thirdwebで作れる独自コントラクトの種類と選び方
今回はノーコードで独自コントラクトがつくれちゃうウェブサイトthirdwebのまとめ記事です。
これからNFTを販売したい!オリジナルのコントラクトを作りたいぜ!という方は必見です(^^)
thirdwebで作れるもの
thirdwebでは、NFTのコントラクトはもちろん、利益の分配やトークンの発行など、様々なことができるようです。
今はまだ勉強中なので、この記事では主に自分の作品をNFT化する際に使える5種類のコントラクトをメインに説明します。
その5種類というのを一覧にするとこんな感じ
それぞれを解決する前に表の見方を理解しましょう。
ERCの規格について
これはイーサリアムを使用する際に、こんな使い方どうですか??みたいな提案事例です。
ERC-721は元祖NFT。デジタル作品を1点ものとして取り扱うというシンプルな形式です。
有名なcryptopunksなどがこれにあたります。
ERC1155はSFT(セミファンジブルトークン)などと呼ばれるFT(ファンジブルトークン)としてもNFTとしても使えるハイブリットな形式。
これはNFTゲーム内でのアイテムなどに使われています。
もしゲーム内のアイテムを複数のプレイヤーに配布する場合、見た目や性質は同じまま複製することができ、やり取りがスムーズです。
ERC-721でもできるけど、一つ一つやると手間すぎるよねってこと。
ERC-721Aは僕のおすすめの規格で(自分で作ったわけじゃないくせに)、基本的には721と変わりませんが、複数購入の際の手数料(ガス代)が安くなるというメリットがあります。
※デメリットはSet Claim Phasesが1個しか設定できないこと(後述)
参考:thirdwebのガス代一覧を見ると、左のSignature Dropだけcraim1とclaim5のガス代がほとんど変わらない。
ブロックチェーン上に公開されるタイミング
実はNFTを作るまでは結構簡単なんですが、これをブロックチェーン上に公開(書き込む)するにはmint(ミント)という作業が必要です。
ミントとは難しい言葉で言うと鋳造という意味ですが、僕のイメージは流通だと考えています。
例えば田舎の畑で作った野菜を販売するときは、流通=買ってもらう場所が必要なので、スーパーなどの野菜コーナーに納品するか、自分の畑で直売所つくるかになりますね。
スーパーに置いてもらう場合は野菜を持っていかないといけないので、生産者にガソリン代がかかります。自分の畑で売る場合は、買いに来る人にガソリン代がかかります。
これをNFTに置き換えると、スーパーがOpenSeaなどのマーケットプレイス、直売所が自分のウェブサイトとなります。もちろんガソリン代はガス代です。
このガス代を購入者が負担することをlazy mint(怠惰なミント)といいます。ただしこれを選んだら直売所、つまり自前のウェブサイトが必要なので注意しましょう。
つまり販売したいNFTに合わせて、①ERCの規格と②mintかlazy mintかを選ぶことができれば、あとは先程の表に合わせてコントラクトを作るだけです♪
※補足:ガス代は発行するNFTの枚数が1枚でも10000枚でも、lazy mintなら変わりません。野菜もスーパーに運ぶ時は、1回しかガソリン代かからないのと同じです。
では最後はクイズ形式で、実際に最適なコントラクトを見つける練習をしましょう!
クイズ:どのコントラクトがいいでしょう?(どのコン)
※答えは一つとは限りません
それでは正解発表!!
どのコン【第一問】
ファンの人たちに向けてデジタルアートを10点だけ販売したい!
答え:◎NFT Collection、○NFT Drop
これは普通にNFT CollectionかDropでいいです。前者ならミント代をこちらが負担するので優しい+自前のウェブサイトがいらないって感じ。
どのコン【第二問】
素人だけどジェネラティブアートを1万枚売るぜ!!
答え:◎Signature Drop ○NFT Drop
1人にたくさん購入してもらいたいならSignature Drop、そうでなければNFT DropでOKです。ただしどちらも自前のミントサイトが必要。OpenSeaで販売したいならNFT Collectionでポチポチ頑張るしかないッス(Polygon必須)
どのコン【第三問】
特定のNFTを持っている人だけが入れるコミュニティを作ろう。
答え:◎Edition Drop ○NFT Drop
何個つくるかわからないけど、発行するNFTは同じでいいならEdition Drop。購入も通常は1人1個ですしね。NFT Dropで同じものをまとめてuploadするでも一応問題なし。OpenSeaで販売したいならEditionでポチポチ…以下略
どのコン【第四問】
ハロウィン向けのNFTを10月31日に販売開始しよう!
答え:○NFT Drop ○Signature Drop ○Edition Drop
これ実はlazy mintならどれでもいけます。基本的にミントした時点で流通に乗ってしまうので、販売時期をずらしたりするのはlazyがマストです。あとはNFTの内容次第でお好きに。
ここで先程のガス代一覧ページをもう一度見ると
と、Drop系にしかSet Claim Phasesの欄がありませんね。
ヒントはここにありました(わかるかっ!!)
例えば10月31日に100個限定で発売して、売り切れたら11月10日からさらに100個限定+ちょっと値上げみたいなことが可能です。
販売条件を自分の思い通りにしたいなら、自分の直売所でやれってこと。
まとめ
これ先に出した方が良かったかもね笑
あくまで個人的なまとめなので参考程度にしておいて下さい♪
ETHで販売する場合とは…ガス代が結構高い状況ってことです。Polygonでやれば数円しかかからないのでCollectionでも複数アップできます(^^)
今後もthirdwebについてや、最新のNFT情報発信していきまーす。