノコタウンの雰囲気も好きですね。栄えてる街の楽しい感じというか。なんか成金しか入れない、エレベーターで成層圏まで昇っていくゴージャスなショップもあって楽しかった記憶。
そしてこちらの作品もBGMが良い。作曲は我らが下村陽子。ヅツーダレイクの曲と、ダーククッパ戦の曲が特に好きですね。ダーククッパ戦の曲はもうラスボス戦BGMのお手本というレベル。あと通常ボス戦BGMも疾走感あってなかなか。
③2012~2020年頃 その後の長いブランク期
ですが、その後しばらくはペーパーマリオにもマリオルイージRPGにも触れませんでした。何故か?
まあ、中学に上がってコンシューマーゲームから遠ざかったというのが一番大きかったですね。このくらいの歳になると深夜アニメにも興味を持ち始めたり、高校からはソシャゲの時代がやって来たり。
加えて、ガラケーに代わりシェアを広げるスマホに対して、3DSは画面がショボいとは明確に感じていました。Vitaは有機ELで画面が綺麗だったんだけど、こっちはスマホのせいで息の根止まりましたね。PSPを買わなかった反省からVitaは購入したんだけど……。
まあそんなワケで、マリオシリーズに限らずコンシューマーゲームからはかなり離れた時期でした。一番やってたゲームシリーズであるポケモンでさえ『BW2』~『ORAS』は、リアルタイムで購入こそしてたけど、クリアまではなかなかモチベーションが持続しなかった。
この時期のペーパーマリオとマリオルイージRPGの発売ソフトは、2012年の『ペーパーマリオ スーパーシール』、2013年の『マリオ&ルイージRPG4 ドリームアドベンチャー』、両者の初コラボ作品である2015年の『マリオ&ルイージRPG ペーパーマリオMIX』とか。いずれも購入してません。すみません。
『スーパーシール』は、コンシューマー離れとか抜きに、急に紙要素を強調し出したのが意味わからなかったですね。扇風機とかシールとか、そんな子供っぽい要素求めとらへんねんと。
だから前作スーパーペーパーマリオとの路線の違いに不満を覚えて買わなかったんですが、加えてオリキャラ禁止令が出てて、マリオの姿だけじゃなくストーリー面もペラペラになったという評判を聞いたのはもう少し後の話でした。
↓オリキャラ禁止令のソース
『ドリームアドベンチャー』『ペーパーマリオMIX』に関しては、『RPG3』は面白いと感じていたのがあっても内容に興味を持てませんでした。どうせ買っても既視感のあるほどほどの内容だろう、みたいな。
でもこれを買わなかったせいで2019年に開発元のアルファドリームが倒産したと思うと、申し訳ない事をしたかもと今は思いますね……。
その後、更にいくつかの作品の発売を経て、ハードも代わり、2020年にSwitchで『ペーパーマリオ オリガミキング』発売。
この時期はもう2019年の『FE風花雪月』や『マリオメーカー2』の盛り上がりのおかげでコンシューマーゲームには戻ってきてたんですが、オリガミキングはまだ紙要素を強調してるとあって購入しませんでした。ていうか今から買ってもいいのに未だに買ってません。紙要素もうやめにしませんか。
と、こんな感じでした。面倒くさいゲーマーですいません。でもゲームから一回離れる時期って多分誰にでもあるよね。あるかな?
④2024年 ペーパーマリオRPG (Switch)
そんなこんなで、かつて子供であったり学生であった自分もすっかりおっちゃんになるだけの歳月が過ぎ、ゲームを始めとして色んな媒体との程よい距離感を心得てきた2024年。
いや、発表の時期としては2023年ですか。9月14日、ニンテンドーダイレクトにて、スーパーペーパーマリオの前作である2004年のゲームキューブソフト『ペーパーマリオRPG』のSwitch版が発表されました。
まだ1年前の事なので克明におぼえてるんですけど、これはめちゃくちゃ嬉しかったですね。あのスーパーペーパーマリオの前身作としてペーパーマリオRPGが存在する事は長年認識してたし、GCソフトはバーチャルコンソールにも全然入らないから遊ぶ機会が無かったけど、ついに直接プレイできる日が来るのかと。
最近のSwitchソフトのリマスター&リメイク祭、あんまり好きじゃないですけど、まー好きなシリーズのソフトなら関係ないですよね。ダイパリメイクを名乗るアレについては認めてませんが。
で、Switch版のペーパーマリオRPG、しっかり発売日の2024年5月23日にプレイ開始。一気に40時間ほどやってクリアしました。
期待通りの内容でしたね。評判だけ聞いて内容を想像してた、スーパーペーパーマリオにも似た(2004年当時の)オタク要素や時事ネタ要素、ブラックジョーク要素なんかもしっかり存在していて。GC版をやってないので原作との違いについてはあまりわかりませんけど。
クリスチーヌを始めとしたオリキャラも良いし、バトルのアクションやコマンド要素も結構面白い。そしてメインストーリーの内容もしっかりしてる。
ステージ3で急にプロレスが題材になったり、ステージ7で月に飛ばされるのとか奇抜過ぎて面白かった。
ラストダンジョンのループする部屋の仕掛けには、20年前のゲームながらなかなか悩んだ。揺れる燭台の灯が明らかに強調されてるので、そこに何かあるとは勘付いてたんですが。
これ当時の子供は攻略本なしで解けたのかな。なかなか子供殺しでしょう。もちろん自分は攻略wikiなしで、しっかり時間かけてクリアしましたよ。大人のメンツがあるもん。
シリーズの例に漏れずBGMも良かった。ステージごとに通常戦闘曲のアレンジが毎回変わるのはめちゃくちゃ豪華、どれもカッコ良いけど特にステージ7の雪原アレンジが好き。追加曲ではプリンス・マッシュ戦の曲もとても良い。
フレーバー要素だと、ステージ1の古城でいきなりクイズショーが始まるのも面白かった。スーパーペーパーマリオのサンデールのクイズショーの源流はここにあったのかと。
マリオのゲームでバラエティ番組みたいなクイズショーを突然やったら面白いんじゃね? って思いつくのがもうイカれてますよね。どんな人生送ってきた人が考えたんだろ。
あと、たびたびゲーム内のキャラがプレイヤーであるこちら側に語りかけてくるメタ要素も挟まるんだけど、その時の表現が「テレビの前のキミ」じゃなくて「画面を見ているキミ」になってるのが細かいと思った。
これ、GC版からSwitch版になるにあたって表現を調整した部分ですよね。ちょびっとしたメタネタに対しても真剣に向き合って移植してる姿勢が素晴らしい。
そんなこんなで、Switch版ペーパーマリオRPGは大満足の内容でした。
やるじゃんインテリジェントシステムズ。2023年の『FEエンゲージ』のストーリー部分はどうかと思ったけど。この出来なら、ぜひぜひ自分の思い出の作品であるスーパーペーパーマリオもリマスターしてほしい。期待してます。
そして、新作ペーパーマリオもぜひ昔の路線を引き継いだオリキャラ路線で作ってほしいですね。任天堂が何て言うかわかりませんが。でも、そのあたりは今度出る『マリオ&ルイージRPG ブラザーシップ!』が試金石になるのではないかと。
⑤そして マリオ&ルイージRPG ブラザーシップ! (Switch) 発売
で、現在に繋がってきます。『マリオ&ルイージRPG ブラザーシップ!』が、来たる11月7日に発売です。あと2週間ほど。
マリオルイージRPGシリーズのナンバリングとしては、『ペーパーマリオMIX』に続く6作目という事になりますか。開発元のアルファドリームはもう潰れたけど、今作は開発も任天堂がやってるのかな。
今作がニンテンドーダイレクトで発表された時、正直めちゃくちゃ驚きましたね。アルファドリーム、死んだはずではと。しかも『RPG1』のリメイクとかでもなく、まさかの完全新作。最近の任天堂ソフトはSwitch末期で完全新作に乏しかったからそこも嬉しかった。
マリオルイージRPGシリーズはSwitch時代について来れずにくたばったと思ってたんですけど、ここでシリーズを復活させようというのはどういう意図があるんでしょうね。単にマリオでRPGをやるというだけならペーパーマリオが現役だし。
たしかにマリオルイージRPGという名前はそこそこ知名度あるけど、それでもシリーズ後期は売り上げ不振でこの結果になった側面もあるワケで、今になってSwitchで新作を作るのはどんな理由なのか。いや、復活は素直に嬉しいので自分も買うんですが。
あ、最近映画とかUSJでマリオというIPを更に広げていこうみたいな指針を感じるので、それでマリオシリーズに幅を持たせるための一端としてのRPGシリーズ復活なのかもしれないですね。『ワンダー』みたいな2Dマリオも頻繁には出せないし。他にも3Dマリオやマリオカートとかマリオパーティもあるけど。
まあ、そのあたりはもしかしたら『開発者に訊いてみた』でスタッフが語ってくれるかもしれませんね。ああ、この企画も元はいわっち(岩田聡)の『社長が訊く』が源流だったな……。時代は流れるなぁ……。
という感じでした。なるべく昔話はせず今いまのコンテンツについて記事を書こうという方針でいるんですが、いざ昔語りをさせるとやはり長くなりますね。ここまで読んでくれた人、ありがとうございました。
そういう感じで、マリオルイージRPG6、もとい『ブラザーシップ』には期待しています。マリオルイージRPGらしい内容で、かつしっかり面白いゲームになってると嬉しい。
もし記事を読んでポジティブな感想があったら、ぜひぜひコメントよろしくお願いします。自分みたいな長文も大歓迎。
追記:Switch版ペーパーマリオRPGについて改めてかなり詳しく感想を書いたので、もしよろしければ。