X-Pro3の良い点・気になる点
自己紹介
始めまして、SUKEと申します。
元々東京のとある大学の芸術系学部で映像表現や映像を使ったコンテンツの勉強をする傍ら、大学内で「Mapper」というメディアアートサークルを立ち上げてメディアアートやプロジェクションマッピング作品の制作、展示をしていました。
2022年の3月に大学を卒業し現在は広告の企画、制作会社でプロデューサーとして仕事をしています。
今回は「X-Pro3の良い点・悪い点」として2020年に購入したFujiFilm X-Pro3について長期使用の感想として良い点、気になる点を上げていきます。
意外な評価
本談の前に少し脱線した話となりますが、先日「現時点でもっとも理想に近いカメラFujiFilm X-Pro3を購入するまで」として、X-Pro3を購入するまでの流れやなぜ購入したのかについてnoteを書きました。
普段はメディアアートや日常生活で思ったことなどを書くことが多く、普段とは内容の異なるnoteではあったのですが、今までで一番多く見ていただいたようで少しビックリしています。
X-Pro3の良い点
使い始めて約二年半が経過しましたが、その中で感じた良い点としてこのnoteでは3つ紹介したいと思います。
小型軽量で威圧案を与えないボディとレンズ達
前の記事でも書いた様にそもそもこれが購入動機になっています。
前使っていた愛機 NIKON D500と比べると小型であることは歴然です。
重量についても下記の差があり
・D500 760g
・X-Pro3 496g
サイズも下記の様にD500と比較して圧倒的に小さく便利です。
・D500 147×115×81mm
・X-Pro3 140.5mm×82.8mm×46.1mm
これで一番良かったのは持ち出すことへの抵抗が少ないということ。
旅行の時や「写真を撮ろう」と思って出かける時以外でも、せっかくだし持っていこうという気が起きます。
現在使用しているレンズは下の二点
・XF35mmF2 R WR(右)
・pergear 25mm f1.8(左)
いずれもエントリー向けだったり謎の中華レンズだったりするのですが、そもそもX-Pro3で普段撮影する写真には写りの良さを求めていないため、何より小型であることが嬉しいです。
フィルムシュミレーションで作れる多彩な表現
これはX-Pro3に限らず、FUJIFILMのカメラ全てに搭載されている機能ですが、これがあるおかげてよりX-Pro3を使うことを楽しめています。
高校時代、モノクロフィルム(それこそACROS使ったりもしていました)を使って撮影したこともあるので「ACROSってこんな感じだったな」と感じることも出来ます。
また、「FUJI X WEEKLY」というアプリでは他のフィルムやカメラの色味を再現するためのカスタム項目が多数掲載されているので、自分の好きなものを選んで自分で設定することでよりこのフィルムシュミレーションを楽しむことが出来ます。
アドバンストハイブリッドビューファインダーがもたらす満足度
デザイン的な部分ではこれが一番購入動機になったと言えるX-Pro3の特徴の一つです。
これはX-ProシリーズとX100シリーズに搭載されているものですが、家電量販店でこれに触れたときの衝撃たるや鮮明に今でも記憶に残っています。
EVFと光学ファインダーを切り替えて使用出来るというものなのですが、工学ファインダーは一眼レフのファインダーと異なり、素通しになっているのでいかにもライカのファインダーを覗いた時に近いものを感じます。
加えてシャッタースピード等のフレーム周辺に表示されますし、画角もブライトフレームとして表示されるためどこの範囲が撮影されるか比較的把握しやすくなっています。
エレクトロニックレンジファインダーと呼ばれる3つ目のモードにすれば光学ファインダーを使用したまま右下にEVFが出現し、 ピント調整が可能になるのでMFレンズを使ってもピントを合わせやすくなっていて、撮ることの楽しさを倍増されてくれます。
X-Pro3の気になる点
MFレンズ使用時のMFアシスト
これは最近購入したMFレンズを使い始めて感じた気になる点です。
X-Pro3はマニュアルフォーカスにする際、ピーキングやフォーカスゾーンをズーム表示して拡大状態でピントを合わせられる様になるのですが、それはあくまでもレンズが接続されている状態のみ、つまりレンズに電子接点がついている必要があります。
しかしオールドレンズ含め、MFレンズの中には電子接点がついていないものがあり、その場合カメラ側はレンズが付いていない状態でシャッターを切っていることになります。
そのため電子接点がないレンズでピントを合わせる場合、基本的には前述のエレクトロニックレンジファインダーを使用し、右下に出てくる小さい映像を元にピントを合わせる必要があります。
通常時は特に問題がないのですが、例えば逆光下で撮影をするとファインダーから入ってくる光がEVFに干渉し映像が見えづらくなり、ピントが合っているのか判断が出来なくなってしまいます。
電源OFF時のシャッター幕
カメラによってはついているものもありますが、X-Pro3の場合それが搭載されおらず、レンズ交換時にはセンサーが丸見えの状態になります。
決まったレンズをつけっぱなしにする運用であれば問題はありませんが、自分のように単焦点レンズをちょこちょこ付け替えて撮るスタイルの人間的には、レンズ交換作業がゴミが入らないかどうか都度神経を使う作業になってしまいます。
露出補正ダイヤルの仕様
X-Pro3の露出補正ダイヤルはシャッターボタンの後ろ側にあるのですが、ダイヤルにロック機構がなく、バックの中のものや服などと擦れて勝手に変わっているケースが多発しています。
普段はスナップを撮っていることから、電源を入れてすぐシャッターを切ることも多く、勝手に変わっていることで露出が狂った状態で撮影されてしまうこともあります。
最後に
今回はX-Pro3の良い点・気になる点と題して実際に使って感じたことをいくつか紹介しました。
気になる点もいくつかありそこが解決すれば最強のカメラなのですが、現時点ではそこを良い点が上回る素晴らしいカメラだと思います。
既に生産が終了しているという話も聞き、後には次の機種も出るのかもしれないですが、自分の写真ライフに華を添える最高のカメラだと思います。
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