転職して、UXデザイナーからプロダクトオーナーにジョブチェンジした話
こんにちは、クラウドワークスでUXデザイナー兼プロダクトオーナーをしている西部です。
2020年の3月から入社しまして、クラウドリンクス という副業・フリーランスのマッチングサービスのプロダクトオーナーになってから、4ヶ月が経ちました。ちなみに退職エントリーはこちらです。
今回は、UXデザイナーからプロダクトオーナーにジョブチェンジしてみての発見や、クラウドリンクスで成し遂げたいことを言語化して、振り返ろうと思います。
1. 新しく体験できたこと
1-1. 開発に対しての意思決定
プロダクトオーナーとはどのような職種かと会社ごとの色々な定義があると思います。クラウドワークスにおいては「開発に関する意思決定をし、プロダクトがより良い方向に向かうように運用する役割」と解釈しています。
前職のUXデザイナーの役割は、横断組織として事業に関わっていたこともあり、サービスの課題とメカニズムを明確にし、意思決定ができる情報を提供することが主な業務内容でした。プロダクトオーナーは、その情報を元に「いつ開発を進めるのか」「そもそもその開発をやるのか」を判断する点で異なります。市場の情勢やセールスメンバーの状況などを加味し、成果を出していかないとサービスの存続に関わります。
ですので、最近はプロダクトの開発が複利のように効いてくる順番を意識しながら開発優先度を決めています。成果が連続して雪だるま式に大きくするイメージです。
1-2. コミュニケーションの種類
プロダクトオーナーという肩書きになってから、業務を進めるにあたって話す相手の役割の種類が増えました。
前職では、デザイナーやエンジニア、ディレクターと事業部長と話していて、ディレクターがコミュニケーションのハブになっているケースがほとんどでした。現職では、前述の職種に加えて、セールスやCS、マーケティングの担当者、役員とも話す機会があります。それぞれ話す領域や粒度が異なり、慣れるまでに時間がかかりました。
そこで、プロダクトの開発テーマや開発優先度をチーム内に共有する機会を増やしました。そうすることで、今開発していることについてなのか、それとも新しい施策なのかを自分の中で整理することができました。
2. 引き続き役立っていること
2-1. 社外の方とコミュニケーションをとり続ける
クラウドワークスに入社してからは、他社のプロダクトオーナーやプロダクトマネージャーの方に運用の仕方を聞いたり、フリーランスとして活動している方にサービスのレビューをしてもらったりしています。
そのためにも、SNSなどを使ってコミュニケーションをとって、常に情報をアップデートするように心がけています。
2-2. モノゴトの整理
前職では、リサーチ以外にも分析やワークショップのファシリテーションなども行っていたため、ロジカルシンキングなどの本で度々紹介される「雲、雨、傘」のように事実と解釈と判断を分けて整理することを、現職でも心がけています。
クラウドリンクスのような副業・フリーランスのマッチングサービスは、転職して初めて関わる業界であることもあり、事実と解釈と判断を正確に分けないとプロダクトに影響を与えてしまうと細心の注意を払って活動しています。
2-3. 昔決めたものを見直す
今までのプロダクトやサービスの方向性を見直すように心がけています。前職では「勝ちパターン」となっていた施策でも、改修してみたらKPIが向上した経験がありました。おそらく、「状況や技術、ユーザーのモチベーションなどが変わってきたから」だという仮説を立てています。
現職でもサービスのコンセプトを見直すことによって、サービスの一番のコアを数ヶ月前より具体的にディスカッションすることができました。チームメンバー全員が普段の業務を通じて、サービスに対しての解像度が高くなったからだと思います。
みなさんも方針をピボットしたり、深掘りしたりするためにも定期的に見直す習慣をしてみることをおすすめします。
3. これからチャレンジしたいこと
3-1. データのUX改善
現状は、KPIを一覧にしたり、セールスメンバーのサポートをするためにSQLを使っていて、「データがそこにあるだけ」の状態になっています。チームメンバーがデータに触れる機会を作ったり、そこからアイデアを出していけるように、チーム内のデータの見える化をしていこうと計画しています。
3-2. サービスに色をつける
クラウドリンクスの今の状況は、半年前にMVP状態でリリースして、PMFの状態を目指しています。そのためにも、色々なサービスの良い機能を参考にしつつ、私がいるからこそのクラウドリンクスのプロダクトを作り、コアな体験をより高レベルで実現し、「クラウドリンクスを使うことで、今より幸せになる」状態を作っていきたいと思っています。
まとめ
クラウドワークスという会社に入社して、UXデザイナーからプロダクトオーナーにジョブチェンジした4ヶ月強を振り返ってみました。前職での経験を活かしつつ、日々新しい刺激を得られていることを考えると、勇気を出して転職(ジョブチェンジ)して良かったと思いました。
これからもクラウドリンクスを盛り上げていきますので、どうぞよろしくお願いします。