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自衛隊に入るため痩せようとするデブの話 二十八日目

その男は夜勤であった。普通の飯屋が暖簾を下ろす夜も九時頃、職場についた男は空調がまるできいていないことに気付いた。同時にあった『上着は来たまま作業することをおすすめします』という宣告は、百歩動くと汗をかく身ではとても難しい体温調節を余儀なくされることを意味する。歩くことの多そうな仕事を選んだのが裏目に出たかと苦々しく思うその男であった。
その男は休憩中にこのnoteを書いている。あと三十分もすれば、運動量にばらつきがあるせいで汗ばんでは冷やされ汗ばんでは冷やされの繰り返しに身を投じなければならない。風邪をひかないように注意することにして、手早くnoteを書き終えて目をつむり休むことにした。
その男の今日一日はこんなものであった。

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