数検1級対策のおすすめ参考書 Part.2

さて、前回(Part.1)ご紹介した内容を一通り勉強した皆さんは次は何をすればよいのでしょうか。次はぜひ、協会から出版されている1次試験対策本を活用してください。

1次試験は60分で7問中5問以上正解しなければなりません。しかも出題範囲も広く、1問あたりの計算量もかなりあります。一通り大学数学を学んだことのある方でも、60分で正確に5問以上解ききるのは至難の業です。ですので、1次試験に特化した対策が必要となります。これらの悩みを解消してくれるのがこの2冊です。

1次試験で頻出な内容を網羅してくれており、豊富な演習ができるようになっています。しかも、どの問題も実際の試験に出そうな(あるいは出たことがある)問題ばかりです。こちらの2冊で演習を積めば、かなり力がつくはずです。

※余談ですが「合格ナビ!数学検定1級1次 解析・確率統計」は、ほとんど解析の本です。というか確率統計に関しては舐めとんのか?と思うくらいほとんど触れられていません。到底1次対策できるレベルではないので、あくまでも「解析(微積分・微分方程式)」の本だと思ってください。


それから、後出しジャンケンになってしまって申し訳ないんですが、Part.1で紹介した参考書だけだと微分方程式の勉強が疎かになってしまいます。微分方程式も1級範囲の大切な分野なのですが、出題パターンがある程度限られているので対策が容易です。「合格ナビ!数学検定1級1次 解析・確率統計」の後半にある微分方程式の章だけきっちりやれば、1次も2次も無双できますので、微分方程式対策はぜひ本書で行いましょう。


さて、ここまで一通りの勉強が終わったら、次はぜひ過去問演習を行ってください。協会から発行されている以下の演習書がおすすめです。

「完全ガイド!数学検定1級 出題パターン徹底研究」は、実際に出題された過去問からいろいろな問題が掲載されています。1次2次両方の対策ができるのでおすすめです。掲載されている過去問は割と最近のものが多いので、現在の本試験の内容に最も傾向が近いです。

「発見 実用数学技能検定1級 完全解説問題集問題集」は、以下の期間に実施された7回分の本試験過去問が掲載されています。

第1回...2012.04.08実施回
第2回...2012.07.22実施回
第3回...2012.11.04実施回
第4回...2013.04.14実施回 (私が初受験して惨敗した回。笑)
第5回...2013.07.21実施回
第6回...2013.11.02実施回
第7回...2014.04.20実施回

1つの回を通しで解ける過去問は「発見」くらいしかありませんので、これはマストアイテムです。6~8年前のものなので現在の傾向とは若干違う部分もありますが、ほとんどが現行内容と同じですので活用しましょう。









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