自衛隊に入るため痩せようとするデブの話 二十二日目
その男は食うものを変えようと思った。
豚で炒め物をしようと思うと豚バラを手に取りがちだったその男は、ダイエット食を調べると豚バラがまるで採用されていないことをこの頃になってようやく正面から受け止めることができた。脂質は極力カットしなければ残り18kgの減量はとてもかなわない。ほかにも脂質を排除できるところはないだろうか?
つぎに白羽の矢が立ったのは牛乳であった。その男はカフェオレが好きで、食後はかならずコーヒーと牛乳6:4くらいのカフェオレや缶コーヒーを飲む。コーヒーをまろやかにするのがすきなくせに味は無糖を好んでいるところが小賢しい。ともあれ、一日に一本弱の牛乳を消費するその男が仮に低脂肪乳を飲むようになれば、その分の乳脂肪は減らせるはずである。
食にかぎらず習慣を変えようと思ったとき、大事なのは具体性である。その男は明日から買う肉を豚コマ、牛乳を低脂肪乳にすることを誓い、noteを書き終えた。
その男の今日一日はこんなものであった。