【音楽】さまよえる蒼い弾丸の射程距離
Memory of Age10
今現在(36歳)の私を構成する要素として音楽は血であり肉であり、骨である。自らの人生の分岐点は全て自分で選択し決断を下したのは言うまでもないが、その道標を作ってきたのは間違えなく音楽と言える。
その時々によって聴いてきた音楽で友人、尊敬する会社の上司、妻に出会ったのは間違いない。
じゃあ音楽との出会いは?と言えばよく親の影響でという謳い文句が言われるが、まさに僕も親の影響で音楽にのめり込んだといっても過言ではない。
といっても年柄年中音楽が自分の家に流れていたというぐらい。流れていたのはオールディーズやビートルズ、日本の歌謡曲でテレビで流れるような曲は全く流れなかった。テレビでも音楽番組を見てもミュージックステーションのような番組は見なかったので世間一般の子供が知っているような曲に出会うのは小学校5年生になった時のことであった。
さまよえる蒼い弾丸
この頃になれば周りの友人たちは流行りに敏感になり、学校に行けば「昨日見たお笑い番組」「最近買った服の話」「よく聴いている音楽」で溢れかえる。僕は今でもそうなのだが流行り物へのアンテナが低い。
なんでもググれる現代、ちょっと調べれば人気者の友人がやっている流行のギャグも好きなあの娘が歌っているあの歌の”本物”を発見することができる。
そういった見本を見つけることができたのは当時の日本ならファッション雑誌やテレビなのであろうけど、家に帰れば前述したとおり割と偏屈した音楽やテレビを見せつけられていた僕には”本物”との出会いの機会はなかった。
学校のレクリエーションでカラオケ大会をすることになった時、友達が持ってきたB'zのCDを聴いたのが”本物”との出会いである。
前述の通り聴いてきたのは歌謡曲やオールディーズばかりだった。ミックスも軽く耳に馴染むコード進行と演奏、そんな僕の音楽感をぶち壊してくれたのが「さまよえる蒼い弾丸」だ。シタールの幽玄な音階、聴いたこともないような早いBPM、ハイトーンなボーカルと重厚な演奏を聴いた時の衝撃は、一生忘れないと思う。
さまよえる蒼い弾丸 from LIVE-GYM'98 "SURVIVE"
この曲が収録されたB'zのベストアルバム”Pleasure”(通称金盤)をきっかけにB'zの過去作やGLAYやその他J-POPを知り、他に気になったロックアーティスト達の作品をゆっくりと(お金がなかったのでCDを買えなかった)ディグる毎日が始まった。
最近親と飲んだ時に言った一言
「あんたがB'z聴き始めてから不良になっていったと思う」
それめちゃめちゃロックじゃん。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?