「デザイナーさん!この資料いい感じにして!」と言われたら
こんにちは!ちゅうさんです。毎日暑いですね🌞
デザイナーの皆さんは
「この資料、いい感じにしてくれない?」
と言われたことはありますか?
言われた瞬間、『はぁ?なんやねんいい感じにって!』って思っちゃいますよね(笑)。こういうデザインの仕事はしたくないと。
ですが私は自らの知識をアップデートする良いチャンスだと考えます。
どう考えるのか、どう始めるのか。
前提条件はありますが、デザイナーの皆さんの参考になれば幸いです!
ちなみに「いい感じの資料の作り方」ではありません!!そういうのはググればいっぱい出てくるので!
まずはじめに
「いい感じにしてほしい」
果たしてこの言葉はデザイナーにとって悪なのでしょうか?
もちろん社内でのデザイナーという役職の立ち位置、依頼者との関係性など、言われた時の捉え方は組織の状況やタイミングで変わると思います。
今回は依頼者とある程度良好な関係性があり、デザイナーとしての能力値を理解していただいている状態だとしましょう。
私はよく構想初期段階のソリューションに関する提案資料を「いい感じ」にするように依頼されます。
そこは粗かったとしても依頼者の考え、アイデアが詰まっており、自分が持っていなかった示唆に富んで、多くの気付きがあります。「いい感じにすること」に関わることは、自分のスキルアップへのヒントになるのです。
なので私はこう返します。
「面白そうですね!!さぁどういい感じにしていきましょうか!」
依頼者のビジョンとシンクロする
「とりあえずいい感じにしてみるか❗」と内容を深く理解せずに、資料を作り始めても中途半端なものになりますし、手戻りも多いでしょう。
資料を「いい感じ」にし始める前に、依頼者の考えやエモーショナルな想いを知りましょう。
どういうソリューションを届けたいのか、どういった構想なのか、どんな想いがあるのか…などなど、依頼者の胸の内をヒアリングして吐き出してもらい、シンクロするのです。
そうすることにより、そもそもの目的や狙いがわかりますし、資料を「いい感じ」にする方向性も定まります。
シンクロさせることで、自分も資料を用いて誰かに提案するメンバーの一人である!という気持ちで臨みましょう。
資料を使うシチュエーションを考える
資料を誰に対して、どんな状況で使うかを聞きましょう。ターゲットとシーンです。
シチュエーションを聞くことによって、資料の力の入れ具合も変わってきます。「いい感じ」にするにも、レベルがあるのです。全ての資料をゴリゴリのコンペの提案資料にする必要はないのです。(どんなのかはググって♡)
例えばクライアントさんにお見せする資料でも、ラフなディスカッション(ニーズの把握や所感の把握)の場合もあります。であれば会話することがメインになるので過去の資料の貼り付けや、イメージが把握できるような文章+イラスト的な資料で十分だったりします。
対して社内かつ役員への説明資料だったら作り込みが必要です。素材の切り貼りではなく、情報を適切に伝達するためのイメージをデザインしたり、齟齬が生じないように作成し、なおかつ資料単体で見ても内容が理解できるようにしなければなりません。
また依頼者の提案ストーリーもあると思うので、話し合いながら一緒に考えてみましょう。
まず40点から始める
まずはスピード重視!簡単な構成を作り、すぐにすり合わせしましょう。それを繰り返してメンバー全員が100点以上だと納得できるところに持っていくのです。
1回で正解を出せる人は大丈夫ですが、だいたいは確認→修正を繰り返します。だったらすぐに作って、徐々にすり合わせていったほうが結果的に工数は削減できます。
資料もまずはワイヤーフレームからです。
蓄積されたアセットを活用する
もし資料の締め切りが明日!と言われたらどうしましょう。(本当にどうしましょうね)
既に「いい感じにされた」資料があれば、コピペしたり、少し手を加えるだけで短期間で100点のものを作れます。
そのために社内で誰かが作った資料を日頃から見たり、いいと思った資料はDLしたりキャプチャして蓄積しておきましょう。
基本的に社内の資料は社員であればアクセスできる状態になっていると思います。表現の方法の然ることながら、伝え方や構成などをいろいろな資料を参考にすることができます。
またGoogle検索などで引っかかった、素敵な表現をしている資料なども蓄積しておくと良いでしょう。
依頼する人に向けて
「いい感じにして」
普段はされたくない依頼です。デザイナーへのリスペクトが無いと感じるからです。
ですが具体的なイメージがあるなら「いい感じに」なんて、依頼はしないはずです。依頼する方もより良くしたいけど正解が無いから抽象的にならざるを得ないのです。
もし「いい感じにして」という依頼をするときは、どういった想いや考えがあるのか、資料を使って何を達成したいのか、どんな場面で使うのか…などなどデザイナーと話しましょう。
自分たちが使う資料なのに、適当に投げるのは不適切です。一緒に作り上げていくのです。
読んでいただきありがとうございました!
あくまで一例ですが、何かの参考になれば幸いです。
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