偏平足とハイアーチ
土踏まずは何のためにあるのでしょう?
主な働きは
『衝撃の吸収と力の伝達』
です。
まずは土踏まずはくるぶしより下の骨で作られる横のアーチと縦のアーチ(内側と外側)の3つから作られています。
そのアーチが潰れたものを偏平足、必要以上に高くなっているのがハイアーチと呼ばれます。
足底は立っている際などに一番最初に外界に振れるため他の場所より敏感に出来ています。
ジャンプなどをして着地した際に土踏まずの部分が伸び頭に衝撃が行きにくいようになっています。
また歩行の際は踵から着くことにより足底が硬くなり転がるように足の裏を付けるようになり力の伝達をスムーズにしています。
元々なんで偏平足やハイアーチになってしまうかと言うと姿勢が悪くなることによって重心が本来に位置より後ろになっていまい、バランスをとるために下肢は外側に力がかかってしまいガリ股(O脚)になってしまうからです。
また外反母趾の原因にもなります。
よく外反母趾の原因にハイヒールを履くことが挙げられますが、それよりも土踏まずの形が崩れたことが原因の方が多いように思います。
外反母趾が女性に多い理由は靭帯の柔らかさにあります。
女性は出産時に骨盤が開くため男性より靭帯が元々柔らかさ人が多いです。
それが男性に比べ女性の方が体が柔らかいことが多い理由でもあります。
姿勢で大切なのは姿より中身
良い姿勢というのはいつでも動ける状態で、静止に特化した姿勢は身体によくありません。
コルセットなどで姿勢の形だけを変えただけでは体(筋肉)の働きが変化していないので姿勢の保持には意味があるかもしれませんが、姿勢を改善していることにはならないので二次的影響で出ている土踏まずの崩れや外反母趾の改善には効果は薄いです。
例えばギックリ腰などでさらしを巻く意味は
体の外⇒内に力を加えることで、体が内⇒外に力(筋肉)が働くことを促しています。
なのでコルセットよりはさらしの方が姿勢の改善にはつながりやすいです。
ただずっと着けていると筋力の低下を招くため一時的な使用に留めることをオススメします。
ただいわゆる体幹トレーニングは外⇒内に腹圧をかけることが多いんで姿勢が悪くなりやすくオススメしません。
トレーニングの入りとしては20分程度の散歩からされるといいと思います。そこから動かすことに慣れてきたら腹斜筋(わき腹の筋肉)や大殿筋(お尻の大きな筋肉)ハムストリングス(太ももの裏の筋肉)を重点的に鍛えると良いです。
まとめ
・偏平足やハイアーチの根本的な改善方法は姿勢の改善
・対処・処置としては足部(くるぶしより下)のテーピングによる補正
サポーターなどは装着などは楽ではあるが、力(筋肉)の方向性、形(骨、関節)の保持の改善を同時に行うのは難しいのでテーピングが良い。
テーピングの方法などは定型的な形もあるがそれによって悪化するケースもあるので今回は書きません。
参考画像
プロメテウス解剖学アトラス
出版社 医学書院
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?