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社会関係資本を築く - デザイナーが歩きたくないトコロの歩き方 その3 -

こんにちは。Mutureのちゅうさんです。

この記事は、丸井グループ・marui unite ・Mutureの有志メンバーによるアドベントカレンダーに参加しています。

こちら「デザイナーが歩きたくないトコロの歩き方」の第三弾です。今回は社会関係資本のお話。


■これまでの投稿
課題解決にすぐ走らない
場を作る、場に居続ける


社会関係資本とは

社会関係資本という言葉をご存知ですか?

ソーシャルキャピタルの直訳であり、ロバート・パットナム氏が提唱した概念です。

人々の協調行動を活発にすることによって社会の効率性を高めることのでき る、「信頼」「規範」「ネットワーク」といった社会組織の特徴

内閣府 - II ソーシャル・キャピタルという新しい概念
  • 信頼:互いの信頼

    • パットナム氏は「知っている人に対する厚い信頼」と、「知らない人に対する薄い信頼」を区別し、「薄い信頼」の方がより広い協調行動を促進することに繋がるとしています。

  • 規範:互酬性のある規範。相互に利益のあるwin-winの関係のこと。

    • 同等価値の交換である均衡のある互酬性と、現時点では不均衡な交換でも将 来均衡がとれるとの相互期待を基にした交換の持続的関係の一般化された互酬性があります。

    • 一般化された互酬性は長期的には当事者全員の効用を高めるだろうという利己心に基づいており、利己心と連帯の調和に役立つとされています。

  • ネットワーク:職場内の上司と部下の関係などの垂直的なネットワーク と合唱団や協同組合などの水平的なネットワーク

    • パットナム氏の研究では互関係を支えるには上司と部下の関係に見られる垂直的なネットワークより、幅広い「弱い紐帯」を重視し、その中でも特に「直接顔を合わせる水平的ネットワーク」が重要としていました。

パットナム氏はソーシャル・キャピタルの蓄積によるメリットとして、自発的な協力が促進されることで子供の教育成果の向上、治安の向上、経済発展などに効果があるとしています。

では企業という組織で社会関係資本の考え方を用いると?

関係性の構築…と言ってしまえばそこまでですが、会話したり、社内で飲んだり、部活動やったり…そういうことなのでしょうか?
この考え方を歩き方に適用できるのでは?

組織とキャリアに繋がる資本を積んでいく

前回の「場を作る、場に居続ける」でも書いたのですが、一定規模の組織になると戦略や横で何やっているかという情報は得ることが難しくなっていきます。
自身の仕事に重要と捉えつつも、なかなか話を聞きに行けないですし、機会があったとしてもみんながいる共有会的な場になったり。

事業の未来や戦略を考えるうえで、社内外のネットワークを作ることは非常に重要だと思っています。その分情報が集まりますし、自分自身や自身の仕事を多角的に見つめることができます。

じゃあ何をやっているかというと…

  • 直接対面で

  • 仕事の話を"何を言ってもいい状態"をセッティングする

  • 互いにとって、持ち帰るものがあるような話をする(搾取的ならない)

  • 継続的に続ける

ポイントは「持ち帰るものがあるような話をする」ことです。互いにとって何かヒントになり、また話してもいいなと思える状態にすることが肝だと思っています。

社会関係資本を積んでいくことは、会社の事業、それに自分自身のキャリアの飛距離を伸ばすことができることに繋がると信じています。


そんなことをしながら一緒にMutureの組織作り、組織支援に取り組んでいただけるメンバーも絶賛募集中です。ご興味ある方ぜひご連絡ください!

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