プロミス対よろ二回戦〜決着〜
さて前回、意を決して初めてのプロミス対よろから2週間。
(記事を投稿するのが遅くなったが、実際は9月30日の出来事である)
「振り込んだら電話しろ、さもなくばおまえの職場に電話凸する」(意訳)
という文言に完全に怯えきった私は、当初「毎月3000円なら支払えます」と言いつつ、見栄と恐怖で5000円を振り込んだ。2000円で見栄を張れたとは言えないが、恐怖は少し払拭された。
なぜなら、2回目の電話でそのことに感謝されたのである。
当然これはサービストークであるが、それでも私の緊張と恐怖と酔いが緩和されたのは事実だ。
ここで『酔い』という、場に見合わぬワードが飛び出したが、なんと私は電話をかけるために普段は飲まない酒を煽っていたのである。
酒雑魚の私は酩酊に近い状態で、おそらく電話対応終了の17時10分前にようやっと電話をかけるアイコンをタップした。
電話に出たのは前回とは別の若い男性だった。
なぜあなたが?と思うほど、消費者金融四天王のひとつであるプロミスで働くには腰が低い。
消費者金融とはいえ、接客業であるのだから、お客様には低姿勢と教え込まれてまだ日が浅いのだろうか。
ともあれ、彼の柔和な対応に私も真摯に対応する。酔ってはいるが。
結果的に前回言われた「月々もう少し払ってもらえれば」の「もう少し」の最低ラインは5000円だったようだ。その金額で利息無しの和解が成立したので、2000円で買った見栄は決して安くはなかったかもしれない。
そして月々5000円の支払いで決着がついた。
完済日は3年後の11月だそうだ。
なに、この年にもなれば3年なんてあっという間だ。年末の足音が微かに聞こえそうな10月上旬にも関わらず、私はついこの間、紅白を見たような気分でいるのだから。
柔和な彼は、もし2ヶ月連続で支払いが滞った場合は会社に電話もやむを得ん。という趣旨のことを言ったが、おそらくその電話に出るのは事務員である私なので、遅れる場合は潔くその旨を電話しようと心に誓った。
そして初手は振込で支払ったが、どうやらプロミス返済用のカードが送られてくるらしい。
「そちらのカードでセブンイレブン様でお支払いください」と柔和な彼が言ったので、最後に質問はないかと問われた時に私は「そのカードが使えるのはセブンイレブンさんだけなのですか?」と訊ねた。
近所にセブンはあることにはあるが、ローソンの方が近い。だがそんなことは調べれば済む話だ。おそらく私は酔って饒舌になっていたのだろう。
すると柔和な彼はあろうことか、イオン銀行のATMでも使用できることに加え、プロミスのATMの場所まで調べてくれたのである。
それこそ「ググれカス」案件なのだが、柔和な彼はカチャカチャとキーボードを叩き、残念そうに「お客様のお住いの地域だと一件だけでして…」と、〇〇の近くにあることまで丁寧に伝えてくれた。
私は接客業が長かったせいか、クソ客と相見えすぎ、いつしかマニュアル通りの丁寧な接客というものをすっかり忘れていた。
柔和な彼は接客業の中でも、支払いの滞った債務者、私のように他社から匙を投げられたクソ客を日に何度も相手にしているというのに、初心をまったく忘れていない対応だ。
柔和な彼と電話で話すのは、おそらく大半が支払い能力もないくせに借りまくるクソ客なのだ。
こんな人間の最果てを相手にまだ真摯に対応する柔和な彼に、幸多からんことを願うばかりだ。
そしてここからは電話を切ったあとの後日談のようなものなのだが、もともと酒雑魚であった私は、ひと山越えた安堵と共にひどい顔面痛と腹痛に3時間も振り回されるはめになり、もう二度と酒は飲まないと心に決めたのであった。
とにかく、プロミスは電話の相手にもよるのだろうが、意外と物腰柔らかに対応してくれた印象だった。
消費者金融四天王のひとつでもある上に、これは別の記事にまとめるが、フォロワーからの情報だとアコムは一括で支払うことができない、更に電話を無視し続けると裁判所への出廷を求められる話を聞いていたので、私は酒まで煽り勢いをつけて電話をした。
結果、月々5000円の支払いと、ひどい痛みに苦しめられることとなったのだった。