数検1級ってどんな試験?

みなさんこんにちは。
今日は、実用数学技能検定1級(以下、数検1級)がどのような試験なのかをシェアします。

数検1級は主に大学教養レベルの数学力を試す試験です。協会HPから具体的な検定内容を抜粋すると以下のようになります。

【解析】 微分法、積分法、基本的な微分方程式、多変数関数(偏微分・重積分)、基本的な複素解析
【線形代数】 線形方程式、行列、行列式、線形変換、線形空間、計量線形空間、曲線と曲面、線形計画法、二次形式、固有値、多項式、代数方程式、初等整数論
【確率統計】 確率、確率分布、回帰分析、相関係数
【コンピュータ】 数値解析、アルゴリズムの基礎
【その他】 自然科学への数学の応用 など

こうしてみると…なんだか難しそうですね…。私は数学科卒ではないので詳しくはわかりませんが、おそらく学部1,2年生で習う範囲かと思います。ちなみに、準1級が高校3年生レベルであることを考えると、1級と準1級にはかなりの壁がありますね。

次に、数検1級を取得するメリットについてです。
数検1級を取得するメリットは、正直ありません。笑
(あくまでも個人的な感想です…!笑)
どんな検定試験もそうですが、1級に関しては完全に趣味レベルです。事実、私も数学は趣味として勉強しており、1級を持っているからといって特に良かったことはありません。完全に自己満です。
しかしながら、数検1級の取得は大学数学の基礎を理解したと言える目安にもなりますので、実力試しも兼ねて受験することをお勧めします。

さて、前置きが長くなりましたが、ここからは数検1級の具体的な内容について見ていきましょう。

数検1級は1次試験と2次試験に分かれています。

1次: 計算技能検定
検定時間は60分で問題は7問あります。すべて計算問題なので答えを記入する欄しかありません。ですので、いくら方針が合っていても計算ミスした時点で失点してしまいます。7問中5問正解で合格です。
2次: 数理技能検定
検定時間は120分で問題は7問あります。このうち問題6と問題7は必須問題で、問題1から問題5から2問選択する形式です。4問中2.5問正解で合格です。1次試験とは違い記述試験なので、答えが間違っていても方針などがあっていれば部分点が与えられます。


ちなみに、協会の公式HPには過去問が掲載されていますので、リンクを貼っておきます。参考にしてください。

1級1次

https://www.su-gaku.net/suken/wp-content/themes/su-ken/pdf/support/past_question/1q_que_1ji.pdf

1級2次

https://www.su-gaku.net/suken/wp-content/themes/su-ken/pdf/support/past_question/1q_que_2ji.pdf

準1級以下では1次試験より2次試験の方が合格率は低いのですが、こと1級に関しては2次試験より1次試験の方が合格率が低い傾向にあります。これは、1級1次の計算量や出題範囲が他の級の1次に比べて膨大であることなどが挙げられます。そのため、合格率にもかなりの振れがあります(平均すると合格率10%程度)。

以上、数検1級がどのような試験かをざっくりお話ししました。次の記事では更に深入りした検定内容と傾向対策をシェアしたいと思います。よろしくお願いします。

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