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ずっと探していたもの。
2024年 4月 : suke
4月1日。
今年度最初の出来事。
前回書いた日記のクラブが3月30日の深夜から早朝にかけての話。
朝方家に着き、即睡眠。
夕方起床し、17時からのバイトを終えた。
家に帰宅し夜ご飯を食べ終えゆっくりしているといつの間にか0時を過ぎ日付が変わった。今年度の始まり。
ボーッとしていると電話がかかってきた。
hikoの姉からだ。
終電を逃したので迎えに来て欲しいとの事。
次の日特に予定もなかったので、行くことにした。
(別に何かあっても行ってた。)
リビングから自分の部屋に移動し、準備して出ようと思ったその時、部屋の机に全く見覚えのないポーチが置いてあった。
上着も来て家を出る直前だったのに、座って思わず中身を確認してしまった。
ポーチの中には10通ほどの手紙が入っていた。
その瞬間全て分かった。
これは俺がずっと探していたものだと。
俺は何故か、お菓子の缶箱の中に保育園から今まで貰った手紙を保管している。
かなり前に書いた日記「sukeくんのお手紙コーナー 2022/10/19(水) #162 :suke」でも、一度手紙について取り上げた。
そんな10数年分の手紙がある中、毎回思うこと。
ある一日の手紙だけない。
それは中学校の卒業式の日に貰った手紙たちだ。
ただでさえ、普段の日常の手紙とは違い、卒業式という特別な日の手紙なのに。
その中でもずば抜けて見たい手紙が一つあった。
俺がずっと好きだった元カノからの手紙。 今も。
いや、もはや単純な恋愛としての好きとかそういうのでは語れない。
実は、ちょうどnoteから離れていたこの一年で色々あって割と会う機会があった。
その時に手紙の話をした。卒業式に貰った手紙だけ見当たらないことも本人に言った。
何度も何度も自分の部屋やウォークインクローゼットの中などの全てを探しても見つからなかった。
中学を卒業したのが2016年だから、8年間も見かけていない。
本格的に手紙を意識して探し初めてからはおそらく5、6年は経った。
彼女からの手紙を読んでいる途中、目元がとても熱くなり何度か深呼吸をした。瞬きさえ忘れてた。
思わず部屋で煙草までも吸ってしまった。
hiko姉だって外で俺の迎えを待ってると言うのに。
それほどずっと探していた。
後でまた読み直そう。
そう決めて家を出てhiko姉を拾って家に送り届けた。
このポーチを見つけてくれたのはたぶん母親だと思い、「ありがとう。」 と一言 言うためだけに起きてくるのを待った。
そんな今年度の始まり。2024年4月1日月曜日。
「ありがとう。ずっと探してた。」
By suke.
追記
これで今回の日記を終わらせようと思ったのだが、少し手紙の内容について書こうと思う。
もしもまた手紙をなくした時、家を出た時にまたこの日記で思い出せるように。
もうなくすことはないと思うけど。
俺と彼女は付き合ってた当時「好き」って相手に直接言ったことがほとんどない。
俺は一度だけ言ったのは覚えてるけど、ほんとにそれくらいで逆に相手からは言われた記憶がない。
恋愛のスタイル、性格が似ていたからか、プライドが高かったからか。
好き好き言い合ってラブラブしてあっという間に別れる中学生の恋愛とは少し違うような気がした。
自分たちだけそう思っていて傍から見たら他となんら変わりのなかったかもしれないけど。
俺的にはちょっと大人びた感じだった気がした。
そんな感情表現が下手な彼女からの手紙には、日常の思い出の話や感謝などが書かれていた。
そして、手紙最後の罫線の下の中央に「大好き。」と一言あった。
初めて好きと伝えられた気がする。
手紙を書き終えた後に最後「大好き。」と書くか迷って葛藤してたのかなとか、そんな姿を想像した。
数年越しだが、また手紙を読めてよかった。
いつかこの手紙を見つけたことを本人に必ず伝える。
そして、またこの手紙について一緒に話したい。
いつか。