Findy Team+ Award 2024|User Community Award の受賞につながった取り組みとマインド
こんにちは!株式会社助太刀の長内です。
この度、弊社開発本部の奥田さんが「FindyTeam+ Award 2024」にて、開発生産性コミュニティ「D-Plus」の発展に寄与した個人として「User Community Award」 を受賞しました!
今回のnoteでは、本賞受賞につながった奥田さんの取り組みやマインドについて深掘りしていきます!
社員のみなさんはもとより助太刀の開発チームにご興味のある方、D-plusコミュニティや開発生産性にご関心のある方はぜひご一読ください!
『Findy Team + Award 2024』について
まず「Findy Team+」とは、ファインディ株式会社が提供するエンジニア組織のパフォーマンス向上を支援するサービスです。GitHubやJiraなどを解析し、エンジニア組織のパフォーマンスを可視化することで、エンジニアの開発生産性向上や開発者体験向上をサポートしています。
そして「Findy Team+ Award 2024」は、上記の「Findy Team+」利用企業を対象にエンジニア組織の生産性指標を算出し、約450の企業と約20,000のチームの中から、開発生産性やその取り組みの優れたエンジニア組織を讃える取り組みです。
▼Findy Team+ Award 2024 表彰ページ
昨年は助太刀も組織として「Growth Division」を受賞しています。
▼昨年の記事はこちら
さらに今年から、「Findy Team+」のユーザーによって創設されたコミュニティ「D-Plus」において活躍した個人も「User Community Award」として表彰されることとなりました。
登壇回数およびイベント参加回数が高い水準であったことから、初代として奥田さんが受賞したというのが今回の背景です。
今回受賞のきっかけとなったコミュニティに、なぜ奥田さんは参加しているのか?動機や取り組み、今後の展望について奥田さんへインタビューした内容をここからお伝えします。
開発生産性コミュニティ「D-Plus」とは
ーーまずは受賞、本当におめでとうございます!奥田さんが参加している「D-Plus」というコミュニティについて、まずは教えてください!
「D-Plus」は「Findy Team+」のユーザーによって発足した、開発生産性に関する共通課題や、知識・経験・ノウハウを共有し新たな学びや気づきを得られるコミュニティです。
▼コミュニティページはこちら
「開発生産性」はソフトウェア開発分野において、時間やリソースをいかに効率的に活用し、価値ある成果を生み出せるかを示す指標で、このコミュニティのテーマとなっています。
題材は様々ありますが、例えばオンボーディングのやり方など何かしらの開発体験が向上した事例や、生産性を上げるために自動化した仕組みなど、「こんな取り組みをやってみました」というノウハウを持ち込んでいます。
「いかにみんなが早く作業ができたか」とか、「どうすればアウトプットを最大化できるか」を話し合っているコミュニティ、と理解していただければ間違いありません。
ーーコミュニティへの参加条件はあるんですか?
いえ、特にはありません。コミュニティーには、Findy Team+の利用有無にかかわらず、開発生産性に興味関心がある人なら参加可能です。
ファインディさんからも「エンジニアに限らず「開発生産性」に興味がある、向上していきたいと考えるすべての人が参加可能なコミュニティ」と紹介されています。詳細はプレスリリースに記載があるので、ご興味がある方はぜひ読んでみてください。
▼【開発生産性を高めたいすべての人が学び・成長を目指す場】ファインディ後援コミュニティ「D-Plus」新たな参加者を募集/ファインディ株式会社プレスリリース
ーーコミュニティの規模や活動状況を教えてください!
今年の4月に発足以来、コミュニティ登録者数は400人を超えています。月に1回のペースでイベントを開催していて、オンラインとオフラインを合わせて直近は80名近い申し込みもあり活気があります。(数字は2024年11月時点のものです)
イベントではLT(ライトニングトーク、短時間で行うプレゼンのこと)のパートと懇親会のパートがあります。
ーーそこで奥田さんも活動してるんですね!過去の登壇内容も教えてもらえますか?
「開発生産性を爆増させた意識改革について」や、
「開発生産性を計測できる組織になるまで〜助太刀開発生産向上物語〜」
というタイトルでLTをさせていただきました。
発表スライドの一部はこんな感じです。
開発生産性というテーマは組織づくりと密接な関わりがあります。取り組みを始める際のメンバーからの冷静な声も、貴重なノウハウです。このように自社での経験をプレゼンにして共有をしています。
ーー開発チームに限らず、「生産性」に取り組むチームにはヒントになりそうな情報がたくさんありますね!資料も作り込まれており、本業務の傍で実施するのは大変だったんじゃないでしょうか。そこまでして、コミュニティに参加するのはなぜですか?
参加するモチベーションはふたつあります。
ひとつ目は、現在自分がリーダーという立場で、組織のアウトプット量を最大化させていくところに携わっていますが、そこの知識がまだまだ足りていないと感じていて勉強したいからです。
コミュニティで得られた知識をチームで試してみて、会社の開発組織も良くなればいいなと考えて活動しています。
ふたつ目が、組織を見るという仕事はコントロールできない要素も多く、難しい面がたくさんあって辛く感じる時があります。正直な話、そんな時に自分自身のメンタルケアのために参加しています。イベントで同じような境遇の方の話を聞いたり、アドバイスをもらうことで次からも頑張ろうと思えています。
例えば、自分がずっと悩んでることをイベントで相談した時に、自分より10年くらい経験が上の方から「それは難しいことだよね」と言われるだけでも、自分が今難しいことに取り組んでいること、それに対して悩むことは自然なことだと気づくことができます。
そういったネガティブな感情が解消できるし、得た知見をチームにはポジティブな形に変換して持って帰ってくることができるのが、コミュニティ参加の魅力です。
ーー素敵なコミュニティですね
はい、とても温かいコミュニティだと感じています。
確かにマネジメントレイヤーの方が多いコミュニティにはなるので、コミュニケーション能力が高い方々が非常に多いのも特徴ですね。会話もしやすく、初めて来た人も分け隔てなく関われるのが良い環境です。
それぞれ、悩みを持ちながらコミュニティに参加していますが、そこですぐに解消しようという話でもないんです。組織の課題は一朝一夕で解決するものではないので、どういった取り組みをしているか事例を得て、自社に持って帰ってやってみて、また「こういうことができました」とコミュニティに持ち帰る。この循環がいいよね、と話したりもしています。
ーー実際にコミュニティからチームに持ち込んで、成果につながったことはありますか?
チームに持ち帰った具体的な事例で言うと、PR(プルリクエスト)の細分化です。
プロジェクトでコードの変更を加える際に、事前に内容を確認するプロセス(これをPR:プルリクエストと呼びます)が走ります。このプロセスで、提案から内容確認までの時間がかかることがありました。これを解決するために、提案を少しずつ細かく分けて出すことで、確認時間を短縮するという方法をコミュニティから持ち帰って実践してみました。
その結果、提案がよりスムーズに確認され、全体の作業が効率的に進むようになりました!
ーーとてもありがたいノウハウ共有ですね。奥田さんの発表も、他社の方を勇気づけたりチームを良くしているといいですね
そうだといいですね。同じように、自分の話や登壇を聞いて何か持ち帰ってポジティブになってくれている人がいたら、とても嬉しいです。
ーー今後の展望についても教えてください!
今回の表彰もありますし、これまで話したようにたくさんの知見をもらっているので、コミュニティに恩返しがしたいと考えています。
今後は運営にも関わっていきたいですね。ファインディの方々は「実家のような安心感のあるコミュニティにしたい」と話していて、まさにその通りだなと感じています。いつ帰ってきてもいいし、帰ってきた時はあたたかく受け入れる空気感を自分も作っていきたいです。
また、今後も開発生産性という難しい問題に対しては、個人的にも助太刀という会社を通しても取り組んでいきたいです。様々なコミュニティに参加して知見を増やし、自分たちの組織がより良くなるように努めていきたいと思っています。
ーーありがとうございました!今後の奥田さんの更なるご活躍を期待しております!
最後に
助太刀では、さらなる開発生産性向上を目指して一緒に取り組んでくれる仲間を募集中です!少しでも助太刀にご興味をお持ちいただけた方は、ぜひお話しましょう!